不沈艦に溺れる

不沈艦に溺れる



!閲覧注意!

野田小子×黄金船

(ジャス×ゴル の要素アリ)

🤠のハジメテを奪う🚢の話です

大丈夫なひとは↓↓↓

↓↓↓


赤い屋根グループに就職が決まりました。

今から、その仕事に本当に適性があるのかの試験?というか最終面接みたいなものを受けます。そしてその会場と指定されたのがこの『黄金旅亭』。旅亭って書いてたからてっきり旅館と思ったら、すごいピカピカなネオンの看板。これは、もしかしなくても、大人なお店なのでは?

でも確かに仕事内容的にはこういう場所で行うようなコトだし、つまりはそういうことらしい。

意を決して中に入り、受付に事情を話すとニタっとした笑顔で部屋を教えてくれた。

「最上階の突きあたり。鍵は空いてる。ま、せいぜい楽しめ」


言われた通り、最上階の突きあたりの部屋の前。中では一体どんなひとが待ってるんだろう。

あまり待たせてもいけないから、短めの深呼吸をしていざ扉をノック。すぐに中から返事があっていよいよ中へ。

最上階の、つまりは一番いい部屋らしいそこは緊張高まる雰囲気。適度に照明を絞って薄暗いけれど輪郭はわかる程度。床も壁もベッドも黒を基調として所々に金の装飾。そして、一番目立つの部屋の主。

「やあキッドくん。待ってたよ」

暗い部屋に一層映える、真っ白な髪。

「緊張してる?」

均整のとれたプロポーション。

「あ、自己紹介したほうがいい?」

そしてなによりよく見知った顔。

この度の就職先の大先輩であり、父の親友。

「ゴールドシップさん……」

まさか、今から、ぼくは、このひとを……?


……


え、すごく興奮する。

なにこれやばい。体の内側が沸騰する感覚、いますぐにでもという衝動が襲いかかる。

言うなればごちそうを前にした状態だし、思わず一歩前に出た。たぶん喉も鳴った気がする。

それをみた彼は、微笑んだ。

見守るような、許すような、誘うような、そんな眼差しだった。

迷わずもう一歩。彼は笑みを崩さない。

気づけば目の前。目の眩むような白銀。

手を伸ばせば触れられる距離に、躊躇わなかった。

肌に触れた。瞬きをすると目の前には黒いシーツに広がる白髪と白い肌。

押し倒した格好になったのに気づいたのは、息遣いがすぐそばで聞こえたから。

「あはは、がっつかなくても逃げないよ?」

腕を伝って背中に手が回された。ああもう逃げられないな。逃げるつもりもないけど。

「あのっほんとにいいんですか」

「いいよ。好きにして?」

背中に回った腕が首の方に伸びてくる。首筋を撫でてくる手を捕まえて、自分の口元へ引き寄せた。

「お手柔らかにお願いします」

緊張で震える声でそう言って、ちゅっとその手に口付けてみる。

すると彼は、少しびっくりしたように目を丸めてそしてまた静かに笑った。

その笑みの向けられた先が、どうにも僕じゃない気がして、体のどこかに荒波がたってざわざわする。

荒波に任せるまま、齧り付くように口付けてしまえば、後はもう夢中だった。

黒い海に白い船が沈んでいく。波打つように肢体が揺らめく。

「親子で同じ顔をして抱くんだね」

なんて声は聞こえないふりをした。


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