不明確性の憎悪と明確性の愛
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(先生が愛おしい/憎い。)
パジャマを着た白髪の幼い少女『空崎ヒナ』は、額縁の中にある黒髪の青年『藤丸立香』の写真を見て、心の中で呟いた。
ゲヘナの風紀委員長空崎ヒナはシャーレの先生『藤丸立香』を愛している/憎んでいる。
愛は説明できる。
ヒナは藤丸に助けられ、風紀委員としての行動原理となっている。
藤丸に褒められたい、先生の背中を追いたい、憧れを目指したい。
ヒナは藤丸を愛しているが、そんな事を嘴れる自信などヒナにはない。
憎しみは説明できない。
理解できないし、したくもない。
けれど、ヒナの中に渦巻く藤丸への憎悪は藤丸を愛する度に燃え盛る。
憎悪の炎は、ヒナを蝕む。
夢の中で異形の肉柱がヒナに囁く。
カルデアのマスターを、シャーレの先生を、『藤丸立香』を憎め、犯せと。
先生を愛する程に声が深く響いていく。
カルデアのマスターとは何なのかは知らない。
けれどもその名に既知感と嫌悪感を感じる。
まるでこの名を持つ者に何度も殺されたような感覚が、強大な存在が英雄でも魔王でもない何の変哲もない人間に討ち滅ぼされた屈辱感を
この憎悪は残火、しかし小さな少女の体を焼くにはあまりあるモノ。
「先生…助けて…貴方のことが好きなのに愛してるのに、貴方のことが嫌いで憎くなりそうなの…」
ヒナは、部屋の中で蹲る。
怖い。
存在しない死の記憶、存在しない先生に殺された記憶、先生を殺す為に世界を滅ぼすという存在しない記憶、先生へ向ける存在しなかった憎悪。
ヒナを恐怖で震え上がらせる。
「ヒナ? どうしたの? アコから様子がおかしいって聞いたけど」
先生が、藤丸立香が、ヒナの部屋に来た。
いつものように優しい先生、かっこいい憧れの人、愛する人。
けれども同時に、自身を殺した様に感じる人、憎むべき相手とも感じ取れる。
「せんせ、怖いの。怖い夢を見て、先生が私を殺す夢、私が先生を憎む夢、私が先生を殺す為に世界を壊す夢を。」
「それは…」
藤丸は、ヒナの夢の内容を聞いて何かを思い出す。
殺される夢、憎む夢、藤丸を殺す為に世界を壊す夢。
(そうか、ヒナは…何処かで見た事があると思ったらバアルの…)
魔神バアル。
ヒナに宿る神秘。
取るに足らぬ人間である藤丸立香に逆行運河/創世光年の計画を破綻させられ、敗走し、藤丸立香に復讐を図った魔神である。
ヒナの夢に現れる異形の肉柱は魔神バアルそのものだ。
「先生、どうすればいいの? 怖い夢を見てから先生の事が怖くて憎くなってきてるの…そんなの嫌! 私、先生の事が好きなのに尊敬してるのに!」
ヒナは、自分が自分でなくなっていく感覚に恐怖を憶える。
ヒナは藤丸に抱きつき、涙を流す。
抱きしめる力は憎む様に愛する様に強く深くなっていく。
「泣かないで、ヒナ」
藤丸は、ヒナの頭を撫でる。
苦しい筈なのに平気な顔で、否、詫びる様な慚愧を込めた表情で優しく撫で続ける。
(あぁ、やっぱり私は先生の事を愛してる/憎んでいる。)
藤丸の慚愧を込めた撫で方に…ヒナの理性の糸は切れた。
ヒナは、藤丸の腕を掴み、暴力的にベッドへと押し倒した。
「ヒ、ヒナ? どうしたの?」
「先生、キヴォトスの外では相手への憎しみだけで行う性暴力事件もあるそうよ?」
ヒナは、秩序を守る立場。
けれどもヒナの中にある藤丸への愛憎の炎はその立場すらも焼き尽くす。
「私は、貴方が憎い…でも愛してる。いいえ、この憎しみは偽物でも私が貴方に抱く愛は本物。」
ヒナは、どこからかゲヘナの規則違反者を取り締まる為の手錠を取り出し、藤丸の腕を縛る。
「だから…先生、貴方を犯すわ。」
「ヒナ、やめて…」
藤丸の言葉を聞かずズボンと下着をずり降ろすと、藤丸の下半身が顕になった。
下半身には、非勃起状態でも常人の勃起状態の一回り二回り大きな男性器が備わっており、それに付随する睾丸も常人の数倍の大きさだ。
「こんな危険なモノを隠し持っていたなんてね。」
ヒナはそう言って藤丸の男性器に顔を近づけ、匂いを嗅ぐ。
「良い臭いね。濃厚な雄の臭い。フフフ…散々私の頭を嗅いできた復讐よ。」
藤丸の男性器を嗅いだだけでヒナの女性器は濡れ、軽く絶頂する。
ヒナは、軽い絶頂に慣れるまで男性器を嗅ぎ続け、軽い絶頂が収まると藤丸の男性器を口に含み、乱暴に啜り舐める。
「ヒナ、本当にやめてくれ…今ならまだ間に合う。」
「んっ、ジュル、れろ…ぷはっ、やめないわ。貴方を傷物にするまでは」
ヒナはそう言って再び陰茎を咥える。
陰茎は、徐々に膨れ硬くなり、ヒナの口では咥えきれなくなった。
「ゲホッゴホッゴホッ…」
ヒナは、大きく膨れ上がった陰茎にむせた後、藤丸の勃起した男性器を見る。
「ッ…!」
ヒナは藤丸の勃起した男性器を見ただけで軽く絶頂した。
「これが先生の勃起した男性器なのね。大きくて素敵…これで何人の女を堕として来たのかしら?」
藤丸の勃起した男性器は、あらゆる面で雌を殺しにかかっており、凡百の雌ならば見ただけで絶頂する程だ。
ヒナは亀頭にキスをし、そして全裸になり、藤丸の体に跨る。
「やめて…ヒナ、これ以上は…」
「もう遅いわ。」
ヒナは、自身の小さな女性器に、藤丸の男性器を入れる。
ヒナの膣から処女の血が流れ出す。
「先生、覚悟してね。」
ヒナは慣れない腰の動きで先生を犯す。
ヒナはイキ狂い、イキ疲れながらも先生を犯し続ける。
ヒナは自らの中にある藤丸への憎悪をぶつけるように憎悪を愛情で掻き消すように犯し続ける。
「ヒナっ! そろそろ抜いて! もう、出ちゃうから!」
「出して! 私の中に出して! 先生の濃厚精液を私の中に出して!」
ヒナは、藤丸の射精発言を聞き、最後の力を振り絞り、全力で腰を振る。
「イクっ!」
藤丸の男性器は膨れ、そしてヒナの中にまるで妊娠したかのような精液が流れる。
「いぐいっちゃうううう!!」
ヒナの女性器からも大量の潮が吹く。
二人は大量の精液と愛液に塗れ、そしてヒナは藤丸の体の上に倒れ込んだ。
「あれ?」
ヒナは自身の腟内に入っている藤丸の男性器がまだ硬い事に気が付く。
「まだ元気なのね。だったら私の先生に対する憎しみが晴れるまで覚悟してね。」
ヒナはそう言って藤丸に対して舐め啜りし、そして再びイキながら腰を振り始める。
藤丸への復讐の炎は無限不屈の活力を与え、藤丸の精根尽き果てるまで絞り続けるだろう。
翌朝…
ヒナの部屋には濃厚な淫臭が立ち込めていた。
その淫臭は、どんな屈強な女傑であっても嗅げば軽く絶頂する程だ。
ヒナの女性器からは大量の精液が流れ、ヒナに犯され続け、気絶しながらも勃起している藤丸の男性器を入れ、腰をゆっくりと振り続けている。
先生を、藤丸立香をキズモノにした日以来、ヒナの夢の中から異形の肉柱バアルは消えた。
ヒナは藤丸を犯し続けた事で、復讐を成したような感覚を得られ、神秘は満足したからだ。
「愛してるわ。先生。」
ヒナはそう言って藤丸の唇にキスをした。
その日、以降…藤丸はヒナがあんな風になるまで放置していた事や、その結果、ヒナに犯された事について責任を取る為、ヒナの要求を飲むと言うとヒナは「だったらまたしましょ?」と言い、秘密の合図を決めて秘密の合図を見せればセックスをする関係になってしまった。