上げるだけ上げて手を出さなかった場合の末路
「急に呼び出されたから何事かと思ったら、お茶会と、話したいことがあるだなんて……直接言ってくれたらいいのに……」
「そうしたかったのですが、ちょうどその時は準備をしていたので手が空いてなくて……あと今日出す茶葉の選定もしていたら気づいたときにはもう時間がなくなってて……」
「あ、あはは……ところで話したいことってなんですか?」
さて、どんな話をするのかと思いつつ、紅茶を口に含む
「……今日から三日間、ヒフミさん包囲網を組むことになりました」
すぐに吹き出すことになった。
何言ってるんですかナギサ様?
「開始は私の説明が終わった瞬間です」
ナギサ様?
「終わるまでの間に誰か一人でも手を出させたら我々の勝利です」
あのちょっとナギサさん?
「逃げきられたら、ひとまずは引きましょう……」
あのそれ後日無理矢理でも襲うっていってるよねナギサ?
「……ヒフミさんが、悪いんですからね?」
なんか聞こえた気がするけど気にしてる暇はない。速く遠くに逃げないと貞操の危機が……!! ……ゲヘナまで行ったらさすがに追ってこれないだろう……!!
「……もう行ってしまわれましたか……誰が参加しているのか伝えようと思ったのですが……まぁいいでしょう。さて、ヒフミさんの現在地でも見ますか……」