三家来考察

ネタバレ注意

主観を除いた「起きたこと」

・オーガポンと男、キタカミに移住。

迫害される

・仮面職人が哀れに思い4種の仮面を授ける

・ある日三家来とオーガポンが人里で争い、三家来は死亡。オーガポンは山へ帰る。

・その時点で三家来は3つの仮面を奪っていた。

・(仮面職人、男とオーガポンの棲家にて争った痕跡を確認。男とオーガポンは見当たらず。)

・村人は三家来を正として祭り上げる

までが起きたとされること。

状況証拠として三家来は男と争った可能性が高く、オーガポンが怒り狂い三家来を襲ったことを踏まえるとオーガポン視点において「男」を殺した、ないし強く傷つけたのは三家来の可能性が高い。

一方でそれはあくまで状況証拠に過ぎず、また仮面職人の一方的視点からの記述しかないものである。男がどうなったかや三家来が人里に降りる前の行動は不透明だ。

三家来は桃太郎のお供がモチーフかつ「欲望/夢を叶えたポケモン」である共通点から、共通の主人となる何かがいた可能性は高い。

またメタ的な話になるが、人を殺めたような設定の割には三家来は登場以降の行動が基本的にコメディリリーフである。一方同じように状況証拠的に博士死亡の原因あるいは直接的な犯人とされるコラミラ2号は非常に凶暴な描写も多く、コメディチックなやり取りは捕獲後の一瞬にとどまる。

また、ポケモンシリーズにおいて人の生き死にに強く関わったり、或いは完全な悪である場合にはそのキャラクターはコメディリリーフ的立ち回りを行わないことが多い。

これは子ども向けという性質上、悪を悪として見せるための技法と考えられる。

また、彼らのミエはレジェンズアルセウスの野盗三姉妹に似ている部分がある。

これらから、以下のように考えている。

パターン1

・オーガポンが席を外した際、男を何者かが襲撃、殺害。

・三家来がなんらかの理由、おそらく仮面を盗む目的で訪問、殺害現場に遭遇する。しかし何かできるわけでもないのでとりあえず火事場泥棒的に仮面も盗んでおこうとする。

・オーガポンがそのタイミングで帰宅。三家来を犯人と判断し激怒、追走して討伐。

パターン2

・三家来の主人は男であり、彼らが別行動中になんらかの要因で男が死亡。三家来より後に帰ったオーガポンが真犯人に騙されたか誤解かで実行犯を三家来と判断。

パターン3

・三家来の主人は里の人間であり、鬼の討伐のために三家来に力を渡した。

・あくまで鬼の討伐は主人が行い、オーガポンを探しに三家来に現場を任せてその場を去った。

・オーガポン帰宅、三家来と対峙。三家来はオーガポンの戦力を削るため仮面を持ち逃げして主人の家の近くまで逃げる。

・主人の帰還が間に合わずオーガポンが三家来を討伐。主人はその流れでオーガポンを討伐しようとするが警備の目が強まったため断念。

以上のパターン、あるいはこの複合が考えられる。

特にパターン1と3の複合で、人間(主人)に騙されて真犯人に見えるようにされた可能性もある。

庇っているように見えるかもしれないが、明らかに似合わないコメディリリーフ的描写と不在の主人に対する家来のワードを説明するとなるとこういうふうなんじゃないかと……

前半が不釣り合いなほど神話に対しての対応が軽くなって寓話的ハッピーエンドにねじ込まれた感があることもあり、後半で真相が明かされる可能性も高いと予想する。