三代目コラソン√:センゴクと邂逅
笛とかスワロー島とか.
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.弟君三代目コラソンIF、かなり短め
"その男"を見た瞬間、センゴクは思わず目を見張り、声を上げた。
「……! ロシ……っ!!」
その名を呼びそうになり、咄嗟に口を噤む。
ドフラミンゴの傍で佇むその男はロシナンテがかつてコラソンとして潜入していた時の姿に酷似していた。
だがロシナンテではない。ロシナンテであるはずがない。あの時ミニオン島で確かに"コラソン"としてのロシナンテの遺体を確認したのだから。
それにその男はロシナンテと比べてかなり小柄だ。ドフラミンゴと並ぶとその差は歴然で、一メートル以上は低いと見える。サングラスで目元が隠れているが、おそらく歳も若いはずだ。
「フッフッフッ……どうした、センゴク? おれの弟分に何か?」
「弟分……だと……!?」
ドフラミンゴの言葉を聞いた瞬間、センゴクは全身の血が沸騰するかのように錯覚した。
実の弟を撃ち殺しておきながら別の誰かを弟分として据え、あまつさえロシナンテと全く同じ格好をさせるなど。腸が煮えくり返り、額に幾筋も青筋が浮き上がる。
そんなセンゴクの激しい怒りを知ってか知らずか、ドフラミンゴは青年の背を軽く叩いて挨拶を促した。
青年はノートを取り出し、紙面にペンを走らせてからそれをセンゴクへと見せた。
【おれは コラソン】
【ドフィの弟分 ファミリーの最高幹部】