三ケタ達との戦闘

三ケタ達との戦闘


一護とネルそしてダルヴァが宮殿の中を走っている最中に追いかけてきた人物は...足を引っかけて転んだ挙句なんとも不格好な登場をした

一護もネルもこのリアクションである ダルヴァに関しては横目に見ながら進もうとする始末である

「何だそのリアクションは───っ⁉」×三回

「ウルセーな何回も言うなよ」

その後も文句を言いながらも敵は名乗りを上げる

「さぁ覚悟せよ死神!破面№103 このドルドーニ様が貴様をここで叩き潰してくれる!!!」

一護とネルが産3ケタなど聞いたことないと言ったりと好き放題している間ダルヴァは既に進み続けている

「...さっきからソコォ!そこの小さいの№2!まるで私をいないかのように無視して進むのはやめたまえ!ぼうや(ニーニョ)も言っていくれたまえよ!」

だがそれすら聞かず進み続けるダルヴァにドルドーニが動く

「なっ...!ダルヴァ!」

一護も先ほどまでふざけ倒していた男が相当な速度で動いたことに驚いたがそれよりも無防備なダルヴァに蹴りが放たれようとしている事の方に意識は向いていた

「後ろだ!避けろ!」

少なくとも一護の知るダルヴァは頭脳担当というべきか戦闘は恐らくマツィヤの方が卓越していると考えていたが...

「...どうやら見誤っていたのは私の方だったか!!」

「面倒を増やすでないわ 儂からみればお主もぼうや(ニーニョ)だ」

蹴りは首を的確に狙っていたが微動だにせずそれを受け止め やはりダルヴァは少しずつ進む


ドルドーニは不敵に笑う 一護との戦いも良いがこの男もなかなかどうして面白い戦いが出来そうな相手だと

更に踏み込み数度蹴りを放つまだ斬魄刀開放もしていないというのにその連撃はかなり素早い…だが大きくのけぞりはしつつも決定打とはとても言えない

「いくら防げるとは言え多少痛いし邪魔じゃ」

蹴ってきた足を掴み全力で頭突きをかますダルヴァ ドルドーニの高い鼻からツウと血が垂れてきた

「なるほど...堅牢だ 戦うとなると時間がかかる」

「まあそうじゃな 儂より一護を相手取ると良い...儂としては一護のデータを取りたいしのう 少なくとも一護を置いて先には進まんぞアゴ髭(バルバ)」

ダルヴァは壁に寄りかかり一護を指さした

「いいだろう ぼうや(ニーニョ)をこれ以上待たせるのも気が引ける だがその後は君だ老人(アンシアノ)」 


チルッチという破面と戦闘を行っている石田 そこに合流?したペッシェと更にちょっと遅れて到着したマツィヤ

「何よ その白アリみたいな奴」

「なっ...しっシロアリとは失敬な‼ せめてクワガタムシと言ってもらおう‼」

「白アリよりも...まぁ確かに魚よりは虫寄りの顔だよなテメェ」

謎の訂正を求める声とマツィヤの白アリで納得してしまった言葉が響く

「あれだけ魚で例えておいて今更虫で妥協⁉」

「ダメか?しょうがねぇな.........ミカヅキツバメウオ?」

「あっちょっとカッコイイかも...」

「何をやっているんだ君たちは‼」

その後も追いかけられつつ漫才(石田「断じて違う!」)をしていたが追い付かれてしまった

「ここは私にまかせろ雨竜!」

とドツキつつ立ちふさがるペッシェに石田は叫ぶ

「任せろ...って 君にどうにか出来る相手じゃないだろ!」

大丈夫だ私には特殊な能力がある‼ 触れたものをものすごいヌルヌルもする汁が出せる‼

「この役立たず‼」

石田が渾身の叫びを披露する横でマツィヤも叫ぶ

「それは先に言えよ 粘液出すならヒイラギやどんこ...あとはヌタウナギなんてどうだ?」

「えー...ちょっとカッコよくない...その魚の名が相応しくない所を見せるぞ!」

ペッシェは口から汁を出しチルッチのコマそして乱立している柱を満遍なくヌルヌルにした

チルッチは粘液の量に対応しきれずズルッと柱から転落した

「確かにこの量を出す魚はいねぇな 頭のミカヅキで例えた方が楽そうだ」

「だろう!!...っあ⁉」

褒めてもらってまだ汁を出し続けているのを忘れて振り返ってしまいマツィヤは『無限の滑走』(インフィナイト・スリック)をひっかぶってしまった

「テメェふざけてんのかああああああ!?」

少し掛かっていた柱ですらよく滑るのだ全身に付着したのなら...

「マツィヤさんが瞬く間に凄い遠い所に...」

「...あ...後で私殺されるのでは?」

石田はペッシェに無言で合掌した

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