一夜の惑い
並んで床に就くルークとジーナ。何時もであればお互いににこやかか、ジーナが飄々とルークを煽るか、そもそもまともに床に就けず、ルークが気絶するまで搾られているかだが、今夜は違うようだ。
ジーナ「……」
ルーク「……大丈夫か?」
ルークは隣に寝る美少女の姿に顔を向け話しかける。
ジーナ「……言葉にしなくても分かる仲だと、ボクは信じてるよ……」
ジーナは天井を向いたまま力なく返す。その顔はお面のように無表情だったが、だからこそ本心だとルークは理解した。
ルーク「そう、だな……」
すまなそうに言うルーク。
それにしてもジーナがここまで落ち込むのは珍しいことだった。
ジーナ「……ああん?」
ルークはベッドの上でジーナの上に覆い被さる。
なんだよ、とジーナが聞く前にルークの唇に口を塞がれた。
ジーナ「!?!?」
ルーク「じゅる……ん……じゅ……ぷはっ」
ルークは舌を入れ、ジーナの口内を味わって口を離す。ルークとジーナの口の間には粘液の橋がかかり、プツリと切れる。
ジーナ「お前……どういうつもりだよ』
ジーナの口が裂け緑色のアギトがルークの頭を囓りそうになる。しかし今日のルークは動じなかった。
ルーク「言葉にしなくても分る仲、だろ?」
ジーナ『……頭おかしいね……キミは……」
眼の前の化物は美少女に成っていく。
ルークとジーナはもう一度唇を合わせた。
ジーナ「ん……んく……」
ルーク「じゅる……ちゅ、ちゅ……」
舌を絡ませ、唇を甘咬みして攻めるルーク。眼の前の相手にされたときのように。
ルーク「ぷはっ……ジーナ、どう?」
もちろんルークはジーナの感覚が人間とはかけ離れた……極めて鈍感なものだと知っている。その上で問いかけたのだ。
ジーナ「……下手っぴ」
ジーナ「ま、素直になってくれたのは嬉しいよ」
はにかんで答える。
今気分が良いのはルークが漸く素直になりだしたからだ。それ以上でも以下でもない……そう思うことにした。
……ぐちゅっ。女性器を模した擬態にルークの指が2本遠慮なく差し込まれる。そこは粘液でよく濡れていた。
ルーク「良かった……これなら気持ちよさそう……じゃあ、挿れるね」
ズボンとパンツを下げ怒張したモノを顕にする。
ジーナ「……ボクでも立つ……んだね」
話している最中に挿入され、苦笑いするジーナ。
ルークは構わず動き始める
ルーク「ジーナ……気持ちいいよ……!うねって、蕩けてっ……ジーナっ!」
決して筋力のある方ではないが、パン、パンと腰を打ち付ける。
ジーナ「んっ……ルーク、これ、凄いっ……!」
自分のような化物相手に腰を降るその必死さと滑稽さにジーナも昂っていく。
ルーク「ジーナ、出すよっ!」
ジーナ「出せっ!偽物マンコに精子捨てちまえっ!」
ジーナの手足がツタに戻ってルークを抱き寄せる。
ルーク「イクっ……!!うああっ!」
ジーナ「〜〜〜!!」
……
……
ジーナ「……夢だったことにしとく?」
ルーク「………そうしようか」
何となく気まずい一人と一体であった。