ヴェネツィアの元首

ヴェネツィアの元首


【真名】エンリコ・ダンドロ

【性別】男性

【クラス】ライダー

【身長・体重】175cm・68kg

【属性】中立・中庸・人

【ステータス】

筋力D  耐久E  敏捷E

魔力D 幸運B 宝具B+


【クラススキル】

・対魔力:D

Dランクでは、一工程によるものを無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。


・騎乗:-

乗り物を乗りこなす能力。ダンドロは「盲目」スキルによって、本来の騎乗能力を発揮できず、事実上本スキルは封印されている。


【保有スキル】

・嵐の航海者:B+

「船」と認識されるものを駆る才能を示すスキル。船員・船団を対象とする集団のリーダーも表すため、「軍略」「カリスマ」も兼ね備える特殊スキル。

当時、商人として海を渡り数多の海賊と交戦し続けてきたヴェネツィアの海軍は海上にて無類の強さを誇り、特にダンドロは第四回十字軍の騎士たちをも乗せた大艦隊によって彼らと共にザラやコンスタンティノープルなどの都市を攻略した。


・黄金律:B

身体の黄金比ではなく、人生においてどれほどお金が付いて回るかという宿命を指す。

ダンドロは商人として「どれだけヴェネツィアが利益を得られるか」を重視し、利益のためならば宗教観や倫理観を気にしない。そのため、金銭を効率よく集める術を理解している他、後に渡っても持続的に利益を獲得できる方法を選択できる。


・盲目:B

視力の喪失。生前より続く、その英霊の一要素として成り立ってしまったデメリットスキル。ダンドロの場合、両目が完全に失明している。

そのため、常時敏捷パラメータにマイナス補正が付与される上、近接戦闘ではたとえ作家系のサーヴァントが相手だとしても苦戦を強いられる。然し、視覚を通じて効果を与えるような攻撃を完全に無効化できる他、対処は出来ずとも鍛えられた直感能力によってある程度であれば不意打ちなどの察知も可能。


・軍の頭脳:B+

第四回十字軍においての逸話。彼らを誘導し、ヴェネツィアの利益のために利用したダンドロであったが、ただ利益のみを掠め取った訳ではなかった。十字軍の騎士たちに曰く「十字軍の指揮官はモンフェラート侯だが、軍の頭脳は元首(エンリコ・ダンドロ)である」。

相手陣営の戦闘指揮官が有する戦術能力がダンドロ未満であった場合、その軍策を見抜くことが可能となる。もちろん、己自身が高レベルの軍策を提供することも可能だが軍策や戦術といったものは副次的なモノに過ぎず、本来の能力は「戦略眼」。ダンドロであれば、それは戦う前に勝利を決するものなどではなく、相手・自陣営の戦力、補給路、思想、人情などを把握することで「自陣営が最大の利益を獲得する」ための方法、道筋を発見、実現する能力となる。


【宝具】

『アドリアの女王に騎士は集う』

ランク:B+  種別:対軍宝具

レンジ:1〜20  最大捕捉:300人

レジーナ・ディ・アドリア。

第四回十字軍、都市ヴェネツィア及び元首たるダンドロはフランスの騎士たちより大艦隊の準備を任され、総勢四百八十隻もの船と六千人の海兵を用意することに成功した。

だが、それに反して十字軍側は離反者が続出したことで約束の金額を支払えず、ヴェネツィアの甘い提案にただ頷くことしかできなかった。第四回十字軍はアドリア海の女王と称されるヴェネツィア、そして元首エンリコ・ダンドロの思うがままに、戦を繰り返すこととなったのだ。

宝具の真名解放により、最大でガレー船(軍用)、帆船(輸送用)、平底船(輸送用)、小型ガレー船(伝令用)、そしてそれらを操縦する海兵らを召喚することが可能。だが、魔力消費の面を考慮すれば総勢十五隻の召喚が限界と言える。さらに魔力を費やすことで、陸や空なども行くことは可能。


この艦隊の特性は、中世において無類の強さを誇った「ヴェネツィア艦隊」という一つの概念と、第四回十字軍の騎士たちを意のままに誘導した逸話より得た「精神干渉」にある。

この船を召喚している間、ダンドロが所属する陣営に協力の意を示しているあらゆる存在に対し、ダンドロは扇動スキルにも似た精神干渉を行える。話し合いを行ったが最後、Cランク以上の精神異常耐性がなければ抵抗すら出来ないまま、精神干渉を受けた自覚すらもないままに行動の決定権を完全に奪われてしまう。また、この精神干渉はダンドロのマスターにも行われる。「ヴェネツィア艦隊」の能力として、海戦において有利なボーナスが常に自陣に付与されており、海兵たちの能力が強化される。


【人物】

ヴェネツィア共和国、第41代元首(ドージェ)。第四回十字軍の騎士たちをヴェネツィアの利益のために活用した狡猾な人物であり、表面上では特に問題がないものの、実際は利益以外の興味が殆ど無く、自陣営の利益のためならば平気で虚言を吐き、倫理を無視し、信仰も意に介さず、無垢な人物を意のままに誘導する利己的な老人。

反面、本人の戦闘能力は皆無なため、理性の存在しないバーサーカークラスに敵対状態で遭遇し敗退、となる可能性も少なくない。彼の真価は話し合いの席についてから発揮されるものだからだ。


政治家の面が強いものの、根底にあるのは商人としての精神。そんな彼が唯一情を抱いている存在が祖国ヴェネツィアである。そのため、もし他のサーヴァントにヴェネツィア出身の英霊がいた場合、積極的に仲間に引き入れようとするかもしれない。



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