ヴァンパイア・フロイラインの秘密

ヴァンパイア・フロイラインの秘密



「――ねぇ、フロイライン。従者クンと3Pをシない?」


 フロイラインたちが住む洋館にふらりとやって来たヴァンパイア・サッカーは開口一番そう言い放った。


 あまりに突発的な発言に動揺したのか、ティータイムの最中だったフロイラインの手からティーカップが滑り落ちる。


 傍で控えていた彼女の従者が飛び込むようにキャッチしたので辛うじて事なきを得たが、実は彼もまたサッカーの発言には内心動揺していたのでカップを割らずに済んだのは幸運だったと言えよう。


「あははっ、フロイラインってば面白い☆」


「動揺させたのはあなたでしょうに、サッカー」


 フロイラインは従者からカップを受け取りながら彼女を恨みがましく見るが、サッカーはどこ吹く風といった様子だ。


 追究しても不毛な結果に終わるだけなのはよくよく分かっているので、フロイラインは短く溜め息を吐くと話を続けた。


「それで、どうしてそんな話になるのかしら?」


「今日、うちの子たちと遊んでてふと気づいたの。サイコーに愉しいけど、女はいつもアタシ一人しかいないって! だ・か・らぁ、フロイラインや従者クンと3Pをシたいなぁって思ったわけ☆」


「…………わたしの記憶に相違がなければ、あなたの屋敷には女の子もいなかったかしら?」


 サッカーは名案だと言わんばかりにはしゃいでいるが、フロイラインは頭痛を訴えるように額を手で押さえている。


 その明暗の別れ方があまりにも極端すぎて、傍らで成り行きを見守っているフロイラインの従者でさえ些か心配になってくるくらいだった。


「確かにいるけど、あの子たちはアタシが女の子と遊びたくなったときのための子たちだもの。それに皆はアタシとシたくていてくれてるから、うちの子同士では遊びたがらないだろうしね☆」


「………………はぁぁ」


 分かるような分からないような理屈を聞かされ、フロイラインの口から大きな溜め息が衝いて出る。

 物臭な引きこもり令嬢だが優雅であることを是とする彼女にしては些か珍しいと言えるだろう。


 一方のサッカーは友人のそんな態度を見るや否や、その身体を霧散させる。

 そして傍に控えている従者の後ろに移動すると、彼を後ろから包み込むように抱きしめた。


 柔らかなおっぱいの存在感を強く意識させるように押しつけ、彼の耳元に顔を寄せて息を吹きかけるようにしながら囁く。


「ねぇ、従者クンはどう?♡ アタシやフロイラインと3Pをシてみたくなぁい?♡ キミの大好きなおっぱいもたぁくさんで、いつもよりずっとずぅぅっと気持ちいいよ?♡」


 サッカーの吹きかける息に脳が揺さぶられて背筋がゾクゾクと震えるのに、それに合わせるように彼女がおっぱいを蠢かせるので、従者は小柄な身体を震わせながら背筋を反射的にピンと伸ばしてしまう。

 初々しくカワイイ彼の反応にサッカーの口元もまた自然と緩む。

 フロイラインさえ見てないなら、いますぐに食べちゃいたいくらいだった。


「サッカーに無理に付き合うこともないのよ?」


 主は少年を気遣うように言葉を投げかけるが、サッカーからの提案はあまりにも刺激的かつ魅力的だった。

 二人のヴァンパイアそれぞれから愛される歓びを知っている彼がそれに抗えるはずもなく、少年は一も二もなく首を縦に振っていた。


「あははっ、従者クンはアタシたち二人とえっちなことがシたいってぇ♡ ねぇ、フロイラインはどーする?☆」


 サッカーが愉快そうに笑みを零しながら問えば、フロイラインは顔を真っ赤に染めながら立ち上がる。

 その口が何度か言葉を発そうと動くが形にならず、彼女は最終的に短く息を零した。


「分かったわ。わたしも付き合うから、それでいい?」


「もちろんっ。うふふっ、やっぱり持つべきは友達ねっ☆ それじゃあ、お部屋にレッツゴー!」


 彼女の了解を得るや否や、サッカーはそのまま従者の背を押すように部屋の外に向かって駆け出す。


 フロイラインも呆れるように溜め息を吐いてから彼女たちの後を追った。



 気づけば少年は寝室で裸になっていて、一糸まとわぬ姿のヴァンパイア二人に挟まれてベッドに座っていた。


 別に意識を失っていたわけではないが、あまりにも夢のような状況すぎてどうにも足が地についていないようなフワフワとした心地がずっと続いている。

 あるいは一介の従者が受け入れ切れるキャパシティをとっくに超えているのかもしれない。


 それにしても、ヴァンパイアと一言で言っても多種多様なのだとあらためて思わされる。


 主であるフロイラインとサッカーはブロンドヘアを伸ばしていて女性的な身体つきであることこそ似通っているが、肌の色は真逆と言っていいほどに異なっているうえに背中から生えた翼も一目で分かるくらいに違う。


 少年はフロイラインによって吸血鬼に生まれ変わったので彼女に近い特徴を有しているが、ほかの同族はどうなのだろうかと不思議には思わずいられなかった。


「ふぅぅぅ♡ あはっ、従者クンってば緊張しててカワイイ♡」


 サッカーは少年の耳に息を吹きかけると、その太ももを焦らすような手つきでさわさわと撫で回す。


 彼が堪えられずに情けない呻き声を漏らせば、サッカーはその柔らかな身体を味わわせるようにグイっと押しつけた。


「そういえばさ、従者クンも今度うちに遊びに来ない? フロイラインがさっき言ってたように、うちには男の子だけじゃなくて女の子もいるんだよ☆」


 彼女は少年の細い腕を柔らかなおっぱいで挟み込んで、誘惑するようにたぷたぷと揺らす。


 サッカーのおっぱいには最早当たり前であるかのように吸い跡や噛み跡、キスマークが幾つも刻み込まれている。

 彼女自身が言っていたように、遊んだ足でそのままフロイラインたちの元にやって来たからだろう。


 しかし、それらは彼女の健康的な肌艶と相まって煽情的な色気を醸し出して、少年は目を奪われずにはいられなかった。

 彼が息を呑むのを見て、サッカーは口元を薄く緩める。


 彼女は口にはしないが実は薄々気づいていた。

 少年が初めて見たときこそ身体に残る情事の跡に困惑していたが、最近ではむしろ見せられて昂りさえ覚えていることを。

 そして彼もまたサッカーやフロイラインに吸い跡やキスマークを積極的に刻むようになりつつあることを。


「従者クンが大好きなおっぱいのおっきい子もいるし、あの子たちもフロイラインの恋人であるキミとなら間違いなく喜んで遊んでくれるよ♡ あっ、もしかしたら従者クンが全員抱き潰しちゃうなんてことも――」


「――ダ、ダメよっ」


 サッカーが嬉々として語るのを遮るように、フロイラインは彼の頭を自らの胸元に押しつけるように抱き寄せた。


 少年が主の美乳でわぷわぷと溺れかけているが、彼女はそれには気づいていない。


「サッカー、多少の火遊びは許すわ。でも、この子にあんまり悪いことを教え過ぎないでちょうだい」


「うふふっ、フロイラインってば……従者クンがこれ以上お盛んになったら本気で抱き潰されちゃう?」


「……っっ」


 フロイラインは頬を赤く染めながら言葉を詰まらせるが、それはもうほぼ認めているのと一緒だ。


 サッカーはケタケタと笑いながら彼女のおっぱいに顔を埋める体勢になっている少年を指さす。


「でもぉ、その割には従者クンに早速おっぱいをあげてるし、案外積極的ぃ~☆」


「えっ、あっ……違……っっ、あぁんっ♡」


 彼女は否定しようするものの、その途中で甲高い嬌声をあげて身体を大きく震わせた。


 いつの間にか少年が主のおっぱいを口に含んでいて音を立てて吸い始めたのだ。


「あははっ、従者クンってばフロイラインにはそんなふうに甘えるのね♡ もうっ、食べちゃいたいくらいカワイイんだからぁ♡」


「……っ、んんっ……わたしはどこにも行かないからゆっくり……っ、ゆっくり吸って大丈夫よ♡ そう……いい子ね、いい子♡」


 少年は主の上半身にほとんど縋りつくような体勢でおっぱいを吸っていたが、フロイラインはその背中をゆっくりとリズムを聞かせるようにトントンと叩いていく。


 彼が少しばかり落ち着きを取り戻したのを見ると、サッカーは大きく開かれている少年の脚の間に滑り込む。


「フロイラインが従者クンのお口におっぱいを味わわせてあげてるからぁ、アタシはおち×ぽにキミの大好きなおっぱいをたぁっぷり感じさせてあげる☆ うふふっ、もうこんなにバッキバキにおっきくしちゃってぇ♡♡」


 彼女が挨拶代わりと言わんばかりに熱を帯びた息を吹きかければ、血管を薄っすらと浮かびあがらせながら屹立している肉棒がビクビクッと大きく震えた。


 サッカーは豊満なおっぱいをむんずと掴み、少年の肉棒を左右から包み込むように挟む。


 その大半は彼女のたわわに実ったおっぱいによってすっぽりと覆われてしまったが、肉棒の先端は乳肉の合間から顔を覗かせて先走り汁を涎のように溢れさせていた。


 サッカーは刺激的な光景にうっとりとした表情を浮かべながら、熱を帯びた吐息を零す。


「あはっ、相変わらず極太おち×ぽなんだからぁ♡」


 そのままおっぱいをわしゃわしゃと揺らすように肉棒を擦り上げれば、少年は細い身体を震わせて求めるように腰を跳ねさせた。


 彼女は反応の良さに口元を嗜虐的に緩めて舌なめずりすると、上半身全体を上下に動かすようにしながら肉棒をおっぱいで扱き始める。

 あまりの気持ちよさに呻き声が漏れ、少年は快楽を求めるように腰が無意識にヘコヘコと動いてしまう。


 上半身では主によしよしされながらおっぱいを吸い、下半身ではサッカーからおっぱいで肉棒を嗜虐的に扱かれる。


 理性がドロドロに溶けてしまいそうなくらい気持ちいいのにもたらされる快楽の志向性が違いすぎて、身体が上下でまるでまったく別の生き物になってしまったかのようだった。


 彼が堪えるようにフロイラインのおっぱいを思いきり力強く吸えば、サッカーは息を荒く零しながら身体を細かく上下に揺らし続ける。


「うふふっ。従者クンのおち×ぽってば、こんなにも膨らんで苦しそうっ♥ いいのっ。我慢しなくていいのよぉっ♥ このままキミがおっぱいま×こにおち×ぽみるくをぶちまけて気持ちよくなってる姿をアタシたちに見せてぇ♥♥」


 少年が視界が明滅するのを感じながら必死に堪えていると、不意にそれが弾けたように身体中を一気に駆け抜ける。


 サッカーの柔肉に包み込まれていた肉棒が限界まで膨張して、彼女を目がけるように精を勢いよく放った。


 何度も続いた射精が終わる頃には、サッカーの前髪から胸元に一帯が彼の肉棒から放たれた白濁液で容赦なく白く汚されていた。


「ちゃんと射精せてえらかったわ♡ よしよし♡」


「あはっ、従者クンの雄の臭いがするぅ♥♥」


 フロイラインが脱力したようにもたれかかる少年の背を褒めるようにトントンと叩いていると、サッカーは昂りに酔ったように鼻をすんすんと鳴らす。

 頬に付いていた白濁液を指で掬い取ると、それを口に含んで歓喜に身体を打ち震わせた。


「……うん、うんっ。とってもアタシ好みの味だよっ、従者クン♥」


 彼女は脱力感に襲われている少年に喜色満面に微笑みかける。

 

 それでいてその顔は艶やかに蕩けていて、彼は肩で息をしながら見惚れずにはいられなかった。



「ところで、フロイライン。ヴァンパイアにしか出来ない最高に気持ちいいえっちって知ってるぅ?」


 友人が首を傾げるのを見るや否や、サッカーはにんまりと笑みを浮かべて落ち着きを取り戻した少年の耳に顔を寄せて何やら囁き始めた。


 フロイラインは若干嫌な予感を覚えるが、時すでに遅しと言うほかないだろう。


 しばらくして聞き終えただろう少年がまるで使命感に燃えるようにサッカーに大きく頷いていた。


「あえて聞かないけれど、大丈夫なのよね?」


「もっちろん。あっ、でも……クセになっちゃったらゴメンね☆」


 その一言が合図だと言わんばかりに、少年が主に抱きつくようにしてその美しい身体をベッドの上に押し倒す。


 彼は薄い身体を覆い被せるようにしながらフロイラインの秘裂に肉棒を挿入し、腰をヘコヘコと振り始める。


「あっ……あぁ、んんっ……あぁっ♥」


 彼女は甲高い嬌声を零しながら、芸術的なまでに美しい肢体を大きく震わせる。


 少年は腰を振りながら主の首筋に顔を寄せて口づけを軽く落とす。

 キスする度に病的なまでに白い彼女の肌がほんのりと赤くなるのがどこか背徳的に感じられて、彼をその行為により没頭させた。


「あぁ……あぁっ、それ……君にキスされるの、とっても気持ちいぃ♥」


 フロイラインは首筋を晒すように顔を上げ、少年の後頭部を手で押さえて抱き寄せる。

 主に求められていることが何よりも嬉しくて、彼は何度も何度も口づけを落とし続ける。


 破裂音と卑猥な水音が寝室内に響き合って、少年は再び絶頂への階段を一気に駆け上がっていく。


 そして昂揚が体内で一気に膨れあがって破裂する寸前、彼は普段フロイラインから血を下賜される際に歯を立てているその箇所を噛み、主の血を一気に吸い上げた。

 口内をいつも覚える充足感と多幸感が潤し、射精の高揚感と相まってどうにかなってしまいそうなくらい気持ちがいい。


「ひゃうぅ……っっ、だめだめ、それ……いま吸われたらぁ♥♥ わたし、イぐ……っ、どうにがなっちゃう゛ぅぅ♥♥♥ あ゛あ゛っ、あ゛あ゛、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛~~~~~っっっっっ!!!!!♥♥♥♥♥」


 フロイラインが獣のような嬌声をあげながら痙攣したかのように身体を何度も跳ねさせる。

 少年が抱きついたままにも関わらず、彼女の身体は折れんばかりに弓なり状に何度も大きく仰け反った。


 彼が微かに血の匂いを漂わせながら恐る恐る顔を上げれば、主は眠りに落ちたように気を失っていた。

 だらしなく開いた口の端から銀の滴が薄っすらと線を描いている様を見るに、主は自分が感じた以上に気持ちよかったのだろうと思いたい。


 しかし本当に大丈夫なのだろうかと少年が不安を覚えていると、見守っていたサッカーがよしよしと頭を撫でてくれる。


「このえっちって女の子はホントーに気持ちよくて、特に身体の相性がいい主従だとマジでトんじゃうんだよね☆ あっ、従者クンも射精すタイミングでフロイラインに吸血してもらえば同じような感覚を愉しめるから今度やってもらうといいよ♡ 血を吸いながら射精すのいいけど、吸われながら射精すのもサイコーなんだって♡」


 ちなみに男女で吸血し合いながらイくとサイコーに気持ちいいよ♡、とサッカーは楽しそうにコツを解説してくれた。

 言い回しから察するに、彼女はそれを経験したことがあるようだ。


 しかし、よく考えれば従者風情が了解もなしに主の血を吸うのは本来やってはいけない行為だ。

 雰囲気に呑まれてついやってしまったが、もしかしなくても意識を取り戻した主に怒られるのでは。

 最悪放逐なのではと彼が恐れ戦いていると、サッカーが愛おしそうにその額に軽く口づけを落とした。


「だいじょーぶ、だいじょーぶ♡ まぁ、もし怒られたらアタシが庇ってあげるし、それでも追い出されるならうちの子になっちゃえばいいんだから従者クンは何にも心配する必要ないって☆」


 少年のカワイイ杞憂をケタケタと笑いながら、彼女は裸のまま窓際にゆっくりと移動する。


 そういうことじゃないと彼は反論しようとして言葉を失う。


 大きな窓から差し込む月光に照らされたサッカーの肢体があまりにも妖艶だったのだ。


「うふふっ、それよりフロイラインの次はアタシの番♥ えっ、すでに一回射精したじゃないかって? もぉ、アタシは従者クンを前戯を一回に数えちゃうようなよわよわな子に育てた覚えはないゾ☆ そ・れ・と・もぉ――」


 彼女は窓の端に両手をつくと、柔らかく丸みを帯びた尻を少年に向けて誘惑するようにふりふりと揺らす。

 ぽたぽたと飛び散る愛液は彼女自身が垂らす涎であるかのようだ。

 その奥ではたわわに実った果実同士がぶつかりあうように触れ合い、美味しそうにたぷんたぷんと踊っている様が見えた。


「キミはアタシの膣内を味わわないで満足できちゃう?♥」


 そんな煽情的な誘惑に抗えるはずもなく、少年はさっきまでの虚脱感も忘れてサッカーに駆け寄ると硬さを取り戻していた肉棒をそのまま挿入した。

 彼女の背に覆い被さり、重力で垂れたおっぱいを本能の求めるままに背後から揉みしだきながらヘコヘコと腰を振り始める。


「あ゛っ、あ゛あ゛っ……んっ♥ いいねっ、いいねっ。サイコーよっ♥ ん゛ん゛っ、あ゛っ、そのまま従者クンの好きなようにアタシの身体を貪ってぇ♥♥ キミに刻まれたおっぱいを揉まれた跡と首筋のキスマークを……っっ、ん゛っ、今度はうちの子たちにたぁっぷり自慢してあげるからぁ♥♥」


 少年はサッカーの首筋に後ろから吸いつきながら、力いっぱい腰を振り続ける。


 短い間にこんなにも射精するのは初めてのことだったので、昂る身体とは裏腹に本当にまだ射精るのかが少し不安だった。


 それでもがむしゃらに、あるいは無軌道に衝動の赴くまま腰を振って快楽への階段を一気に駆け上がる。


「あ゛あ゛っ、あ゛っ、あ゛あ゛あ゛~~~っっっ!!!♥♥♥」


 サッカーが叫ぶように大声をあげながら、その身体を大きく震わせる。


 少年は彼女の身体に後ろから力いっぱいしがみつき、あざけなさを感じさせる細い指が柔肉に埋まるくらいに力強くぎゅうっと掴む。

 そしてサッカーの最奥に肉棒をねじ込むように押しつけ、精の奔流を注ぎ込んだ。


 しばらくの間肉棒が暴発する度に彼女は身体をビクビクッと大きく震わせ、窓を曇らせるように熱を帯びた吐息を零していた。


「……ねぇ、従者クン。隠れてえっちするのも愉しいけど、三人でえっちするのもとっても愉しいね♥」


 少年の射精が落ち着いたのを見て、サッカーはつながったまま彼の頭をよしよしと撫でる。

 彼女の口元は少年を愛おしむように柔らかく緩んでいた。


 ヴァンパイア・フロイラインの従者もまた、いま感じているこんなにも満ち足りた気持ちを伝えたくて彼女の言葉に大きく頷いて答えた。



 その後目を覚ましたフロイラインにサッカーが吸血されながらのセックスを体験した感想を尋ねたが、彼女はその顔を真っ赤に染めるだけで結局それに答えることはなかった。

 フロイラインが本当に吸血されながらのセックスに病みつきになってしまったのかどうかは彼ら主従だけの秘密である。

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