ワンピースFilm ForH Part.7
勝つのは家族か、英雄か急いでルフィ達がウソップに教えられた水平線を見に行くと確かに黒い軍艦が近づいてきている
その船頭に立つのはよく知っている顔
ルフィ「ほんとだ、じいちゃんだ」
ガープは堂々と立っていた
ただいつも乗っている自分の軍艦でなくよくわからない黒い軍艦
服装もよく知るものと違い黒い軍服とコートに身を包んでおり
何より自分達に対する態度がおかしいも思った
いつもならすぐ砲弾で攻撃せず挨拶に電伝虫がなる筈なのに
自分達に声をかけないどころか何よりこちらを見る目があまりにも冷たく感じたルフィは近くにいたローの腕に縋ってしまう
ガープ「......『裏切り者』のドレーク、ユースタス・『キャプテン』・キッド、『殺戮武人』キラーを追ってきたが......」
ガープはまっすぐそして冷たく“敵”を睨む
ガープ「『死の外科医』トラファルガー・ロー、『魔術師』バジル・ホーキンス、『海賊狩り』のゾロ、そして『麦わら』のルフィまでいるとは」
敵幹部A「どうする?」
ガープ「決まっておる」
ガープは手を振るって背後にいる者達に指示を出す
ガープ「まずは数で勝負じゃ。億越えの海賊言えど消耗すれば容易い。うち3人は手負いじゃしな」
ここで確実に仕留めるとガープは拳を鳴らす
ガープ「覚悟せい、『最悪の世代』。お前達はこの海軍中将モンキー・D・ガープが仕留めてみせるわい」
戦いが始まる
最初は様子見なのかドレークの言ってたものらしき兵隊が攻め入ってくる
しかしルフィ達も負けていなかった
襲撃をものとせず怪我をしていたキッド海賊団ドレーク海賊団も迎撃に加わり敵を蹴散らしていく
ロー「キッドぉ!!!誰がその怪我治すと思ってんだ!!!」
キッド「名医が身内にいるんでなぁ!!!安心して暴れられるってもんだっ!!!」
ルフィ「しししっ、俺も負けてねーぞっ!!!」
軽口を叩きながら退けていくルフィ達に大きな影がかかる
ズガァン
ガープ「伊達に億越えの懸賞金がかかってるわけではないのぉ」
ルフィ達が咄嗟に飛び退くとガープが地面を壊しながらそこに着地していた
ガープ「さぁ......次はワシが相手じゃ!」どんっ!!
ガープが殴りかかるのはいつものことだが今回は違う
振るわれる拳が纏う覇気が全身から放たれる殺気が容赦なく仲間を吹き飛ばしルフィ達を殺すものとして襲いかかる
しかも民間人を巻き込むことに抵抗がある筈の祖父が
いつだって人を守る為に戦ってきた祖父が
街を巻き込んでまでこちらを消さんと向かってきた
ルフィ「いい加減にしろじいちゃん!!!」
拳骨メテオの砲弾代わりにだろう持ち上げた建物をローの能力で取り上げルフィは間合いを詰める
ルフィ「何やってんだ!!!こんな戦い、いつものじいちゃんならやらねぇだろっ!!!どうしちまっんだ!!?」
ガープ「さっきからじいちゃんじいちゃんと......」
怪訝そうにそして鬱陶しそうにルフィを睨み据えガープは冷たく言い放つ
ガープ「ワシに孫などおらん。勝手に家族扱いするな」
ゾロキドローキラホードレ『!!?』
ルフィ「............っ......!!!」
ガープ「仮にそうだとしても、お前達悪党がワシの身内にいるなど恥以外のなんでもないわい」
ドレーク「もうやめろっ!!!」
キッド「っの、クソジジイがぁっ!!!」
ゾロ「ルフィの前で!!!」
キラー「そんなふざけたことを言うなっ!!!」
キッドとゾロとキラーとドレークがガープを黙らせる為突っ込んでいく
一方絶句する弟を守る為にローがシャンブルスでガープから引き離しホーキンスがルフィの耳を塞いだ
ホーキンス「ルフィ......耳を貸すな!!!あれが本当にガープの言葉だと想うか!?」
ルフィ「じいちゃん......なんで......」
たとえ普段は恐れられても大好きな祖父であることに変わりないルフィにあの拒絶はあまりにも酷だ
ロー「どうなってやがる......」
別の場所から悲鳴が上がる
シャチ「キャプテン!!倒した奴らが起き上がってきました!!!」
ペンギン「しかもなんか薬みたいなのを飲んで、さっきより強くなってます!!!」
ロビン「これじゃ、私達が消耗するだけだわ」
仲間からの報告を受けてすぐこちらに吹き飛ばされるゾロ達
やむを得ないとローは能力を使った
ロー「一時撤退だ!!!動けない奴は回収しろ!!!急げ!!!」
島の半分を覆う円で激しく消耗するも船が全て範囲にいることを確認した
ロー「シャン「逃がすかあっ!!!」
ローに突っ込んでいくガープ
シャンブルスより速く拳が届くかという瞬間
どん!!
ガープ「!?」
ゾロ「ルフィ!?」
キラー「ファッファッ!キッド!?」
ルフィ・キッド「「いけ!!」」
ルフィとキッドが自分達と一緒にガープを円の外に出す
ゾロとキラーは手を伸ばすも既に発動されていたシャンブルスによって
2人を除いた海賊達は島の反対側まで飛ばされた