ルフィ知らないの〜?スレより 夜の勉強会編後編+オチ話

ルフィ知らないの〜?スレより 夜の勉強会編後編+オチ話


「……」

「……」

これまで二人の実践を見てきたウタとルフィだが、その何とも形容しがたい迫力に押し黙ってしまっていた。

当然、渡された冊子を見ながら流れを把握したり要所要所のポイントチェックなどできるはずもない。

「なんか……すごかったね……赤ちゃんづくり」

「おう……ジャングルで見た猿のと……なんか、ぜんぜんちげぇや……」

あれを今から私(俺)達が……?そんな思いから相手の方をちらりと見やると、相手も同様だったのかバチリと目が合い、お互いにすぐさま逸らしてしまう。初々しくまた微笑ましい光景ではあるのだが、忘れてはいけない。今宵はマキノ女史の開催した夜の勉強会なのだから。

「ふふふ、なんだかんだで思いっきり楽しんじゃった!……お待たせ、二人とも。どうだった?」

いつのまにか近くに来ていたマキノに声をかけられるも、二人は答えあぐねる。

「どうって言われても……ねえ?」

「……なあ?」

マキノは内心ちょっと熱中しすぎてガッツリやっちゃったかな? なんて思うものの気持ちよかったしなあ……と反省はしないまま二人をフォローする。

「あはは、あそこまでは慣れてる大人同士だからで……初めての場合はもうちょっとゆっくりというか、落ち着いてやるから安心してね?」

「そっか……ってシャンクスはどうしたの?」

まだ不安は多少あるもののマキノの言葉で落ち着き始めたウタがシャンクスについて尋ねる。彼はというと――

「……」

壁際の椅子に座り込み、なにやら遠い目で天を仰いでいた。男性諸氏が射精した後に陥りやすい特有のアレであろう。今回は事態が事態だけに殊更に。

「????」

その様子にまったく得心がいかないウタであったがまたもやマキノのフォローが入る。

「ウタちゃん、男の人はたまにああなる事があるの。こういう時大人の女は気づいてても触れないで上げるものよ。」

「そうなのね。わかった!」

おとなのおんな。そう言われてしまったウタは深く考えずに受け入れてしまうが、そこはこの年頃であれば仕方がないといえよう。

「さて、それじゃあ二人とも、お浚いしながら始めましょうか?」

本日のメインディッシュを前に待ちきれないのかマキノはシャンクスへの言及を早々に切り上げ二人を促す。直接どうこうできないのは今でも勿体ないと感じているが、初々しい二人を間近に見られるというのもまた乙なものとして切り替える。

「最初、なんか顔をくっつけてたな!」

「バカねー。あれはキ……キスっていうのよ!」

「ウタちゃん。キスにも2種類あるって、知ってる?」

やはりというかなんというかルフィはよくわかっていなかったが、ウタはキスについては知っていたようだ。自分がキスという単語を言うことに頬赤らめていたが、ディープキスについてはどうだろうかと思ったマキノは質問を重ねる。

「でぃー……?それは知らない」

「なんだよー、ウタだってちゃんとしらねぇんじゃねーか!」

「ルフィなんかキスの事もわかってないじゃないのー!」

「ディープキスは普通のより親密なキスなんだけれど……うーん、まずは雰囲気作りからね」

いつもであれば二人のやり取りは微笑ましいのだが、今は夜の勉強会。経験を積んだ者ならこういうやり取りからでもそういう雰囲気になったりするが、初心者の二人にそれは難しいだろう。

「二人ともまずは抱き合ってみて……そうそう、優しくね。それで、お互いの気に入ってるところ言い合ってみましょ」

言い合いをする二人を宥めながらマキノが指示を出すと素直に従い向き合う形で抱き合い床に座る。最初に声を上げたのはルフィだった。

「まずは俺から!歌を歌うのがすっげーうまい!」

「ちょ、抱き合って耳が近いんだからあまり大きな声出さないで。……元気なところ、かな」

「あ、わりぃ。ウタの笑ってる顔がスキだなー」

「わ、私だってルフィが明るく笑ってるの好きだし?」

「ししし、同じだな!優しいところも大好きだぞ!」

「あわ……そ、そういう素直に言えるところ、とか……」

屈託なくウタの好きなところを上げていくルフィだが、ウタは至近距離でこうも好きを連呼されてドキドキし始めているようだ。

「うんうん、すぐに出てくるのはそれだけお互いが好きだし普段ちゃんと見てるって証拠ね。……ウタちゃん、今の気分はどう?」

ごちそうさまです。という晴れやかな表情のマキノがウタに問いかける。

「わ、わたし!?……なんか、すっごいドキドキする」

普段でもじゃれあって距離が近くなる時はあるが、今日はそうではなく落ち着いた状態で抱き合っている。

そのためルフィの温もりが自分に伝わってきて非常に心地よいし、大きな声には驚いたけど耳元で聞くルフィの自分をほめる声に頬の熱と共に心臓が高鳴っていくのをウタは実感していた。

「そう、そのドキドキがすごい大事なの。そのドキドキした気持ちのまま、ルフィにキスしてあげて?」

普段のウタであれば強がりと恥ずかしさで絶対にのらないであろう、その誘い。しかし今は状況によりぽーっとした表情でルフィを見つめている。

「……ね、ルフィ。いい、かな?」

「おう、いいぞー!……ってウタ顔赤いぞ。くっついてた時もほっぺたあつかったし、大丈んむっ!?」

こんな時でも、こんな時だからこそ気遣うルフィにウタは湧き上がる衝動のままに唇を重ねる。会話の最中で突然来られたことにはびっくりしたルフィだがすぐにウタを受け入れ、ぎゅ、とさらにウタを優しく抱きしめる。

(神様ありがとう!それにしてもルフィったら意外と……将来は何人の子に気に入られるのやら。ウタちゃん、今の内からルフィの心を捉えておかないと大変よ)

初々しい二人のファーストキス。初めてだからこそ尊いこの光景に感謝を捧げるとともに、ただ相手の行動を受け入れるだけでなく包み込むように抱きしめなおしたルフィの行動をマキノは評価する。と同時に、とんでもない女たらしになりそうな素質も垣間見る。

ルフィがどれだけ良い男になるのかは非常に楽しみではあるが、常日頃から仲睦まじい二人を見てきたマキノとしてはやはり互いが一番として強く結びついてほしくもあるのだ。

そんなことを考えていると二人の行動が変化していた。唇と唇と触れ合わせる軽い、だけれども確かな想いを感じさせるキスから一変、舌を絡ませ、相手の口内へ侵入し、唾液を混ぜ合わせるディープキス。

「はっ…ぷぁ……んむ……」

「むうっ……ぢゅる……」

時々口を離しては呼吸を整え、再度深くキスをする。溢れた唾液で濡れて汚れるのも構わずに夢中になって貪り合うその光景に再び心の中で感謝を捧げるマキノ。もうしばらく見守っていたがったが今夜はまだまだ先があるのだ。進んでもらわねば。

「はい、二人ともそこまで。キスはいったん中止よ」

惜しい。とてつもなく惜しい。止めることも口を出すことも非常に憚られるが、勉強会の教師役としてはそうせざるを得ないのだ、と自分を鼓舞して二人を止める。

「ぷあっ……ぁー……」

「…………」

ウタは心ここにあらず、ルフィは離れ難いといった様子だ。ルフィは普段こういう方面への意欲を全く見せないので芽生えた今それを確固たるものにしなければならないとマキノは改めて決意する。

「んー?ルフィはもっとしたいの?」

「……うん」

いつもの快活さはどこへやら。自分の変化に戸惑っているのか静かに頷き返すルフィ。

「それじゃあ……ウタちゃんの服、脱がせてあげよっか?」

「えっ、でもウタ嫌がるんじゃ……」

「大丈夫よ。ルフィにそうされるのが嫌ならそもそも今夜こういうことになってないから」

脱がせること自体に抵抗はないもののウタが嫌がるならしたくないと躊躇するルフィだったが、マキノの言葉によって覚悟を決めて脱がしにかかる。

「……ウタ、今から服脱がすけど、いいよな?」

「うん……ルフィなら、いいよ?」

いまだにぽわぽわして様子のウタに一声かけるルフィに促されるままバンザイするウタ。ルフィは服の裾を掴みそこでしばし固まってしまうが、男に二言はないとばかりに脱がす。服を破ったりしないように、それ以上にウタを傷つけないように慎重に。

少なからず好意を寄せている異性の友人。その友人の服を今自分が脱がしているという背徳感と高揚感で自然とルフィの息も少し荒くなる。そうして目の前には肌着が残っているため全裸ではないが普段見ることのない姿になったウタがいる。

「それじゃあ次はルフィは……どうする?自分で脱ぐ?それとも、ウタちゃんにやってもらう?」

ルフィの性への目覚めを確かに感じ取りつつもマキノは進行を緩めない。ムード作りも大事だがテンポも大事なのだ。変に間を開ければそういう気分でなくなってしまいお流れ。なんてことはよくある。

「い!?いや、おれは……その、じ、自分で脱ぐよ!……うわっ!?」

かすかに残っている理性か羞恥心か。自分で脱ぐと宣言したルフィだったがウタに押し倒される。

「んふふ……私を脱がせておいて自分は自分で、とかダメだよルフィ?ほら、お姉さんが脱がしてあげるから……」

「え?ちょ、ウタ?ウタっむぶ!?」

ウタの様子がおかしいことに困惑し抗議するルフィだったがウルサイとばかりに口を塞がれてしまう。そうして抑えられてる間にスルスルとズボンを脱がされ、下着も剥ぎ取られてしまう。

「うう……ウタ、急になんっわぷ!?」

上着も脱がすためにウタが離れた隙に文句を言いかけるが興奮した様子のウタもどかしいとばかりに上着をもぎ取られる。下着姿で馬乗りになるウタとは対照的にルフィはすっぽんぽんにされてしまった。

「あらあら、ウタちゃん積極的ねえ。私も昔は……っといけないわ。せっかくだしこのままウタちゃんがリードする形でいきましょう。どうしたい?」

興奮が限界突破したのかだいぶ、というかもはや襲い掛かるレベルで積極的になったウタに過去の自分を垣間見ながらもこの素晴らしき光景をもっとよりよくするために貪欲に煽っていくマキノ。

そんなマキノの思惑に導かれるがままウタは思いを吐露する。

「もっと!もっとルフィとしたい……気持ちよくなりたいっ」

そうして三度口づけを再開する。ルフィはこの急展開に頭と体が追い付いてないようだが、キスをされるとやはり自然とウタを優しく抱きしめる。

そのルフィが勃起してるのを見逃すマキノではなかった。なにせウタが下を脱がした時には、いや、それよりも前にはもう勃っていたのだろうソレは今も屹立している。

「ね、ウタちゃん。キスもいいけど……こっちも、ね?」

放っておけばキスだけで夜が明けかねない程夢中になってるウタに声をかけ、ルフィのソレに意識を向けさせる。

「……あ、こ、これって?」

ようやく勃起したルフィのソレに気づいたウタはまじまじと見つめている。体格の差があるため当然シャンクスのソレとは比べるべくもない大きさだが釘付けだ。

「それはね、ルフィが気持ちよくなってウタちゃんともっと気持ちよくなりたいって体が反応している証拠なの。触ったり擦ったり舐めたり……いろいろしてあげると男の人は悦ぶのよ」

ウタの手を取りルフィのソレに導いていくマキノ。ウタが触れた瞬間二人ともビクリと体を震わせる。

ウタは手のひらに確かに感じる熱と硬さに、ルフィは未知の感覚に。

「そうそう、そうやって握って……力を入れすぎると怪我しちゃうからほどほどにね?そうして手を上下に……」

「う、あっ……ウタ、これ……うっ」

手淫。いわゆる手コキというものをレクチャーしていくマキノ。ウタは最初おっかなびっくりだったがルフィが戸惑いながらも快感を感じている様子を見て自信がついたのかしっかりとした手つきで扱いていく。

「唾液をたらしたりすると滑りがよくなってやりやすくなるし、ルフィももっと気持ちよくなれるわよ。あとは……口でする、というのもあるけど……」

「く、口で!?……ルフィのを、口で……」

アドバイス通り唾液を塗しニュルニュルグチュグチュとした音を立てて続けるが口でと言われて困惑するウタを見てマキノはしょうがないか、と思い直す。

勉強会の前にお風呂に入って身を清めているので清潔ではあるが、もともとは大人でも口でするのはちょっと……という人もいるのだ。初めてであればなおさらハードルが高いわけでできなくても仕方がない。

「わかった……ルフィ、食べちゃうね……」

マキノの予想に反してウタはルフィのそれを口に含む。……やるわねウタちゃん、貴女はやっぱり素質あるわ。と謎の感慨を抱きつつ口淫の手ほどきもしていく。

「口に含んだ後は下で全体を舐めたり、逆に先だけ舐めたり、縊れた部分を集中的に攻めるのもアリね」

「ふむ゛っ……んぼっ……お゛っふ……んあ……」

「う゛っ……ふぅっ……うあっ!?」

マキノの教えに従い次々と新技を試すウタと、それを受け声を漏らすルフィ。ひときわ大きくルフィが声を上げたかと思うとビクリと硬直し、全身を弛緩させる。精通がまだのため射精こそしなかったものの、どうやらイったようだ。

口淫が始まってからそう間もないことではあるが、それ以前からの興奮状態を考えると仕方がないと言えるだろう。

ルフィがイったという事を明確に理解したわけではないだろうが、何かが達成されたというのは理解できたのか息を荒げながらも満足げな様子でウタは佇んでいる。

このまま本番……というにはルフィはともかくウタがまだまだ準備不足だ。先ほどはリードをウタにと言ったマキノであったがそこをおろそかにしてはせっかくの初夜も台無しになってしまうと思いを新たにルフィに囁く。

「ね、今ならウタちゃんの意識それてるし……」

ごにょごにょごにょ、とウタに聞こえないようにアドバイスをする。なすがままで雄のプライドを刺激されたからか、それとも純粋にウタにも気持ちよくなってもらいたいのか。アドバイスを受けたルフィは躊躇することなく実行する。

「んひゃっ!?え、ちょ、ルフィ!?」

「ウタ、俺ばっかりしてもらっても……だしよ。俺もウタを気持ちよくさせるんだ!」

キスから手淫、口淫の流れで体勢は自然とシックスナインの形になっていたため、ルフィは下着を脱がせてウタ自身に口づけをする。

「あわっ、いや、私、はいイっからぁ……」

突然の反撃に慌てて拒否してしまうが、舐められたことでぞわぞわとした感覚が体を巡り上擦った変な声が出てしまう。口をふさぎながらも脱出しようと試みるが、思いのほかルフィがウタを抑える力は強く抜け出せそうにない。

そんなウタにとどめを刺すのはマキノの一言だ。

「ダメよウタちゃん。準備はしっかりしないと痛いだけだし……下手したら大ケガよ?」

脅しすぎてこの先の行為に委縮されるのは本末転倒だが、軽々に進めてはコトなのだ。真剣なマキノの様子にウタは逃げるのを止め、ルフィの愛撫を受け入れる。

「ふあっ……あっ、これ、コレ……ヘンっ……」

ルフィが舐めるピチャピチャという音に羞恥心を刺激されながらも快感を感じ始めるウタであったが、経験豊富なマキノからすればそれは微かなものに見える。こればかりはある意味積み重ねも重要なので一朝一夕にとはいかない。

開発のみが目的ならば特性植物等から生成できる媚薬成分を用いれば済む話だが今夜はそういう目的ではないし、なによりこのまっさらな2枚のキャンバスが互いに染め合い染まり合うのに媚薬等という不純物は不要だ。

ある意味自分も不純物ではないのか?とチラリと頭をよぎるがアドバスだけで直接手を出していないのだからセーフと無理やり結論付け再び介入する。

「ルフィ。表面を舐めたり舌で中に割って入ったりもいいけど最初のウチは……ここ。ウタちゃんのここを攻めてあげた方がより気持ちよくできるかもよ?」

そうマキノが指示したのはクリトリスだ。ここは人によっては刺激が強すぎたり、そもそもそこを攻められること自体が好きじゃないこともある。ウタの場合はというと

「っ!?んひっ……くっ……ああっ!?あっ……」

拒否感はないようだししっかりと感じているようだが、やはり刺激は強いのだろう。困惑した声と共に体を痙攣させている。

そんなウタの様子か、あるいは自分が攻めているという感覚が響いたのかルフィが再び勃起しており、そのことに気づいたウタはマキノに言われるまでもなく口に含み、ルフィに負けじと口淫を開始する。

覚えたばかりの二人が我を忘れて競い合うように攻め合い高めあう。この光景のなんと尊いことか。 マキノは今日何度目かわからない感謝を世に捧げ二人をしばし見守る。

ややあって多少の時間差はあったがほぼ同時と言っていいタイミングで二人が果てる。

「あはっ……はーっ……はーっ……」

「ふぅっー……ふっー……」

息継ぎもそこそこに夢中でなめ合い、また極度の興奮状態も相まって二人の息はだいぶ上がっている。ルフィの回復も待たなければいけないので小休憩を、とも考えていたマキノだったが、果てたはずのルフィのそれはまだ硬さを保っていた。

体力面の心配はもちろんあるが、息が荒いものの二人ともまだできそうというか体の向きを変え密着してこすり合わせている。

それならばとマキノはその瞬間へと進む。

「二人ともどう? 気持ちよかった?」

「うん……よかった……」

「お、う……おれも……すごかった」

改めて感想を問われると恥ずかしいのだろう。顔を赤面させ照れているが、それでも否定はしなかった。

「それじゃ最後にルフィがウタちゃんに入れる……挿入するんだけど注意事項があるの」

これまでの行為でも多大な快楽と興奮があるのにまだ先がある。ゴクリと喉を鳴らす二人だったが、マキノの真剣な顔による注意喚起に気を引き締める。

「事前準備をしないとダメなのは無理やりすると双方痛みがあるし怪我の元だからなんだけど、女の子の場合は初めてだと準備をしていてもかなり痛いのよ。ごくまれにそういう時の痛みがない子もいるけど、ウタちゃんがそうとは限らないし」

痛み、という言葉にウタよりもルフィが強く反応する。

「おれ、ウタがいたいおもいすんのはいやだぞ!」

痛みを伴う可能性があるならやめる!と言いかねない雰囲気だったが、それを制止するのはウタだ。

「ルフィ、少しでも痛くないようにってマキノさんが色々アドバイスしてくれたんだし……それに、私。ルフィと……したい……してほしい……」

「いや、でもやっぱウタがいてー思いすんのは……」

ウタの一世一代の告白ともいうべき思いを聞いてもルフィは引き下がらない。その気持ちもわからないでもないが、マキノとしてはウタの気持ちの方がより共感できる。好きな人への初めてならば、多少の痛みは覚悟の上なのだ。

「ルフィ、大事にしたい気持ちは確かに大切よ。でも、女の子の覚悟を受け止められないのは、ダメよ?」

覚悟を決めなさい、とルフィに発破をかけるが、それでもルフィはうんうんうなり葛藤している。彼の中では大切な者を傷つけるというのはよほどのタブーなのだろう。ウタに対しては殊更に。

やがれ彼の中で結論が出たのか、ルフィは意を決して宣言する。

「……わかった。その、ちゃんとするよ!……でもよ、ウタ。本当に無理そうなら言ってくれ。止めるから」

「うん……ありがとうルフィ。お願いね?」

ああ、この二人に行為を教える名誉と、またその行為を導くためとはいえ介入する私の罪をお許しください……と、もはやどういうキャラなのかわからないマキノは挿入の手助けをする。

「そう、ウタちゃん足を開いて……うん、ルフィはそこにあてがって……間違えて後ろに入れちゃだめよ?」

位置修正をする過程での触れ合いでも快感を感じるほど二人は高まっていたが、痛みの有無や度合いに関しては未知数。マキノにも緊張が走る。

「そうそこね。最初はゆっくり挿れてみて……」

ニュプリともグチュリとも言えない音を立ててルフィがウタの中に入っていく。

「っう、ふっ……くうっ……」

「あわ……う、すげ……」

ウタは異物が体内に入ってくる圧迫感と違和感に、ルフィは自信を包み込むウタそのものの感触に異なる声音を出す。

「ウタ、は……大丈夫か……?」

「うん、うんっ……まだ、へーき……!」

腰を中心にぞわぞわと駆け巡る快感に、ともすれば一気に腰を進めたくなる衝動を抑えつつもウタに声をかけるルフィ。

それにこたえるウタも圧迫感と違和感の中でも感じる快感に身を委ねている。するとルフィの腰の動きが止まる。何か突き当たり当たったように。

「な、なあマキノ……途中で何かにつっかえてるんだけど……」

ウタが痛みを訴えないので多少余裕ができたのかルフィが質問し、それに答えるマキノ。

「それは女の子が初めての証ね。まあそれについては色々例外もあるんだけどその話は置いといて……」

一息おいて改めて説明をする。

「"最後まで"をきちんとやるならその、いわゆる処女膜を破る必要があるの。だから痛みを伴うのよ。ちょっとずつ時間をかけるか、一気にやるかは……二人で決めなさい」

形状には本来破るではなく裂けると言った方がより正解に近いのだが一般人の生活においてはそんなことは些細な違いであるし、言葉を変えたところで痛みを伴うという事実は変わらない。

肉体を欠損させるイメージを伴う言葉にルフィは再び躊躇するが、ウタの覚悟をそれを受け入れる決意をした以上はと踏みとどまる。

「ウタ。ウタは……どうしたい?」

「ん……ちょっと、まだ怖くも感じるけど……いいよ、一気に来て」

「わかった。……いく、ぞっ」

ウタに確認を取りその返答を聞いてから一拍。ウタの望み通り一息で破り、根本まで突き入れる。

「~~!あ゛っ、ぐうっ……」

身を引き裂かれる痛さにウタが呻く。そんなウタを労わるようにそっと、しかし確かな想いで抱きしめる。

「ウタ、だいじょう……ぶじゃねえよな。すげぇ痛そうだ」

「う゛んっ……すごい、いだい……でも、えへへ……ルフィとなら、耐えられるよ……」

そうしてウタの痛みが薄れるまで繋がったまましばし抱き合う二人だったが、しばらくしてウタの方から動いていいよとルフィを誘う。

「も、もう動いて平気なのか……?」

「うん、まだちょっと違和感あるけど、もう動いても平気だと思う……」

目の前の少女に無理はさせたくない。だが、本人がもう大丈夫という以上は信じるしかない。なによりルフィとしてもこのままずっと動かないでいるのはだいぶきつかった。

暴走しかねない劣情をそれでも抑え込めているのは大切な者を守りたいという彼の性格と、生来の意志の強さゆえなのだろうか。動く許可が出たとはいえ気遣うようにゆっくりと動き出すルフィ。

抜けないように入り口付近まで抜き、再び最奥までたどり着く。ゆっくりと、だが確かな感触を味わうように繰り返し繰り返し往復する。

「はっ……はあっ……ウタ、ウタァ……!」

「んっ……ふっ……ルフィッ……くっ……」

ウタの窮屈とも感じられる狭い内部でこすり上げ、また自身を絞り上げられるルフィは一際強い快楽を感じている。

そのルフィの動きに合わせるようにウタの口からも声が漏れるが、自身程の快感ではないと気付いているルフィは少し前のマキノの助言を思い出す。

「あっ……ルフィ……?」

『ここを攻めてあげた方がより気持ちよくできるかもよ?』そうアドバイスされた場所を思い返し、ピストンを止めるルフィ。

そんなルフィを訝しむウタだったが、当のルフィはそれにこたえるクリトリスを探し当て弄り始める。

「ひぅっ!?……る、ルフィ……?」

彼が途中で止まったこと、返事をしないこと。そのどちらも混乱の元であったが唐突に襲った強い刺激とそれに伴う快感にますます困惑する。

「わりぃウタ……やっぱり、ウタにはちゃんと気持ちよくなってもらいたいし……」

「そんあっ、気にしな、くても……んっ」

ルフィは早くもコツをつかんだのかクリトリスを弄りながらも少しずつピストンを再開する。

ウタはというと中と外両方からくる刺激にゾワリゾワリとした何かが全身を駆け巡っていた。

そうしてルフィがウタに気持ちよくなってもらおうと奮闘することしばし……とうとうウタの口から嬌声が飛び出した。

「あっ♡ふっ♡ルフィ、ルフィっ……なんか、すごっ♡……ちがっ♡」

目の前の少女が明らかに感じている。そのことに安堵するとともに、自分が気持ちよくさせられているという事実が確かな自身へと繋がっていく。

「ウタ、ウタ!よかった……このまま、もっと……!」

痛みが撤廃されたのならば遠慮はいらない、もっともっととルフィの動きが強く、早くなっていく。

「いいっ♡いいよぉ……ルフィ……♡」

「っく、ふっ……あ、はぁ……はっ……」

快楽を貪るようにウタはルフィを求め、そのウタに答えるようにルフィは息を荒げ行動で返す。

「はっ♡あ、は♡クるっ♡あっ♡あっ♡すごイっの♡くるぅ……♡」

「おれ、おれも……!もうっ……ウタ……!!」

ルフィとの相性が良かったというのもあるだろうが、精神的な高揚も多分に影響しているのだろう。破瓜からそれほど時間が経っていないのにも関わらずウタはだいぶ感じていた。

同じく初心者といっていいレベルのルフィですら、もう間もなくウタ絶頂するであろうと容易に察せられるほどに。

「ルフィ♡ルフィっ♡」

「ウタっウタぁっ……!!」

イく直前、ウタは感極まった様子でルフィの名を呼び、抱擁する。ルフィもウタに答えるように名を呼びウタに包まれるがままに最後に大きく突き上げ動きを止める。

二人とも体を痙攣させ、それでも互いに強く抱き合いその余韻を味わっている。

「ぁー……♡」

ズルリと抜けたルフィがウタの横にずれるように動き、仰向けになる。ウタはまだ余韻から抜け出せていないのか恍惚とした声と表情のままであるため、圧し掛からないように気を使ったのだろう。

「はい、ルフィ。お水。ウタちゃん……はまだもうちょっとかかりそうだから、あとでね」

二人の行為を見届けたマキノがルフィに水を渡す。行為に夢中になってると気が付かないものだが、行為後の水分補給は大事なのである。

「うわ、ありがとう!……ぷはっー、すっげえうめえ!」

先程まで性行為をしていたとは思えない程いつもの調子に戻っているルフィ。

常日頃から村の近辺をあちこち大冒険してるとはいえ、子供ながらにこれは……やっぱり惜しいわね、と思うと共にルフィの将来的な精力と付き合うことになるウタの方も素質が十分ありそうなためまあこれも巡り合わせよねとマキノは自身を納得させる。それに……

と考えているとウタもようやく正気に戻ったのか、起き上がってきた。

「はい、ウタちゃんもお水」

「……ありがとう、マキノさん……」

まだはっきりと覚醒したわけではないようだけどもしっかりとコップを受け取って飲み干すウタにマキノは安心する。

「ふぁ……はふっ」

「くあ~……」

そうして人心地ついたからか、二人してあくびをしている。色々と慣れないことをたくさんして疲れてるだろうから仕方がない。

マキノは用意していたお湯とタオルで二人を身ぎれいにして替えの服も着させていく。

「んぅ~……ねむい……」

「……ぐぅ」

眠気を我慢しつつなすがままのウタと、もはや半分眠ってしまっているルフィ。そんな二人を微笑ましく見つめながら後始末を完了させたマキノは二人にちょっとまっててねと声をかけて部屋から出ていく。

しばらくしてホンゴウを連れて戻ってきた。

「あー……ほんとにヤっちまったんだなあ……医者としては、ちゃんと体が成熟して知識も整ってからヤってほしかったんだがなあ……」

赤髪海賊団の船医として、医療に携わるものとしてもっともな意見である。

強固に反対して阻止しなかった、というかできなかったのはルフィに対するウタの秘めた気持ちを知っていたのと、それに加えて自分達は海賊だからいずれ何があるかわからないという負い目もが叶えるチャンスを無下に取り上げるわけにもという負い目もあったのかもしれない。

止はしなかった贖罪代わりではないが万が一に備えて待機していたし、その旨もマキノに伝えていた。なんやかんやで中止あるいは延期になってくれれば、という想いもあったがマキノが呼びに来たことによりそれも儚い期待であった。

「まあまあ……こういう時代ですから、愛する二人が結ばれるのは喜ばしいことじゃないですか」

「それ自体はいいことなんだが……負担ってのは、やっぱあるからなあ……」

そんなホンゴウの複雑な胸中を知ってか知らずかそう答えるマキノに相槌を打つホンゴウ。

「見てた限りは大丈夫だとは思いますけど私は専門のお医者様じゃないですから……二人の事、よろしくお願いしますね」

「おう、そこは安心してくれ。本業だからな」

「ふふ、頼りにしてます。それじゃあ……おやすみなさい」

「はいよ、おやすみ。……ほら、二人とも行くぞ。もうちょいがんばれ」

「……うん……」

「ふがっ!?おう……」

そうしてホンゴウに促されるまま部屋を後にする二人であった。


三人を見送り扉を閉め、室内に振り替えるマキノ。。

その視線の先にはいまだに天井を仰いでいるシャンクスが居る。

マキノとヤり終えた直後とは雰囲気が少し変わっているので、もしかしたらウタとルフィの行為の最中に正気に戻り、目撃したことで再度ああなったのかもしれない。

そんなシャンクスに近づき声をかけるマキノ。

「船長さん、無事、終わりましたよ?」

「ん?ああ、マキノさんか。……そうか、無事に終わったか……」

マキノに返事をするシャンクスだが、やはりまだどこか上の空だ。天井を仰ぐのはやめたが視線は床のどこかを見ているかわからない空虚なものだ。

「もう、ショックなのはわかりますけど、ウタちゃんのことちゃんと祝福してあげなきゃだめですよ?」

「そうは言ってもなあ……もっと先の事だと思って……思って、いたんだがなあ……それに、マキノさんにも……」

シャンクスが今日の出来事を受け入れ立ち直るのはまだまだ先の事だろう。それに加えてマキノの中に出してしまったことも引きずっているようだ。

普段は子供であるルフィを大人げなくからかうようなシャンクスだが、まじめな時はとことんまじめだ。そこがシャンクスのいいところでもあるが、真面目が祟って自分を追い詰めすぎるきらいがあるのはよろしくない。

「もう、それは大丈夫だって言ったじゃないですか……そ、れ、に」

含みを持たせたその台詞が思いのほか近くで聞こえたシャンクスが思わず顔を上げると、そこには胸をはだけさせたマキノの姿があった。

「なっ……!?」

一度抱いたとはいえそれはあくまで授業のため。もう終わったことであり、完全に意識の外であったシャンクスは当然驚いてしまう。

その驚きの隙を逃さず胸でシャンクスの顔を捉えるマキノ。そのまま言葉を続ける。自身の楽しみと、シャンクスへの要求を。

「そんな船長さんを慰めてあげますね……大人なんですから、1回で終わりなんてこと、ないですよね……?」

ウフフフ、と艶のある笑い声と共にシャンクスを誘惑するマキノだったが、予想通りシャンクスは異を唱える。

「いや、あれはあくまで授業のためで、いくらマキノさんが良いといってもこれ以上は……!?」

先程も思っていたが、シャンクスのこういう真面目なところはマキノにとっては好ましい部分である。あるのだが、今宵の今という時間に限って言えばそれはまた別の話だ。

動揺するシャンクスを押し足すようにしなだれかかり、マキノは獲物に狙いを定めた目でシャンクスを見つめる。

「そんなこと言ってもダメですよ……?ほら、もう、こんなに……」

さわさわと触るマキノの言う通り、シャンクスのブツはすでに硬さを持っていた。なにせ少し前まで目の前の魅力的な肉体を味わっていたのだ。体が反応するのも無理はない。

いくらシャンクスの意志が強く、ある程度コントロールして勃起を抑えられるといっても限度があるのだ。

「いや、そりゃまあ……マキノさんは魅力的な女性だから反応もするさ!しかし……」

硬くなった自身を触られ生じる快楽を感じつつもなおも説得するシャンクスだったがマキノを払いのけられないでいる。

腕力で圧倒的に勝る自分がそうすれば怪我をさせてしまうのではという思いと、怪我をさせないようにやんわりと拒否もできるはずだという相反する思い。

ヤっちまったもんはしょうがない、せっかくだからこの目の前のごちそうを味わおう。いや、一度ヤってしまったからこそ余計に無責任なことはできないとせめぎ合う本能と理性。

様々な板挟みにあったシャンクスでは状況の改善ができず膠着してしまうのもむべなるかな。

その状況を少し楽しみつつも不満であったマキノが攻勢に出る。

服をすべて脱ぎ去り、自身にシャンクスをあてがい。

「さっきはウタちゃんの前で船長さんがかっこ悪いことにならないように手加減してましたけど……」

すでに十分濡れそぼっているそこへニュグリと迎え入れ。

「拒否権はないんですよ"シャンクス"」

初めて彼を名前で呼びつつ、完全に飲み込む。

そうしてマキノによる搾精が始まるのだった――


翌日の昼近く、妙にハリツヤのある顔をしたマキノと、連日の宴で二日酔いになった時とは比べようもないほどゲッソリとしたシャンクスが見られたというが、それはまた別のお話。


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