ルフィ知らないの〜?スレより 夜の勉強会編前編
「はい、それじゃあ今日のお勉強会ですが私が実践形式で教えたいと思います」
昼間の一件からあっという間に時が経ち今は深夜。村長から許可を得て会場を確保したマキノは集まった面々ににこやかに宣言をしたのだが、それに待ったをかける者達が居た。
「待ってくれマキノさん。ルフィの童貞はウタにという話で決着がついたはずだ」
「そーだよ!ルフィのは私が貰ってあげるんだからね!」
シャンクスとウタだ。
シャンクスはこの"お勉強会"が避けられないのならせめて娘のためにと暴走した思考で、ウタはよくわからないけどルフィの持ってるものだからという至極単純な理由が主である。
その二人の反応は予想済みとばかりにマキノは答える。
「そうね。ウタちゃんとルフィはお互い初めての方がフェアだから私がルフィと、というのは無しよ。……すっっっごい惜しいけれどこれも二人のためだもの」
その回答に文句の声は収まったが疑問が残る。ルフィと実践しないのならばマキノは誰と実践するつもりなのだろうか。この場にいるのは四人。ウタとルフィは決まってる。つまり、必然的に――
「船長さん。お相手してもらえるかしら?」
当然シャンクスが選ばれることになる。
「ちょ、ちょっと待ってくれマキノさん!俺ぁそんなの初耳だぞ!?」
「ええ、今言いましたから」
「いや、そういう問題じゃあ……」
いくらなんでも娘のためとはいえ目の前でできるか!そりゃあマキノさんは魅力的な女性だがこういう形で無責任に抱く趣味はねえ!というか女慣れしてるベックマンじゃなくてなんで俺なんだ!?
高速で思考を巡らせるシャンクスだがやはり混乱が大きいのだろう。考えがまとまらずマキノへの反論もしどろもどろだ。
一方その頃、赤髪海賊団のとある船室。
「お頭……あの人の相手をするのは大変だろうが頑張れよ。お頭ならきっと大丈夫なハズさ……」
ま、これも経験さと女慣れしてるからこそ危険を察知してうまく逃れたベックマンはどこかへ献杯していた。
閑話休題。
煮え切らない態度のシャンクスに発破をかけるべくじりじりと距離を詰めるマキノ。
胸元のボタンを外してはだけさせ、しなをつくり、顔をうっすらと上気させ艶のある表情で近づいていく。
「私に……女に恥を、かかせるんですか?意地悪ですね……」
思考がぐるぐるしているシャンクスに抱き着くのは容易だった。さらに自分の体を押し付けながら耳元で囁くが、それでもなおシャンクスは葛藤している。
その気になれば力づくで引きはがしてウタとルフィを回収、勉強会はまた後日!とうやむやにできる力を持っているのにそれをしないのはマキノを傷つけまいとしているからか。
マキノにとってそういった優しさは好ましいが、ここはどうにかして一匹の雄になってもらいたいところなのでシャンクスをさらに挑発する。ウタやルフィには聞こえないようにとてもひそやかな声で。
「それに……女性の扱いが上手ではないのをウタちゃんに見せる方が、幻滅されちゃうんじゃないんですか……?」
娘の前でという忌避感が最後まで抵抗していたのだが、昼間から続く非日常の連続と勉強会が始まってからも怒涛の展開で疲れていたシャンクスの精神は愛娘に幻滅されるという一言で覚悟を決めてしまった。
ええい、ままよ!と心の中で気合を入れマキノに向き合う。
「マキノさん。本当に、いいんだな?」
「はい。……私だって何も二人の勉強のためだけにってわけじゃないんですよ? 船長さんの事、ステキだなって思ってますから」
まったく、この人にはかなわないな。等と思っているとやり取りを見守っていた二人が安心したように声を上げる。
「なんだよも~シャンクスがだだを捏ねたからだめかと思ってたぞー!」
「ね、シャンクスったらあんなに焦って珍しかったよねっ」
「お前らなあ……ったく、人の気も知らないで」
交わることの意味と重大さをよくわかってない子供らしいといえばらしいのだが、そんな無邪気な二人に見られながらするというのはやはり妙な緊張をしてしまう。
それを察してか元々その予定だったのかはわからないが冊子をそれぞれに渡すマキノ。
「それじゃあ今から船長さんとするんだけど、こういうのって雰囲気が大事なの。だから、合間合間に説明は挟めないし、二人とも喋ったりするのもダメよ」
「えー、見てるだけじゃわかんないよー」
と至極もっともな意見がでるが、そこはそれ。冊子にある程度の流れとポイントは書いてあるし、一通り終わってからわからないことは答えるということに落ち着いた。
そうして、ここからは男と女。対等な大人同士の交わりが始まった。
先程までとは打って変わって力強く、しかし安心感も感じさせる力加減でマキノを抱きしめキスをするシャンクス。しばし触れ合うような軽いキスをしてから深く口づけを交わす。
「ん……は、ふ……んむ……」
水気を纏った柔らかいものが絡み合い、粘液と粘液が交わるヌチャヌチャとした音の合間を縫うようにマキノの口から吐息が漏れる。
当然口内を貪り合うだけで終わるはずもなく、服を剥いで素肌の感触と温もりを楽しみ相手を高めていくのも忘れない。
「ぷぁっ……っ、はー……あ♡」
長く深い口づけが唐突に終わったと思えばシャンクスがマキノの首や胸を啄んでいく。その流れのまま下へ下へと進み辿りついたその場所。
先程までの触れ合いにより湿り気を帯びているその場所を攻めるシャンクスにマキノは期待と熱のこもった吐息で返す。
その期待に応えるべく、なにより雄としての本能ともいえる欲求に突き動かされるように刺激し続ける。時には緩急をつけ、表側だけでなく内部にも舌を割り入れ、突起にも触れる。
「はっ♡あ、そこっ♡ダメっせんちょ、さ♡」
自分で作ったとはいえ特殊な状況による興奮もあったが、最初は探るようだったシャンクスの攻めもポイントをつかんだのかマキノが受ける快感はどんどんと高まっていく。
思わず腰が引け拒否するような言葉が出てしまうが、この場合においてそれはもっとしてほしいと同義に他ならない。もちろんシャンクスもそれを理解しているので止めることはなく、むしろマキノの腰を逃がしはしないとばかりに抱え込み、より強い快感を送り続ける。
「あ゛っ、も♡だめ♡ほんとっ♡だ、めぇ……♡っっっ♡」
丹念に積み重ねられた快感はとうとう大きな波となりマキノの意識を飲み込む。
「もう……♡先にイカされちゃうなんて、さすがですね船長さん♡」
声にならない嬌声を上げ体を震わせながら絶頂を迎えたマキノだったが、余裕があるのかすぐに復活し蕩けた視線と賛辞をシャンクスに送る。
「ヤるからには、ちゃんとやらないとマキノさんに失礼ってもんだからな。……それじゃあ、いいか?」
これまでとここから先はこういうの持つ意味も重要性もまるで違う。最後の確認として一声かけはしたが、返事は決まり切っていた。
「はいっ、きて、くださいっ船長さんの♡」
焦がれるように自分で開き淫らに誘うマキノに対し、シャンクスもまた己自身を掴み入口へとあてがう。
「あ♡」
あてがわれたモノの硬さと熱さにこれから訪れる快楽への期待が漏れ。
「あ♡はっ♡はっ……ふ♡ぅ♡」
焦らすように、あるいはゆっくりと楽しむかのようにジリジリと進んでくるその感触に再び呼吸は乱れ。
「ふぁ゛っ♡ぅ……♡」
ある程度まで進んだところで一気に挿し込まれ体を硬直させてしまう。
「も、ぉ……♡ひど、いっ♡ですよぉ……」
さすがに挿入だけで絶頂はしなかったものの、先ほどからやられっぱなしのマキノは体を硬直させ非難の声を上げるが、その声音も表情も続きを期待しているのは明白だ。
「まだ終わらせません、よっ!」
一方のシャンクスはといえばまだ一度も出しておらず下腹部にぐつぐつ滾る衝動を抱えたままのため、マキノが落ち着く暇も無く己の情欲をぶつけていく。
普段であれば女性側に無理をさせないように丁重に扱うのだが、娘と友人への手本としてやっている異常事態の空気にあてられたのか、魅力的な女性であるマキノとの睦言だからか、あるいはその両方か。その動きは力強くマキノを抉っていく。
「あっ♡すごっ♡せん゛っ♡ちょ、ぉさ♡ふっう♡……っく、あ♡」
十二分に分泌された粘液のおかげでスムーズに動けているがシャンクスのサイズは大きく、往復するたびにゴリゴリと抉られるような圧迫感とそれ以上の快感をマキノに叩きつける。
速度を変え角度を変え思うまま貪るようにマキノと繋がるシャンクス。気を抜けばすぐにでも果ててしまいそうになるが早すぎると男のプライドが、中に出すのはマズイ、もっと味わっていたい。様々な思いで出してしまいたい欲に無理やり蓋をしながら没頭する。
マキノも快感に反応するように、またシャンクスを責めたてるように締め付けたり腰をくねらせたりするが、それは同時にマキノに返ってくる快感も増すことになる。先に果てたのはまたもやマキノだった。
「も……ぉ……♡また♡さき♡にひっ♡はっ♡あはぁ……♡」
シャンクスが一度も出していないのにまたもや自分だけという想いからこぼれた言葉であったがそれは自分が攻め足りないという文句なのか、シャンクスの精強っぷりがたまらなく嬉しいのか判別はできない。
ここからさらにまた続くと思われたシャンクスの攻めだが、不意にマキノから離れるようなそぶりを見せる。
このままでは中に出してしまうと躊躇したのだろうが、腕をつかむ手と腰に回された脚が離れるどころかより深いところへ誘ってくる。
「ここでお預けなんて、駄目ですよ♡最後までちゃんと、シテください♡」
「ちょ、俺も、もうげんか……さすがにナカ、は……!」
シャンクスとしては今夜のような形で女性を抱くのは不本意なのだ。色々と葛藤し折れ末ではあるが、抱くと決めたら手を抜かないと決めたのも自分なのでそこはもう後悔していない。
だが、中に出す=妊娠が母体に与える影響を考えると流れのまま出してしまうわけにはいかない。こう考えてる間にもマキノが腰を押し付けうねらせ嬌声を上げ、触覚と聴覚の両方に訴えかけてくる。
うめき声を発しながらそれでも射精を我慢し続けるシャンクス。そんなシャンクスをそのまま攻め続けるのもマキノにとっては楽しかったが、この後にはウタとルフィ二人の実践が控えている。シャンクスの首に腕を回し、胸で顔を抱きしめるようにして耳元で囁く。
「今日♡はっ♡ナカ♡イイんっ♡ですっよお♡ちゃン♡とおっ♡たい、しょ♡シてまあ♡す、からっぁ……♡」
「っぐ、う……」
シャンクスは耐えた。耐えに耐えたが、マキノにがっちりとホールドされていた以上時間の問題でしかなかったのだ。下腹部から力が抜けると同時にとてつもない快感と開放感。出してしまったという理性と種付けをしたという雄としての本能が綯い交ぜになった複雑な感情が胸中をめぐる。
「すごっ♡中……スゴイッ♡」
限界以上に耐えてきたシャンクスの射精は量も勢いも並ではなくマキノの中を蹂躙しながら満たし、それでもなお止まらずドクドクゴボゴボと注がれ続ける。その感覚もまた快感なのか、抱き着いた形のままシャンクスに体重を預けるマキノだった。