『ルフィとウタ』

『ルフィとウタ』


「へぇ、ルフィとはそんな風に・・・」

「微笑ましいわ」

「うぅ、恥ずかしいな・・・」

ルフィと結婚したウタ。今日はナミやロビンと女子会をしていた。同性の友達が出来て嬉しく楽しいウタ。ナミやロビンも嬉しかった。

「けど、ごめんなさいね」

「なにが?」

「折角の新婚さんでルフィとずっと居たいでしょ?」

「も~、やだなぁ〜。別にそこまでベタベタしてないよ私達」

ウタの言葉にナミとロビンは絶対に嘘だと思った。ベタベタしている。本当にバカップルのような2人で四六時中いた。ナミとロビンの顔から察したのかウタは頬を膨らませた。

「私は世界で一番ルフィが好きだけどそんなにベタベタしてないもん!」

「あら?私だってルフィの事好きよ」

「私もよ」

「なっ!?」

「「仲間としてね」」

ナミとロビンのからかいにウタの顔は真っ赤になった。

「あ、あげないもん!絶対に渡さない!!ルフィとイチャイチャするのは私だけ!」

はっきりとそう言うウタにナミとロビンはからかい過ぎた事を謝りつつ女子会を続けた。



〇〇〇

「よっしゃ、俺の勝ちだ!」

「あぁ~、負けた〜!!」

一方、甲板ではルフィ達がトランプをして楽しそうに遊んでいた。ウソップは負けてしまったので皆にカードを配るために切りつつルフィに話しかけた。

「しかし、新婚だってのにナミ達にウタを取られて残念だったなルフィ」

「ん?何が??」

「だってお前、ずっとウタとイチャイチャしてぇだろ?」

「おう、けど俺達そこまでベタベタしてねぇぞ?」

ウソップを含めた他の面々は嘘だと思った。いや、ルフィが嘘をつくと必ず分かりやすくなるのでこれは本人が無自覚なだけだが、絶対にベタベタしてると思った。

「まぁ、ルフィがウタちゃん大好きなのは今に始まった事じゃないし、これからも変わらんだろ」

「ししし、おう!」

「俺もウタちゃん大好きだしな!!」

サンジは目をハートにして高らかに叫んでいた。全員いつものサンジだと思ったがゾロは確かに見た。そう言うサンジに対して少しだけ眉間に皺が寄ったルフィを。

ゾロは珍しい反応が見れた事をサカナに酒をまた飲んだ。





〇〇〇

翌日、ルフィとウタは一緒に釣りをやっていた。隣に座って2人はのんびりと話していた。

「でね、ナミちゃん達ったら私達がそんなにベタベタしてるって思ってるんだよ」

「ウソップ達にも言われたぞ」

「私達、そこまでベタベタしてないよね?」 

「おう!」

そんな風に昨日言われた事が心外だったのか2人は少しムスッとしつつ言っていたがその2人の手は硬く握られていた。


そして、この夫婦は昨日の反動かその日四六時中一緒にいて、夜ご飯の時に皆から盛大にからかわれて顔を真っ赤にするのだがそれはまた別のお話。

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