ルフィとウタ エピローグ 5

ルフィとウタ エピローグ 5

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妊娠が発覚した日からルフィは大きく変わった。


私ができないことをできるように必死に頑張ってくれた。


サンジくんに料理を学んだり、ナミに航海術について学んだり、とにかく色々なことを吸収しようとしていた。


その甲斐もあってか、私が何もできなくなっても、船をうまく回すことができていた。


戦闘については言わずもがな、当時、海賊王を超える実力だと噂されていた。


そして、その後しばらくして…


ルフィは海賊王になった。


「(そうだ…ルフィは海賊王になって…それから…新時代を作り上げて…私とフーシャ村で過ごし始めたんだ…)」


「ううん。なんでもない。ちょっと寝ぼけてたみたい。」


「弁当任せっきりにしちまったからなぁ。大丈夫か?」


「うん、大丈夫」


とは言いつつもまだ少し眠たいな。ん…?


「ほら!せっかく摘んできたんだから、母ちゃんにあげようぜ!」


そう言うルフィの後ろから子供の頃の私にそっくりな子供が出てくる。


「お母さん…あの…これ…お父さんと一緒に摘んできたの…あ…あげる!」


この子は…ああ…そっか…


「ありがとう…ーーー…嬉しいな…私のためにありがとう…」


私とルフィの子供だ…


「!!お父さん!お母さん、ほんとに喜んでくれた!」


「おう!だから言っただろ!喜んでくれるって!」


喜びを全身で表す我が子を見て微笑む


ああ…よかった…あれは夢じゃなかった…ちゃんと起こった出来事だったんだ…


「?………!………よっと!」


「わ!」


「ちょ、ちょっとルフィ!」


ルフィが手を伸ばし、私たち二人を抱きしめる。


「ししし!ウタが寂しそうにしてたからな!」


「ええ!?お母さん、大丈夫?私ここにいるからね!だから寂しくないよ!」


「…ふふっ!ありがとう!ルフィ、ーーー。もう寂しくないよ」


「ならよかった!…!お父さん離して!ちょっとあっち行ってくる!後で来てね!」


「あっと…元気だなぁ…誰に似たんだろうな…」


「私とルフィの子供だよ。私たちに似たに決まってるよ…」


「ははっ!そうだな!……………なぁ、ウタ……」


「ん?なに?」


抱きしめる力が強くなる


「……今、幸せか…?」


ルフィらしくない言葉が出てくるのが少しおかしい。けどちゃんと答える。


「……うん…私!とっても幸せだよ!」


満面の笑みで答える。


この先何が起きるのかはわからない。けれども、ルフィが…私の家族がいてくれるならなんだって乗り越えれる、そう思った。


「ねぇ、ルフィ…これからもずっとそばにいてね?……大好きだよ!」


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