ルフィとウタ エピローグ 1
1朝ーーーー
「うーん…」
ジーーーーーー
「ん?……なにしてんだ?…ウタ…」
「寝顔観察」
「そうか…」
目を擦ったりして、少しずつ目を覚まそうとしてるみたい…かわいい…
「……あー、そのぉ…体…大丈夫か…?めちゃくちゃしちまったから」
「逆に聞くけど大丈夫だと思う?」
「う…!」
「……ふふ…まぁ、今のところは大丈夫かな。あの後、体も洗えたし。」
「そ、そうか…」
うーん…やっぱりあの時のルフィは冷静じゃなかったみたい。
「とりあえずみんなのとこ、いこ?」
「おう…あ、手、つなぐか…?」
「んー?大丈…ズキ…夫じゃないみたい…支えてもらってもいい…?」
ルフィと手を繋ぎ、支えてもらいながらキッチンに向かう。
道中、ゾロとあったが特に何もなく体調を心配する言葉だけを残して、先に行ってしまった。………妙に私とルフィを見る目が生暖かかったのが気になる……。
「サンジ〜!メシー!」
「朝っぱらからうるせぇな!そこで座ってろ!っと、おはようウタちゃん。」
「うん、おはよう、サンジくん。」
「体調は大丈夫かい?まだ調子が悪いようだったら何か別のものでも作るかい?」
「ううん、みんなと同じで大丈夫だよ。」
「わかったよ」
「あ、ウタ!体は大丈夫か!?調子が悪いとかなんかないか!?ゾロから聞いたけどずっと寝てたって言うから、よっぽど具合が悪いんじゃないのか!?」
「え…と…そんなに気を使わなくて大丈夫だよ。少し疲れてただけだから。」
そう言い、ルフィと一緒に席に向かう。
体は痛いけどバレないようにしなきゃ…
「……?一応ご飯食べたらすぐにおれのとこにきてくれ。2日も寝込んでたんだからな。色々と検査させてくれ。」
「うん。わかった。」
チョッパーくんと話してる間にみんなが揃い、各々自由に食事を始めた。
食事が終わり次第、みんな自由に動こ始めた。ルフィもソワソワし始めたから先に行ってもらった。
今ここにいるのは後片付けをしているサンジくんとゆっくりスープを飲んでる私。そして、
「………やっぱり美味しい……このスープ……?………どうしたのロビン?」
私の対面に座っているロビンが優しい目で見つめてくる。
「…ふふっ……体は大丈夫?」
「え…うん!大丈夫だよ!もう、みんな心配しすぎだよ!」
………少し嫌な予感がする……
「あまり初めから飛ばしすぎちゃったらダメよ?ほどほどにしなきゃね?」
…………バレてる…?
「な、何のこと?あ、ご飯を食べるスピード?結構ゆっくり食べてたと思うんだけどなぁ。」
「あら、私が言ってるのはルフィと「待って、待って、ロビン」……ふふふ」
なんで!?なんでバレてるの!?
「なんでバレてるのって言いたげね。」
心を読まれた!?
「…………うん……」
「ゾロの様子が変だったから…かしら。チョッパーに頼まれてあなたの様子を見に行った後、それを伝えるのに言葉を選んでいるような様子だったの。だから、私も能力を使ってあなたたちのことを覗かせてもらったわ。」
「………うう…そんなぁ…」
ロビンだけならともかくまさかゾロにまでバレてるなんて…
「多分みんな気づいてると思うわよ?「え!?」席に向かう途中の動きが変だったり、ルフィがいつもみたいに騒がないで何も言わずにウタの隣にいたり、あとちらちら様子を見ていたり………二日間、二人とも部屋から出てこなかったり、流石に怪しすぎると思うわよ?」
こんなあっさりバレるなんて…
「ううぅ…」
「大丈夫よ…ちゃんとみんな受け入れてくれるわ…ウタとルフィの関係も…ボソウタとルフィの子供についても…」
?最後よく聞こえなかったけど…とりあえず…
「………チョッパーくんのところに行ってくる!サンジくん!ご馳走様でした!」
バタバタと逃げるように立ち去る。
「ゆっくりでいいのに…そんな慌てて……体、痛くないのかしら…?」
ロビンちゃん、何か飲みたいものでもあるかい?
あら、じゃあーーーーー