ルフィがナミを抱き潰すお話 その3-飲み込まれた日-
調子に乗ってSSを書き始めた人サウザンドサニー号 -大浴場-
浴室の床に、水の叩きつけるシャワーの音が響き、それを浴びる音がする。
ナミは美しい橙色の髪を濡らして、熱い息を吐いていた。
「はぁ♡・・・・はぁ♡・・・・はぁ♡・・・・」
先にロビンに上がってもらい、こうして自分だけ残って冷えたシャワーを浴びている。
ひとえに身体の熱を冷ますためだ。
だが、しかし・・・。
-身体の火照りが収まらない・・・。
あの気を失ってしまうほどの激しい夜から既に1週間、状況は悪化していた。
こうしてのぼせ上ったが如く身体が火照り、心が飢え続けている。
原因は明確だった。
-あの時感じた快感を身体が求めている・・・・。
性的快感に対する欲求不満・・・それが不調の原因だ。
無論、解消のために努力はした。
仲間たちとバレーボール、スイミング。発散するために運動をし、身体を動かした。
リフレッシュのためにロビンとショッピングをして化粧品や服を買い、カフェで一服。
食欲で満たすために、サンジに頼み、最上級の一品を食べた。
-それでも-
-しかし、消えない。-だが、満たされない。-どうしても、忘れられない。
-胎の奥から発する熱が冷めることはない。
そして・・・・。
--------ドクンッ♡♡♡!!!ドクンッ♡♡♡!!!ドクンッ♡♡♡!!!
「んんっ!!!♡・・・くぅっ・・・・っ♡!」
・・・雌の本能の訴え、子宮の脈動は、日を追うごとに強くなっている。
今では、こうして発作のように激しく胎の奥で鼓動を上げ、身体中に情欲の熱が伝播する。
まるで、まぐわうことを拒む理性に対し、怒りを上げているようだ。
「はぁっ♡・・・はぁっ♡・・・はぁっ♡・・・ふう」
・・・耐えること数分、ようやく鼓動が収まった。
冷やし続けた甲斐もあり、火照りもある程度収まった。
-ようやく寝ることができる・・・。でも・・・。
「(でもいつまでも、放っておくわけにはいけない・・・)」
このままだと航海士として務めはおろか日常生活にも支障が出てしまう。
チョッパーに相談することを一度考えたが、〈彼氏とセックスが忘れられない〉なんて理由で相談するのは恥ずかしい。
だとすればルフィに付き合ってもらい、不満を解消するのが一番ではあるが・・・・。
「普通に、抱いてもらっても・・・満足できるわけ、ない・・・。」
確信があるのだ。
普通に抱かれればある程度は満足するだろう、だが心は満たされず、この疼きは消えない。
不満解消のためにルフィとデートをしなかったのも、これが理由だ。
一時的に解決しても、次は今よりもっと強い飢餓感に襲われる。
乾きに乾いた心を満たすには、より深く、より熱く、この快感を刻まれた夜以上に濃厚な一夜でなければ満足できない・・・。
「(そうよ・・・・激しく・・・・本気で抱いてもらわないと・・・・・)」
そう思い耽っていると、ふとある疑問が浮かんだ。
「(本気?・・・ルフィの本気って、なに?・・・どんなの・・・?)」
ナミはルフィとの情事を回想し、気付く。気付いてしまう。
-ルフィが事後、息が上がったところ見たことがない。
-6回戦目を終えてもあの肉竿は萎えてはいなかった。
-そもそも化け物じみた体力の持ち主が、たかが一晩の情事で消耗するのか?
-私のことを気遣って手加減していただけではないのか?
-----なら、手加減なしに抱かれるとどうなるの・・・?
もしナミがここで思考を止めれば、まだ元に戻れたかもしれない。
しかし・・・想像してしまう。
それが後戻りができないことの切っ掛けになろうとも・・・ルフィに本気で抱かれる自分の姿を、想像してしまう・・・・。
-その体力が尽きるまで、萎えることのない熱した鉄のような勃起で何度も突かれ、善がり狂う自分の姿。
-幾度も味わうことなるであろう、意識を飛ばすほどの絶頂。
-情け容赦なく犯され、滅茶苦茶に貪られた果ての顛末。
妄想は、一度始めれば歯止めが効かない。
続々と思い浮かぶ獣のように犯され、あられもない姿を晒す自分・・・。
妄想でしかないそれは着実に理性を削り、一旦冷めたはずの情熱を再び身体の奥から呼び寄せた。
「はっ♡・・・はっ♡・・・はっ♡・・・はっ♡」
---ゴクン・・・・♡
生唾を飲み込み、鏡に映る自身を見る。
肩で息をし、乳首は固くなり、触りもしないのに秘所から愛液が溢れる。
冷ましていたはずの身体は火照り続け、顔は上気している。
美しいブラウンの瞳は潤み、まるで発情してハートを浮かべているようだ。
「はっ♡・・・はっ♡・・・・ぅぁ!?・・・あっうぅぅぅ・・・!」
嬌声が浴場に響く。
ナミはその場にうずくまり、身体の奥そこから湧き上がる衝動に耐える。
胎が今までに感じたことないほど激しく脈打ち、鼓動を鳴らす。
灼熱の情欲が身体中を襲い、理性を容赦なく溶かし、焼いていく。
---ド゛ッグン゛♡♡♡!!!!!! ド゛ッグン゛♡♡♡!!!!!! ド゛ッグン゛♡♡♡!!!!!! ド゛ッグン゛♡♡♡!!!!!!
「はあぁっ!・・・ぁ、あぁっ!・・・くっ、んんっ・・・・!」
理性を焼き尽くさまいと耐える中、ふいに声が脳内に囁いた。
-ガマンなんてしなくていいの。
甘い言葉に気が緩むも、直ぐにダメだと自分を𠮟咤する。
これは自分の欲望の声、そのものだ。従ってはいけない。
脳内に響くもう一人の自分の声と問答を繰り返す。
理性と本能が、せめぎ合う。一線を越えるか、超えまいか。
負けてはならぬと、葛藤する。
-どうしてルフィに本気で抱いてもらうのが、だめなの?
だって、おかしくなっちゃうに決まってる。
-どうしておかしくなっちゃだめなの?
だって、おかしくなったら仲間とルフィに迷惑が掛かるに決まってる。
-仲間は、ルフィはそんなこと気にして、嫌がるような人達なの?
違う、そんなことない・・・。
-それなら、いいじゃない
でも・・・。
-一味としてお互い助け合って、愛する人と支え合うのは迷惑じゃないのよ?
・・・。
もう、限界だった。
熱は脳内の奥底に達し、理性はグズグズとなり、正常な思考はできない。
身体の疼きが強くなるばかり。
そしてうずくまった顔を上げ、ポツリと呟いた
「・・・・私は、・・・ルフィに、滅茶苦茶にしてほしいの・・・」
その瞬間、ナミの脳内に電流が走った。
「・・・・あっ!」
ビクンっと身体を痙攣させ、電池切れのおもちゃのように脱力させた。
冷めたシャワーの音だけが浴室内に響く。
寸刻後、ナミはすくっと立ち上がり何事もなかったかのように脱衣所へ向かった。
「・・・・・・・」
濡れた身体を手早くタオルで拭き、髪を整え、着替えると足早に女子部屋へ戻った。
そして、滑り込むようベットへ潜った。
幸いなことにロビンは先に寝ていたようで、その姿は見られなかった。
ナミはベットに身体を沈めながら天井を見つめ、思索する。
-ルフィは私たちの船長だ。
-優しくて、仲間と友達を大切にし、それを守るためにどんな相手だろうと立ち向かい、ぶっ飛ばす。
-嘘をつけず、自由奔放で、楽観的で、そのくせ物事の本質を見誤ることはない。
-笑い、照らし、様々な人を惹きつける。
-太陽のような存在であり、そして・・・・寂しがり屋だ。
東の海で出会い、苦楽を共にし、死線を潜り抜け、そんな男に惹かれた。
愛し合うようになり、寄り添えることができた。
お互いに抱き合い、温もりを感じ合う。
それで満たされ、十分だった。
今までは。
----ド゛ッグ゛ン゛♡♡♡!!!!!! ド゛ッグ゛ン゛♡♡♡!!!!!! ド゛ッグ゛ン゛♡♡♡!!!!!! ド゛ッグ゛ン゛♡♡♡!!!!!!
胎の奥の脈動は止まらない、情欲の熱が鼓動と共に身体中を駆け巡る。
だが、その衝動を発する理由は、理性への怒りではない。
理性に打ち勝ち、雌の本能に従わせたことに対する歓喜だ。
あの時、浴場でナミの脳内に流れた電流は、残っていた最後の理性を焼き尽くした。
自らを妨げるものがなくなった本能は、瞬く間にナミの身体を支配した。
ベットで横になるナミの息はもう荒くはない。
愛おしくお腹を、丹田の辺りを優しく撫でる。
---あともう少し、我慢してね・・・♡
もはや思考は一つのこと以外、考えていない。
いや、一つのことに支配されていた。
---ルフィに抱いてもらう♡
---滅茶苦茶にしてもらう♡
---気絶しようが関係なく犯してもらう♡
それは獣染みた生殖本能そのもの。
最早葛藤などそこにはない。
愛すべき雄≪ルフィ≫とまぐわうことを夢想し、胸を高鳴らせる。
-覇気によって身体の内側から犯され、脳に快感を直接叩き込まれる衝撃。
-何度イっても止まることはなく、絶頂を絶頂で塗り替えられる交尾。
-覚醒した能力による常軌を逸した性交、それで体験することになる未知の快感。
本気で犯してもらうのだ。それは極上の体験ができるだろう。だから・・・
「(だから、待っててね♡・・・・ルフィ♡)」
・・・この日、ナミの理性は本能に焼かれ、獣欲に飲み込まれた・・・。