ルビーと人魚姫〜アイドルになりたい〜
双子が幼き頃、一家で絵本の時間
(全部書くのは流石に骨が折れるので童話の部分は一部のみ)
その本は「にんぎょひめ」だった
アイ「"ああ、素敵な王子様"」
「船はやがて嵐に見舞われてしまい、遂には転覆してしまいました」
「その衝撃で王子様は海に投げ出されてしまったのです」
「人魚姫は溺れた王子様を助け出し、浜辺へと運びました」
「"大丈夫ですか? 王子様"」
「だが人間の女性が近づいて来た事に驚いた人魚姫は岩陰に隠れてしまいました」
「そして女の人が介抱すると王子様が目覚めました」
カミキ「"ありがとうございます。貴女がわたしを助けて下さったのですね"」
…
…
…
ルビー「人魚姫さん、何だか可哀想…」
アクア「そうだね、王子様は人魚姫の事に気が付いてあげられなかったんだよね」
ルビーからしたら「悲恋」に終わった人魚姫の事は他人事には思えなかった…
- ヒカル「お姫様が人間の文字を知っていたら、もしくは伝えることが出来る手段があれば違う結果になっだかもしれないね」
- アイ「私ならヒカルに分かって貰うようにアピールするかな
- 文字が分からないなら何度も手を変えて品を変えて、かな。」
- ヒカル「僕ならきっとすぐ気付くと思うよ?アイの輝きは唯一無二だから」イチャイチャ
- アイ「もう、ヒカルったら」イチャイチャ
- アクア「…2人は放っておこう。ルビー、どうした?」
- ルビー「お兄ちゃん、気付いて欲しい人に私、て分かって貰うにはどうしたら良いと思う…?」
- アクア「難しいな…今の世の中ならアピールしたり情報発信する手段がある。例えばインフルエンサーになったり、有名人になったりとかだな
- おまえは顔は良いからアイを目指したらどうだ?アイみたいになれば誰もが気付くだろ」
- ルビー「ママみたいに…そうか…アイドルになれば…!!ありがとうお兄ちゃん!私、やりたいこと出来た!」
- アクア「あ、ああ…?なら良かった、けど…」
- ルビー「ママ、パパ!」
- アイ「何?ルビー」
- ヒカル「どうしたんだい?」
- ルビー「私、ママみたいなアイドルになる!だからいっぱい私に教えて!!」
- アイ「〜!!嬉しい!いつか必ず、親子共演しようね?ルビー!」
- ヒカル「お父さんも応援してるよ、ルビー!」
ーーーこれが私がアイドルを目指すきっかけになった原風景。せんせに気付いて貰うためになろうとしたのが始まり。