ルゥドウェルカム・ラビュリンス

ルゥドウェルカム・ラビュリンス


この世には、摩訶不思議な事柄がある。


例えば人と心を通わせ、その姿を獣へと変じる奇石とそれを探求する少年少女。

例えば人へ姿を変えたドラゴンのメイドがいつか訪れるご主人様を待つ大屋敷。

例えば人に仇なす悪魔を撃退する、エクソシストにして修道女の百合咲く物語。


そして例えば大いなる宝を守るために罠が幾重にも張り巡らせた城で繰り広げられる攻防劇。


この物語はそんな世界の断片である。



私は〇〇。悪辣な悪魔の住まう白銀城を攻略するため作られた攻略街の宿屋の店主をやっている。

といっても白銀城の恐ろしさが広まって以降ロクに客は寄り付かず、宿屋は閑古鳥が鳴いている。

なのになぜ宿屋を続けているのか。宿屋だけで生活しているわけじゃないからだ。


「お゛っ♡ マスターッ♡ はげしい、ですわっ♡」


白銀の髪を振り乱し、肉棒を突き入れるたびにハリのあるデカイケツと牛の如く実ったチチをブルブル震わせる女性は恐ろしき白銀城の女主人に他ならず、しかしその威厳などどこにも見えないだろう。

なぜ彼女にマスターと呼ばれているのかに関しては本一冊書けるほどの紆余曲折があったため省略するが要は彼女の主をやっているから私は食いっぱぐれることなく生き残られるというわけだ。


――淫乱なメス牛に中出ししてやる。いいな?

「ひゃいっ♡ マスター専用♡ フワとろオマンコに好きなだけお射精下さいまし♡」


私が白銀城を訪れたのは魔界から特殊な秘薬を手に入れたと聞き及んだためであり、どうせ取りに行くならとついでにこうしてラビュリンスと交尾にいそしんでいるわけである。

使いとしてこの情報を教えてくれたアリアスは今もまだ私の宿屋で休んでいるだろう。股から寒天ほどに固まった精液を垂らしながら。


小瓶に入った薄紫色の液体。総量からしたらそこまで多くはないが、魔力を込めて女性に飲ませると特殊な淫紋を生じさせるらしい。

精を欲するようになるが元の魔力と近しいものにしか性欲を向けられなくなる呪いを子宮に付与し初期段階では薄く真っ暗闇でも視認が難しいが設定した領域内外を行き来するたびに濃くなっていき、呪いを強化していく。


私がくる以前にラビュリンスが好奇心に駆られ手に入れようとした物が今になって届いたらしい。

こうやって私の手の中に有るが、一体どうすればいいのだろうか?



あれから十日もしない内、騎士甲冑を身につけた小柄な少女が街に訪れた。

この町唯一の宿屋である私の店にも当然訪れるということであり、それはもう盛大に歓迎した。


立地の都合上新鮮な食材は手に入り辛いがそれを生かして保存食を上手く調理した食事を初来店祝いとして少女に振る舞うとあからさまに目を輝かせ、頬にパンパンに詰め込んで食べている。

軽く塩を抜いて角を取った塩漬け肉をじっくり煮込んで柔らかくしたスープを特に気に入ってくれたようですでに二桁はお代わりしている。

一体あの小柄な体のどこにそんなに入るのかわからないがこの世界の住民は総じて以前いた場所の常識に当てはまらないこともままあると気にしないことにした。



騎士の少女。彼女はとんでもない逸材だった。

常人であれば命すら落とす罠を潜り抜け、何回か引っかかることは有れど行動を阻害するには至らず。

従者の少女たちを軽くいなし、最上階に座するラビュリンスも弱いわけではないというのに倒してしまった。


不幸中の幸いか真の宝を見つけることは出来ず、夕食の時間になったからなのか日が落ちたら真っ直ぐ我が店に戻ってきた。


――おお、お帰りなさい。今回は下見だったのですか?


本来であれば少女が城を攻略したことなど一介の宿屋の主人が知るわけもないため、こうやって知らぬ振りでとぼける。

白銀城は攻略者が無傷で逃げおおせたことがない不落の城だった。であれば先の言葉になろう。


もちろん少女は首を横に振った。

私は首を傾げ、あからさまに疑問を浮かべるように表所を変える。


「攻略できた…」

――なんと! …では、貴方とは今日でお別れなのですね。それに、城の主が倒されたのであればこの街ももう持たないでしょうし…

「? 殺してはいないよ? それに、まだ目的のものが見つかってないから、まだしばらくはいる、よ」

――そうなのですね、こういっては失礼かもしれませんがお客様と一緒にいられるのは私としても楽しいので、良かったです


歯が浮くような科白をよく吐けたものだと自身に対し毒づきたくなるが少女はどこか嬉しそうにしている。

少なくとも今日は少女が泊まることが分かっていたため普段よりも新鮮な食材を用いた料理を出すと、やはり満足げに頬に詰め込む。


…そのように警戒心もなく食べられるから、そしてあまりの攻略の早さへの恐怖から、懐に仕舞っていた小瓶の汁を、スープに流し込んだ。

少女が魔法薬の溶け込んだスープを完飲すると私と少女の間に辛うじて判別できるかどうかという程度のか細いパスが通じる。



攻略回数が十回を超した。ラビュリンスも最初は悔しそうだったが次第に楽しくなってきたようで、目の下に隈を作りながら罠を考えている。

寝かせるためにヘトヘトになるまで犯す必要が出てきて、若干腰が痛い。


攻略回数が三十回になった。従者たちも騎士の少女にそこそこ好印象なようだ。アーヌもアンナも次は負けないと鍛錬に励んでいる。

鍛錬の後で体温が高くなっている時のセックスは得も言えぬものがあった。


攻略回数が五十回になった。少女は完全に気を許しているようで、今日はマッサージを頼んできた。それはもう丁寧に揉み解したがどこか不満げだった。性欲が我慢できなってきたのだろう。

ストービーとシャンドラに遊んで欲しいとせがまれて少女のいないエリアで軽く遊んでいた。童心に帰ったようでなかなか楽しかった。


攻略回数が七十回になった。少女は今回わざと落とし穴にはまり、アーヌとアンナの二人にトロトロにされたようだが、それでも晴らしきれぬものがあったようでどこか不満げだ。

最近洗濯前の下穿きが無くなると思い、少女の部屋を覗くと私のブツが当たる部分を嗅ぎながら、オナニーしている姿が見えた。好意を示す言葉と謝罪を繰り返しながら浸っているようで、気付かれないうちにとすぐ退散した。


攻略回数が九十回。普段滅多に表情を変えない少女が顔を赤らめて、どこか熱に浮かされているようで気づいていないが、下腹部に描かれた淫紋が濃いピンク色に怪しく輝いていた。

シーツは濡れていないところを探す方が大変になるほどびしょびしょに濡れていたというのに、今朝起きてきた少女は悩みが晴れたどころかむしろ増しているよう。


そして今日、百回目の攻略だが、いよいよ少女を本格的に落とすことにした。

普段罠を万全に仕掛けているところを今日はすべて解除し、大部屋で従者たちも含めて全員で交わるようにする。ドアを少しばかり開けて。



今日の白銀城は異常だ。本来ラビュリンスが仕掛けているはずの罠が一切なく、どこもかしこも素通りできてしまう。

そんな城を小走りで進むのは騎士の少女。小走りといっても罠への警戒が薄れているというわけでもなく、つぶさに周りを観察している。


そうやって周りへの警戒を怠っていない少女だからこそ、気付く。聞き覚えのある声のきいたこともない声音がどこかから響いてくるのが。

少女はフラフラと誘蛾灯に誘われる虫のように声の発生源に足を向けていた。


声に誘われてたどり着いたのは以前どんな部屋か聞いた時には誤魔化された何でもない大部屋。

僅かに開いていたドアの隙間から中を見ようと少女は音を立てないようコッソリとのぞき込む。

少女の目に映ったのは異常極まりない光景だった。


大部屋には巨大なベッドが鎮座しており、緑の羽を付けた従者と桃の羽を付けた従者は股の間からゼリーのように濃い精液が垣間見える状態で重なるように倒れ込んでいて、青の羽を付けた従者は股だけではなく菊門からも同様に垂れ流し尻を高く上げたうつ伏せの状態になっていた。

では主人はと言えば、今まさに男に犯されている最中であった。松葉崩しの体勢で自身の腕ほどはある太さの肉棒で攻め立てられるラビュリンスの体には、既に射精した後であると示すように白濁液が付着している。


しかし少女が目を奪われるのはそこではない。

攻め立てる本人、この淫猥な光景を生み出した存在が自分が信頼し淡く恋心を抱いていた宿屋の主人に他ならないからだ。


美味しい料理をはしたなく食べていた自分を微笑ましくにこやかに見守っていた眼差しは目の前の雌を貪ることしか考えていない雄の眼に。

どこか安心するほんのりと温かい大きくて節くれ立った手は胸を玩具のように乱暴に揉みしだいたり乳首を扱く淫魔の手に。

自慢げに語った攻略を褒めてくれる優しくてしっとりとした美声を紡ぐ口はだらしなく垂れ下がる舌に吸い付く強欲な口に。


そんな姿を見て少女は鎧を脱ぎ捨て剣を投げ捨て、赤いワンピース一つになる。

少女特有の細く短い白魚のような指を懸命に動かして膣をホジり、乳首を弄るが絶頂には至れずもっと扉の先の光景を目に焼き付けたいと片手を扉に掛けると驚くほど軽く扉が動いて「キィ」と小さく音を鳴らす。

セックスの真っ最中であれば耳に入ることすらなかった程度の僅かな音は丁度良くか丁度悪くか男が射精している真っ最中だったために、男の耳にも入ってしまった。


男が陰茎を上向きにさせたまま、扉の前に言る少女のところまで歩いてくる。

少女本来の身体能力であれば音が鳴った瞬間に城の外に出るのも出来ただろうが、三か月近くじっくり煮込まれた性欲に茹だった脳はそれを拒み目の前の逞しい雄に自身を捧げんとしていた。


男がドアを開け、少女に複数人の愛液と男の精液が怪しく光る黒く淫水焼けした肉棒を掲げる。

少女は瞬きもしない程度の逡巡の後、愛しい者への口づけのように結婚式の誓いのキスのように小さな唇を鈴口に付ける。

誰に言われるでもなく少女は口一杯に亀頭を頬張り口に入りきらない陰茎部を右手で扱き、左手で赤子の拳二つ分はありそうな玉袋をやわやわと優しく揉み込む。


――上手いぞ。あとは舌で刺激を、くっ…流石、早いな。


そう言い髪を梳くように柔らかく撫でると少女はくすぐったげに目を細める。


しばらく口淫を続けていると亀頭が膨らみ始め、少女が息苦しそうになった。

その様子を見て引き抜こうと男が腰を引こうとするが少女は男の腰の後ろに手を回し、食道まで使って陰茎をすべて飲み込む。

黒々しい陰毛茂る根元にまで顔を近づけたことと息も出来ないほどに喉が埋まったことで少女の頭はいやらしく溶けていく。


急に喉奥まで突き込まれ、キュウと締め付ける喉に射精寸前だったものが耐えきれる訳もなく、精液が塊となって少女に流し込まれる。

息をするためにと白く透き通った喉を上下に動かし、大量の精を胃の中に納める少女。


長い射精が終わり、少女の拘束も緩んだところで男が今度こそ腰を引き肉棒を引き抜く。

少女は息を荒げてどこかボーっとしており、瞳は昏くハートが浮かんでいた。

男が声をかけても反応は鈍く、仕方ないと少女を横抱きにしてベッドに向かて歩きはじめる。

適度に柔らかいベッドにそっと置くとそのままの動きで少女の足の間に入る男。


既に二桁は出したはずの男の肉棒はいまだ萎えることなく硬度を保っており、少女の腹の上に示すように乗せる。

少女の臍も越している長大な肉棒を置かれた張本人は男を誘うように腰を前後にヘコヘコと動かして挿入を待ち侘びていた。


その様子に男は腰を引き、既に大洪水を起こしトロトロに解れ切った少女の膣に攻め入らんと、亀頭と膣口をあわせた。

少女の反応を待つこともせず、男は無遠慮に奥まで突き入れた。


「ッ――――♡♡♡!!!」


ピストンですらない只の挿入ですら蕩け切った少女の快楽神経を焼き切るには必要十分だったようで絶頂に至った少女は快楽を逃がすために腰をガクガクと震わせるがその動きで逆に男の肉棒を様々な角度で味わうことになり、声にならない嬌声で喉を反り、このまま戻ってこられぬのではと不安になったとほぼ同時に男が少女の状態に気付き、動く少女の体を抑え込むように抱き締める。

それはいわゆる種付けプレスの状態であり、絶頂を繰り返した子宮は男の亀頭に吸い付く。


絶頂も落ち着き、きつく締めつけていた膣も今はきついだけではなく肉棒を刺激するために絞り取るように蠢いている。

それを確認した男はゆっくりと肉棒を抜くように腰を引く。押し上げられていた子宮もついていくようにある程度下りていき、膣肉は細かいブラシのようにカリを撫で上げる。

一方で肉棒も指一本ほどはありそうなほど高いカリは鱗を逆撫でするように抉り取る傍ら陰茎に這うように盛り上がった血管と瘤は快楽に慣れることを一切許さない。弓のような反りによってGスポットを押しつぶすように刺激し、少女を再び絶頂の渦に叩き込む。


入っているのが亀頭だけになったところで溜めた力を開放するように腰を振り下ろし、行かないで欲しいと白く濁った本気汁の涙を流していた子宮を肉棒が殴りつけた。

果てなく休みなく与え続けられる快楽に少女の意識はチカチカと白く明滅し、軽く意識を飛ばすが、ピストンによってたたき起こされ、また意識を飛ばす。


――う゛、お゛ぉ゛…射精すぞ…!


少女の締まりのいい名器によって男も容易く射精へと導かれて子宮を埋め尽くしてなお余りある量の精を吐き出した。

フェラチオの時から変わった様子の無い吐精が終わってもなお長く大きい肉棒に一杯になったはずの子宮もまた、もっと欲しいと言わんばかりに鈴口と濃いキスを交わす。



白銀城の皆を満足させ、意外と性に貪欲だった騎士を満足させ切ったのは、一昼夜たった後。

朝日が昇るころから白銀城の面々とセックスを始め、騎士が訪れたのは日が真上に来る少し前。そして今は朝日が昇っている。

誰かの相手をしている間に体力を回復させたほかの面々も犯していくを繰り返して、全員疲れて眠りこむのにここまでかかった。

アリアスも、アンナも、アーヌも、ラビュリンスも、騎士も全員全身を白く染め上げ、膣からは子宮を一杯にしても有り余る精液が流れ出していた。


この世界に来てから精力が上がっていたのは自覚していたが、ここまでの連戦が出来るほどとは知らなかった。なんだったら一眠りしたらまた出来そうだ。


「ますたー、さん…♡ らいすき、れす♡」


…寝言だとわかっていても、こうして直球に好意を伝えられるのはやはり照れる。

でも、やっぱりいくらなんでも疲れたな…ねむい…


――私も、貴方たちの事が大好きだ…

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