リュシマコス

リュシマコス


【元ネタ】史実

【CLASS】ライダー

【真名】リュシマコス

【性別】男

【身長・体重】178cm・80kg

【肌色】日に焼けた色 【髪色】金混じりの茶 【瞳色】茶

【外見・容姿】巻き毛を短く刈りこんだ全身微小な傷だらけの男

【地域】マケドニア、トラキア

【年代】紀元前360年~紀元前281年

【属性】秩序・中庸

【天地人属性】人

【ステータス】筋力:A 耐久:B 敏捷:B 魔力:C 幸運:C 宝具:C++

【クラス別スキル】

対魔力:B

 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術、儀礼呪法等を以っ てしても、傷つけるのは難しい。

 

 騎乗:B+

 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせないが、後述の宝具の使用中はその限りでは無い。

 

【固有スキル】

王の盟友:A+

征服王の側近である証。自身がマスターあるいは王属性を持つサーヴァントを護衛する場合に有利な補正がかかる。

イスカンダルは自身のボディーガード兼高級幕僚として、ヘタイロイの中から7人を選抜し側近護衛官という地位に就けた。在位中幾人もの武将がこれに選ばれたが、通年を通してその役に選ばれ続けたのはリュシマコスのみである。

 

カリスマ:B

軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。兵の統率の才に優れ、後年トラキア、小アジア、マケドニアを王として統治したリュシマコスは高ランクのカリスマを持つ。

 

勇猛:A

威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。また、格闘ダメージを向上させる効果もある。

 

獣殺し:B+

魔獣や野生動物に対する特攻スキル。獣属性を持つ敵に対してダメージ量が増加する。リュシマコスはイスカンダルの不興を買い、狭い檻の中でライオンと共に閉じ込められた事があった。しかし彼がライオンと素手で格闘して仕留めた事により、以後イスカンダルは彼を勇猛な戦士として敬意を抱くようになったという。

 

【宝具】

『解脱聖炎(アギオン・フローガ)』

ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~3 最大捕捉:1

 リュシマコスが生前師事したインドのバラモン僧カラノスに由来する宝具。カラノスの身を焼いた聖なる紫炎を身に纏う。リュシマコスが持つ武具や後述の馬にも付与可能。この炎は『解脱』の概念を有しており、同ランク以下の防御宝具を持たぬ者が炎に触れ続けた場合、零基が崩壊して消滅してしまう。例え防御宝具によって効果を減少できたとしても、炎を消さない限りは継続的にダメージを受け続ける。

 魔力放出(炎)のように広範囲高火力攻撃は持たず、リーチが数メートル伸びる程度。その分消費魔力は少なく、常時展開していても然程マスターには負担をかけないため、非常に使い勝手が良い宝具。

 

『娑婆門炎馬(ケーゴメ・カラノス)』

ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:10

 カラノスから受け継いだ馬を用いた宝具。上述の『解脱聖炎』を纏わせ突撃する。対軍宝具にしてはレンジも最大補足数も控え目であるが、強制解脱効果のある『解脱聖炎』を撒き散らしながら走行するため、脅威である事には変わりない。この宝具によってカラノスの馬は一時的に魔獣ランクにまで引き上げられ時速数百㎞を超える速度で走行可能になる。

 

『必死拳・獣穿 (エピセティコ・ピュクス)』

ランク:C++ 種別:対人・対獣宝具 レンジ:1 最大捕捉:1

 常時発動宝具。リュシマコスはある時イスカンダルの不興を買ってしまい、ライオンのいる狭い檻に捕らえられたが、逆にライオンを素手で殺して絶体絶命のピンチを切り抜けたという。徒手空拳による攻撃全てが渾身の一撃となり、魔獣や聖獣、場合によっては神獣クラスの幻想種をも仕留める必殺の一撃となる。上記の『解脱聖炎』と組み合わせる事で接近戦においては無類の強さを発揮できる。

『解脱聖炎』と並んで消費魔力は少ない。


【解説】

 征服王イスカンダル事アレキサンドロス3世に仕えた将軍であり、後のトラキア、小アジア、マケドニアの王。イスカンダルの死後はかつての同僚達とディアドコイ戦争を争った。

 マケドニア宮廷道化師の息子として生まれたリュシマコスは、イスカンダルの東方遠征に従軍し、優れた統率の才能を持っていた事もありやがて王の側近護衛官となって活躍した。この側近護衛官というのは王を支える幕僚兼ボディーガードであり、これに7回通して連続で選ばれているのはリュシマコスのみである事から、イスカンダルから一定以上の信頼は得ていたのでは無いかと思われる。

 遠征軍がインド到達後は現地のバラモンであるカラノスに師事して交流を深めた。彼の死後、リュシマコスはカラノスの愛馬を譲られている。

 イスカンダルの死後行われたバビロン会議で、リュシマコスはトラキアと小アジアを任せられることとなり、2年後にはマケドニア王国宰相であったアンティパトロスの娘を娶った。

 ディアドコイ戦争勃発後は強大な力を持つアンティゴノスに対し、セレウコスとプトレマイオスと同盟を結ぶことで対抗。アンティゴノスが王を名乗るとそれに対抗して王を名乗る。その後のイプソスの戦いではアンティゴノスを上述の同盟相手と共に撃破し、敗死に追い込んだ。

 その後はアンティゴノスの子デメテリオスと対抗し、288年には戦術家として名を馳せたエピロス王ピュロスと共にデメテリオスからマケドニアを奪取。4年後にピュロスを追放するとマケドニア王に収まった。76歳にして、遂に彼は故郷マケドニアへ錦を飾る事が出来たのだ。

 しかし彼の栄華もそう長くは続かなかった。後継者問題の勃発がきっかけでかつての盟友セレウコスと争い、紀元前281年遂に両者はコルペディオンで激突。リュシマコスは槍に刺されて戦死したのだった。

 

【人物像】

 武骨で野卑そうな見た目に反して意外にも論理的な冷静な性格。側近護衛官となったのも軍人ならば武勲を以って功績とするべしと考え、ひたすらに職務に励んだが故。王位の野望や後継者争いなど当初は露ほども考えておらず、ただ征服王の傍らで覇業を支えるのみと思っていた根っからの軍人。

 ディアドコイ戦争に参加してからも、ただ故郷のマケドニアへと帰る事を望んだ。それは、彼がまだ幼かった時──かつての同志達が殺し合うのではなくお互いに切磋琢磨し共に歩んでいた時代──に戻りたかったがためかもしれない。

 

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