リバティ×アース

リバティ×アース



「リバティちゃん!どうしてこんなことになっているのでしょう!」


「どうしてって……あなたが蒔いた種じゃないですか、節操なく周りのヒトに手を出した結果返り討ちにあっているだけですよ」


今リバティアイランドの頭は、スターズオンアースのことでいっぱい……ではなかった。


川田さんからの宿題終わってないなとか、同期の女子と初売り一緒に行こうってお誘い来てたなとか、ごく普通の女子のようなことを考えている。


しかし今リバティは、父が同じで一つ上のダブルティアラを組み敷き見下ろす格好である。


いつもいつもセクハラしてきて煩わしいので押し倒したらこうだ。


たまには仕返ししたって文句を言われる筋合いはないだろう。


「ンアー先輩胸大きいんですね」


「その不名誉な呼び方やめてください!アース流石に傷付きます!」


「じゃあオンちゃん先輩で。胸揉んでいいですか?」


「貴方アースよりも立派なもの持ってますよね!?ご自分のそれで満足なさってください!」


「先輩いつも後ろから胸揉んできますよね、スカートめくりされたのも覚えてますよ」


「それとこれとは別です!」


「何が別なんですか、石を投げていいのは投げられてもいい覚悟を持ったものだけですよ」


「う、うう……」


普段は強気、というか暴走機関車の先輩が、途端にしおらしくなる。


やるなら将来のためにも牡バの方々にセクハラすればいいのになぜいつも牝バなのか。


まあそんなことどうでもいい。


「リバね、オンちゃん先輩には少々恨みがございまして」


「な、なんでしょうか……」


「JCのとき、リバうっかりネット掲示板なるものを覗いてしまったんですよね」


「それで……?」


「ブブブ先輩ことイクイノックス先輩には確かに負けました。しかし2着になったのはリバです。リバは他の16人を負かしました」


「なのにネットの皆さんときたら、リバよりオンちゃん先輩の方が強いだなんておっしゃるじゃないですか」


「リバ、頭に来まして。たとえアタマ差でも勝ちは勝ちです」


「リバはオンちゃん先輩を負かしました。でも、足りません」


「徹底的に負かしたい」


反抗する気なんて起きなくなるほど。


捲し立てて言うと、先輩はリバから目を逸らした。


「リバティちゃん誤解です!私はリバティちゃんの強さちゃんと認めてますから!」


こういうところ、本当に腹が立つ。


まだピィピィ騒ぐ先輩の口を塞いだ。

こんなことでファーストキスを消費するのは本当に勿体ない。


だが、先輩が悪いのだ。


ラヴェルやハーパーから借りた少女漫画の見よう見真似で、拙いながらもキスを続ける。


さすが有マ記念で2着まで来た女傑、そう簡単には堕とせない。


だがその方がやりがいがあるというもの。


舌を捻じ込み、抵抗しなくなるまで責め続けた。


終わる頃には私も疲労困憊になってしまったが、オンちゃん先輩はようやくくたばってくれた。


肩で息をする先輩の耳元で囁く。


「どうでしたか?キスもしたことない後輩にぐちゃぐちゃにされるのは……♡♡これが数多の女を堕としてきたダブルティアラの姿ですか?情けないですね♡♡所詮ダブルティアラはトリプルには敵わないんですよ♡♡」


「先輩は、リバに、ぜーったい、勝てません♡♡」


ー続きは各自の妄想にお任せしますー

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