リバち×ラヴエル
くっしょん
「お父さんの知り合いの人が経営してるホテルがあるらしいんだけど 一緒にいかない?」
え?
え???お父さんの知り合いってステイゴールドさんのこと???ステゴさんが経営してるホテルってそういうホテルだよね???
リバティちゃんはそういう事知らないと思うしちょっとお話して遊んで泊まるだけだよね?
「え、いいの?」
「うん!じゃあ、◯日の◯時に迎えに行くね!」
何を持っていけばいいのか分からず着替えとトランプとウノとパンサラッサ先輩に もらった派手なよくわからないお菓子をかばんに詰め込む
「あ!ラヴェルちゃん!……ラヴェルちゃん?」
「……へ?あああおおおはよう!」
「?おはようの時間じゃないけど……まあいっか!
お父さんに言ったら車で送ってくれるって」
ん?お父さんに言ったの???友達とラブホに行きますって?
ドゥラメンテさんはなんで了承したの???
この親子はおかしいのかもしれない
「あ、ありがとうございます!」
「おーいいよいいよ!キタサンにはもう伝えてあるから安心して!」
は???お父さんに言われたの???
現役時代のライバルの娘と自分の娘が知り合いが経営してるラブホに行くって聞いてお父さんはどう思ったの???
あーもうめちゃくちゃだ
みんなおかしい
「あ!着いたよラヴェルちゃん!」
「へあ、あ、ほんとだね!」
『黄金旅亭』
うわ、確定演出
中に入ると気だるげな男の人……ステイゴールドさんが受付にいた
「泊まりで!」
「ん、普通の部屋でいいか」
「はい!ありがとうございます!」
リバティちゃんに先導され鍵に書かれた番号の部屋に行く
薄くピンクに染まっている部屋を見ると身構えていたとしても緊張してしまう
「ええっとなにする?ととととトランプとかううううウノとかおおおお菓子も あるよ!」
「え、えっとババ抜きしたいな!」
遊んでいると緊張もほぐれ、ラブホだということも忘れていた
「そろそろお風呂入る?先に入っていいよ」
「あ、ありがとう」
いい香りのするお風呂からあがったリバティちゃんの次に浴室へ向かう
さっきまでここに裸のリバティちゃんがいたと考えるとなんだか落ち着かない 緊張をごまかすためいつもよりはやく頭や体を洗った
ふうっと息をはきリバティちゃんのもとへ向かう
ドアを開けると腕を引っ張られベッドに押し倒される
「ねえラヴェルちゃん、あたし今日“そういう”つもりで来てるから」
少し当たる長いさらさらの茶髪がくすぐったい
“そういう事”をするのはお互い初めてだろう
それでも、このひとになら任せられる
「いいよ、リバティちゃんになら」