ラナーの祖母
名前:バタカ(由来、バターカップ)
性別:女
年齢:六十代後半
性格:気性が激しく、保守的な頑固者な鬼婆
新しいものを認めるのに時間が必要で、しかも一度気に入らないと思ったものは絶対に認めたがらない
更に認めたとしても本人に向かって素直に誉めないという筋金入りのツン……デレ?
しかしなんだかんだと言いながら家にあげてくれたり、文句を言いながら傘を貸してくれる程度の優しさはある
自分に厳しく他人にも厳しい
よく分からないところでラナーと似たような性格をしている
好きなもの:伝統、故郷、ドラゴンタイプ、家族、従順な若者、金(色)、勝利、羊羹などの甘い和菓子
嫌いなもの:分かったようなことを言う若者、伝統を軽んじる行為、敗北、機械、ケーキなどの浮ついた洋菓子、バカな孫
一人称「ワシ」
二人称「お主」「キサマ」
三人称「あやつ」「奴」
特徴:竜恵の里で生まれ育った女性
先祖はいずれも優秀なトレーナー揃いで、本人もそうあるように努力を続けて来た
厳しい両親や教えを受け『ドラゴンを扱えるトレーナーこそが優れている』と信じて育つ
その後、ドラゴンつかいの通過点としてフスベシティに赴いて修行し、ホウエンでは流星の滝などにも訪れている
修行の一環としてとある地方(竜恵の里があるのとは別)にてジムチャレンジを行い、当然のように四天王戦を迎えた
そこでドラゴンタイプを使う四天王として居た男性と出会い、激しいバトルの末に恋に落ちる
後に二人は結婚し、三人の子供をもうけるが夫は病死、女手一つ(と里の者達の協力)の元育てた
当然のように息子と娘たちには『自分や夫のように立派なドラゴン使いとして活躍してほしい』と思っていたが、残念なことにいずれも平々凡々なトレーナーとしての才能しかなく落胆
『自分の育て方が生温かったのが悪いのか』と落ち込む
弱さを他人には見せまいとより気難しく頑固な性格となってしまったことにより、息子たちからも敬遠されるようになってしまった
そこに生まれた長男の娘(ラナーである)が、かつての自分がそうだったようにドラゴンタイプと心を通わせていることに気付き、半ば両親から奪うようにしてラナーを育て始める
ラナー自身も『強いドラゴンのトレーナーになりたい』と子供の感性で言い、長男は比較的バタカに甘かったので許してしまった
ラナーが息子たちと同じ凡庸なトレーナーにならないよう極めて厳しく扱い、同じ里の人間にすらまともに交流を持たせず、全てを徹底的に管理した
ラナーがたまたま拾って来たチルットも『ドラゴンタイプになるから』と許す
この頃はテンションが持ち直したことにより、若い頃よりも穏やかでよく笑う人物となっていた
が、信じてフスベに修行に出したラナーが何故か今の性格となり、マントすら外して帰って来てしまい怒髪天
大喧嘩の結果、ラナーに家出をされる
これにより、より一層伝統を大事にする気難しい人物となってしまった
毎年ラナーから手紙や年賀状が(他人を介して)届くが、一瞥しただけでまともに見ていない
が、捨てたり破いたりはせず、適当な箱に仕舞って隠し、たまにチラチラと箱を見ている模様
テレビは家に無く、当然スマホなど持っていないので、ラナーがイン〇タをやっていることなどよく知らない
人前では『あのバカタレのアホンダラ孫が』とよく罵るが、ラナーが四天王になったことについては『あの子の才と努力の賜物』と言っている
ラナーもバタカも互いを嫌っていないが、だからとお互い素直になれる性格ではない
幼い頃から両親に「この里は他の何処にも負けない立派なドラゴン使いが生まれ、偉大で慈悲深いドラゴンたちの逸話もあるのに、『ドラゴンといえばフスベ』などとフスベの者らに名誉を奪われて悔しい」という事を言われ続け、本人もそういう思想になった
なのでフスベシティでの修行は一応真面目にしたものの、誰ともまともな交流をしなかったという
『伝統』を重んじる保守的な人物で、里の厳しい修行などにも非常に肯定的
『自分や先祖たちはそれによって成長し、立派なドラゴン使いとして活躍出来たから』『先祖たちが守ってきた美しい風景を現代の人間の都合で破壊するな』が理由
夫は余所者だが、この美しい里とポケモン達を愛してくれて、里で育ち子を守ってきたからこそ破壊されることを嫌がっている
なので里の開発には猛反対で、里の老人たちが集まった会議などでは率先してキレている
里出身でありながらその先導に立つサイランのことは(どんなに説明されても)大嫌い
ましてや、リーグからの出向だとかなんとか言って里開発をやっているラナーにはマジでブチギレ直前
顔を合わせれば大変なことになる
それを分かっているのか二人とも会わないようにしている、らしい
が、口にはしないものの『ラナーはそんなにもワシが憎いのか』『里がそんなに嫌いか』と苦悩はしており
同時に老人ばかりが増える里について憂う気持ちが無いわけではない
『老いさらばえて消えるのを待つのみの者が、発展を望む若者の邪魔をするのは良いことなのか』『若者に望まれぬ里は、黙って消えた方がいいのかもしれない』とやや自分を追い詰めつつある
しかし同時に里と伝統を愛する気持ちは強いので、誘われても絶対に賛成派にはならない
里では、保守的な老人からの評価は良く、先進的で里を嫌ったり変化を求める若者からは「里の悪い部分を煮詰めた人」と苦手に思われている
ほどよく中間的な人からは「気難しく気性の荒い人」と認識されている
己の手持ちポケモン達への情は深く、元々は愛情深い人物だったのが伺える
また昔はラナーに似ていた、らしい
ガブリアスは幼少の頃から育てた大切な相棒
ポケモン達には比較的素直に接することが出来るようで、ガブリアスにはよくラナーの安否を気遣うような愚痴をくどくどと言い続けている
ポケモン達はバタカよりは友好的で大人しく、特にガブリアスは穏やかな気質
バタカ自身より里の人々と交流しているらしい
全体的に空を飛べない(自由でない)という雰囲気や、感情的な雰囲気が似ている
カイリューはラナーが持っているハクリューの親的な存在
「ラナー? ふん、あのバカタレのことなぞ、とうの昔に記憶の彼方に消し去ってやったわ」
「里長ンとこのタイガかい。 余所で修行に出とったが、もう帰ってきたんか。 ビービー泣いとった頃よりは腹が立たんツラにはなったの」
「お主が新しいチャンピオンか。ほう? …余所者にしては、ぼちぼちやるようじゃの、励めよ」
「ラナーからの手紙じゃと? そこらに捨て置け! ワシは知らん!」
「まァーた来おったんか、このガキが! 里に育てられながら里を破壊する痴れ者が! 次その戯けたツラを見せたら、ただではおかぬわ!
ガブリアス! あやつに砂でもぶっかけてやれ!」(対サイラン)
「愛想の無いガキじゃのぉ。それにワシの夫のがもっと美形じゃったわい、ふん」(対ロウ)
「なーにをニヤニヤしとるんじゃこの余所者が。 とっとと里から消えんか!」(対オナモミ。他、開発関係者)
「おお、ハルの娘かえ。 あやつは元気にしておるか? そうかいそうかい、相変わらずの似合わん引きこもり生活じゃの、なんじゃ適当に本でも持っていってやれ」(対シオン)
「ワシを年寄り扱いするでないわ!まだ山道ぐらい一人で登れるわい!ええいリンゴを持たせるな!袖に入れるな!ガブリアス、お主が持ってやれ!」(対ナズナ)
「ラナーが四天王になったじゃと? あやつならそれぐらい当たり前じゃ。 そんな下らんことワシに伝えに来たのか。 ふん、まだ何かあるんかい」
「ラナーがなんだ、いんくた…だかやってあちこち行っとるんじゃと。アホかあの小娘。氷タイプの対策もロクにしとらんくせに。ドラミドロでフェアリーに対策した風のことしかやっとらん。あれで四天王などと、あやつの祖父が知れば鼻で笑うわい、はあまったく」(ガブリアスに愚痴りながら)