モモの助が大看板になってるスレに出したやつ
荒れたんだ……宴が盛り上がってる中で、怪我を押して参加して微笑みつつ賑わう宴を眺める。
膝にはまだ六つの日和が眠っている。
幼い妹が泣きつかれて眠るのを撫でながら、はしゃぐルフィや仲間たちを見つめる。赤鞘のみなとも和解がすみ、時折酒を飲む。こんなに美味い酒は初めてだ、と思わず笑うと赤鞘たちが涙ぐんた。
さて、と呟いて日和を抱き抱えて布団に戻す。
「日和、よく戻ってきたでござる。辛かったであろう、おなごの身で、本当によく頑張った……」
兄上?と呟く日和の頭を撫でる。
兄は誇りに思うぞ。といい置いて部屋を出た。
別室で白装束に着替え、常の竹光ではなくいつか父の首を落とした短刀を持って花の都を出た。
九里のおでん城跡地にたどり着いて自分で茣蓙を引き、まだ欠けた月を見上げる。
遺言状は眠った日和の枕元に置いておいたから、問題あるまい。
(父上、母上。…………ようやく、拙者の役目は終わりましてござる)
首に刃を当て、自ら斬首しようとした寸前。
「何やってんだお前ェ!!!」
日和つれたルフィがヤマト(足が速い人を選んだだけだから邪推しないでね)に乗ってぶん殴る。
後から赤鞘も駆けつける。
日和はお兄様が苦しんでいるなら、それがお兄様に一番楽な道ならって見届けなきゃって涙を堪えるんだけど、ルフィは怒るし赤鞘が青ざめる中で、モモがはたと日和をみると、日和が真っ青な顔で必死に口をつぐんで我慢しているのをみて刀を取り落とす。
「日和……」
「わっ、わたしは、ワノ国の将軍なので……!見ています、ちゃんと……!わがままなど、申しませぬ……っ!日和はわがままなど申しません……っ!」
ってしゃくりあげるので、モモが顔をくしゃくしゃにして日和を抱き寄せる。
「許してくれるか、この兄を。……拙者が生きていることを、許してくれるのでござるか……!」
「日和に兄は一人しかおりませぬ……!」
死なないでそばにいて、生きていてってようやく泣きじゃくるのでモモも大泣きして、赤鞘もボロ泣きして、ルフィが麦わら帽子の下で笑みを浮かべてる。
ちょっとだけエースと被ったんだね。
誰か一人そばにいる設定好きだけど、20年どれだけ心をすり減らして生きてきたかを知っているので止められないといい。錦さんが残ってる方で行くと、九里へ向かう途中白装束のモモに全てを悟って崩れ落ちる錦さんに、「よく日和を支えてくれ」と言い残して後を追うことを許さないモモがいる。
「モモの助さま……!」
「錦えもん、こんな拙者にようついてきてくれた。」
みたいなやり取りして去っていく。嫌な予感がして飛び起きた(見聞色)日和が泣き崩れる錦さんに察してしまって、ルフィに飛びついて「お兄様が、お兄様が!!」って血相を変える。赤鞘が錦さんに詰めよって、おでん城だって聞き出す。
錦さんは動けないんだけど、ルフィが無理やりついてこさせる。
大泣きしたモモが、錦さんにも抱きついてすまぬ、すまぬって言うから、錦さんもボロ泣きする。
フィーチャリング「グレンラガン」第二部のロシウ自害阻止シーン
このコラも作ったんだよなー