モミさんがゴースト達に遊ばれる
「はぁ、はぁ……」
分厚い黒雲から降り頻る雨が樹木を叩き、絶え間なく森を騒がせる。木々の隙間から見える空はすっかり覆われて、暫くこの雨は止む事はないだろう。
ここはシンオウ地方、ハクタイの森の外れ。住む人を失い古びてしまったもりのようかんの玄関口で、モミは息を整えていた。
(まさか、こんな土砂降りになるだなんて……)
徐々に冬支度を始めていた森の様子を見に歩きまわっていたところへの急な雨。木の下で雨を避けるには些か雨脚が強過ぎた上、落雷の心配もある。かと言って今から街まで戻るには時間がかかってしまう……かくして、どうにかこの雨を凌げる場所を求めて走り、この洋館へとたどり着いたのだ。
全身はすっかり雨に濡れて、服は重く体に張り付いてくる。せめてパートナーであるラッキーの入ったボールだけでも綺麗にしようと取り出し……
「あっ!!」
つるり、と。濡れたボールは手の中から滑り落ち、弾みながら洋館の扉の中へ吸い込まれるように転がっていく。
「ラッキー……!」
慌ててボールを追いかけて洋館に入る。一瞬、扉がいつから開いていたのかという疑問が頭をよぎったが、すぐに掻き消えてしまった。
「ラッキー?どこ?」
洋館の中は薄暗く、床の様子もよく見えない。電気の供給が無い上に太陽光すら望めないのだから仕方ない事だが、これではボール一つ探すのにも一苦労だ。モミはバックパックの中から懐中電灯を取り出すと、床を照らしながら探しまわる。
「ラッキー……?どこまで行っちゃったんだろ……」
玄関の周辺、割れた床の隙間まで隈なく探すべく四つん這いになって覗き込む。だが、ボールは影も形も見当たらない。もう少し奥まで捜索範囲を広げるべきか、と思索していると。
「ひゃう!?」
不意に。床下を覗く為の姿勢をとった結果高く上がっていた尻を撫でる感触がモミを襲う。予期せぬ事態に慌てて振り向きながら懐中電灯を向けるが、そこには誰もいない。
「……気のせい、かし、ふあ……へくちっ!」
首を傾げるモミだったが、くしゃみをすると寒気に身をぶるりと震わせる。そういえばボレロもスカートも濡れたままだ。このまま捜索を続けていたら、風邪を引いて倒れてしまうかもしれない。とはいえ、今しがたの尻を触られたような感覚がどうにも引っかかってしまう。
「……ごめんねラッキー、もうちょっと待っててね」
一旦ボールの捜索を中断し、モミは玄関から近い部屋の中へと入っていった。
(早く着替えて、ラッキーを見つけてあげないと……!)
おそらくかつては食堂として使われていたであろう大広間に入ると、扉に鍵をかけて着替え始める。幸いバックパックに入れていた着替えは濡れておらず、これなら体をこれ以上冷やす心配はないだろう。ブーツを脱ぐと中に溜まった水を捨てて、次いでタイツを手早く脱ぐ。それから非力なモミの手でも水が絞れそうなほどに濡れたボレロとスカートも脱ぎ捨て、下着のみの格好となる。
(これも替えないとダメかな……)
落ち着いた色合いのブラとショーツにも水は染み込み、体にヒヤリとした感触を伝えるように張り付いてくる。こちらも着替えるべく背中のブラホックに手をかけて、
「きゃあ!?」
またしても、尻を触られる感触。だが今回は広間に入ると同時に扉を閉めて鍵をかけたはずだ。なら、一体今の感触はなんなのか?答えを求めて振り返ろうとするが、今回はそれだけでは終わらなかった。
「あんっ!」
今度は両方の胸を掴まれる感触。直前まで誰もいなかった方向から、何故接触されるのか?慌てて正面に向き直り、
「あっ……!」
モミが見たのは、ガスじょうポケモンゴーストの怪しく光る目。
(しまっ……!これ、見ちゃ……)
意識では危険を感知しても、体がそれに追いつかない。ゴーストのあやしいひかりを直視してしまったモミはこんらん状態となり、次に取るべき行動が分からなくなってしまう。その様子を見てゴーストは、胸を揉む手に少しずつ力を入れ始める。
「うんっ……は……あぁ……♡」
混乱して意識が朦朧とする中、胸から伝わる刺激がゆっくりと理性を蕩けさせる。抵抗するという選択肢を奪われたモミは、ただされるがままに胸を弄ばれて甘い声を漏らす。
「あ……そっちは……♡」
気がつけば他のゴーストやゴースにも取り囲まれ逃げ場を失っていたが、鈍った頭ではその危険性にも考えが回らない。後から来たうちの一体がショーツに手をかけるとそのままするりと脱がせ、守る物の無くなった秘所がひやりとした空気に晒される。
「んやぁ……♡そこだめぇ……♡」
いつの間にかブラもずらされ、ツンと存在を主張する乳首が衆目を集める。それに気づいてか、ゴースト達が胸を揉みながら乳輪や乳首を、更にゴース達が秘所や臀部を舌で舐め回す。普段自分を慰める時には味わう事の無い未知の感覚に、モミは全身を痺れさせられたかのように膝をつく。
「あ、だめ、出ちゃ、あ……♡」
全身が冷え切った上に麻痺させされた筋肉が自然と緩み、押し留めていた尿がちょろちょろと漏れ出してしまう。嬲られながら失禁する醜態に、しかしモミは言い知れぬ快感を覚えてしまう。
「そこ、気持ちいい、の♡もっと、もっとしてぇ……♡」
すっかり体から力の抜けたモミは服従を示すかのように仰向けになり、ゴースト達の仕打ちを受け入れ求め出す。それを聞いたゴースト達も、更にモミを昂らせるべく攻めを加速させる。サイコキネシスで体を浮かせ、モミの体の隅々まで舐め、揉み、穴を穿る。
「すご♡これ♡こんな♡いっぱいされ♡お尻♡乳首♡おまんこ♡気持ちいいのぉ♡」
全身を余す所なく攻めたてられ、それを抵抗無く受け入れてしまえば落ちるのはあっという間。
「あぁぁ〜〜〜〜っっっ♡♡♡」
蕩けた表情を浮かべながら、腰を震わせて絶頂に達した。
(う、あ……♡はっ、早く、逃げなきゃ……♡)
突き抜けるような快感が脳を刺激し、ようやく混乱状態から正気に戻る。どうにか逃げ出せないかと周りを見渡すが、
「あひぃん♡」
クリトリスを摘まれるだけで軽く絶頂に至ってしまう。麻痺させられ、快楽を叩き込まれた今の体で抵抗など到底不可能だろう。更にゴースト達はモミの体を洋館の奥へと運び込む。
(そんな、まだするつもりなの♡これ以上されたら……♡)
最早彼女の辿る道は一つ、ゴースト達の玩具として弄ばれる事のみ。その事実を理解したモミは、
(逃げられなくなっちゃうぅ♡)
これから襲い来るであろう快楽地獄を想像し、喜悦の表情を浮かべていた。
数日後。
「……」
あれからモミはゴースト達が飽きるまで体を弄ばれ、気づけばラッキーのボールと共に洋館の外へと出されていた。ほうほうの体で街へ戻った彼女は支度を整えると、再びこの洋館へと戻って来たのだ。
あの日と異なる点は三つ。一つは、天気が晴れである事。
「……」
一つは、彼女がラッキーを自宅に置いてきている事。
「……はぁ……♡」
そしてもう一つは、彼女が今日は下着を着けていない事だ。
ブーツ、タイツ、ボレロ、スカートと丁寧に脱いで畳む。立ち所に産まれたままの姿となったモミは、服を傍に寄せると床に跪き、ゆっくりと額をつけて土下座の体勢になる。
「皆さん、どうかまたよろしくお願いします……♡」
ゴースト達が潜む空間に向けて甘い声でねだるモミ。彼女の秘所は、これから与えられるであろう快楽を想起し濡れそぼっていたのだった。