モブ×🃏

⚠️閲覧注意⚠️

わ

ん

く

店の扉が開く音がする。視線を向けると、男2人客がいた。

(……見たことねぇヤツらだな)

片方はマスク、もう片方はフードを深く被っていて顔はよく見えない。だが、体格が知り合いの誰とも特に重ならなかったから知らないヤツらだ。

「部屋はどこにするんだ？」

そう聞くと、マスクの男が指差す。

「この部屋でいい」

男が選んだ部屋は……なかなか凄い所を選んだなコイツ。

「了解した。ちなみに、この部屋は後からでもオプションを増やせるからな」

「分かった」

どっちが『ボトム』なんだか。顔も名前も知らぬ男たちのその後を勝手に想像する。マスクの男がフードの男に何か耳打ちして、2人は部屋へと向かって行った。

(……しかし、フードの男はかなりの美形だったな)

去り際、チラリと見えた横顔。高い鼻筋に薄い唇、切れ長の目に眩しい黄金の髪。体格は全く違うが、少しバカ息子に似ていた。

(まあ、アイツの息子ではないだろうがな。あんなヤツはいなかった気がするし)

…………………………

「______で、『コレ』は気持ち良かったか？ジャック」

「…お前、ホンマ最低……っ♡」

「えー？でもジャックはこういうの好きだろ？」

「俺はそんなマゾとかやないって……♡ああもう、はよコレ抜いてや…！」

尻の中でずっと振動しているオモチャ。コイツはニヤニヤしながら俺のことを見つめていた。

「なになに？そんなに早くエッチしたいの？」

「違うわアホ！…っあ♡」

予兆もなく、いきなりオモチャが抜かれる。その衝撃でイキそうになるのをなんとか堪えた。

「ハハッ、ジャックの後ろめっちゃドロドロになってんじゃん！！」

「うるっさ……♡」

コイツ……ホンマふざけやがって！！しかも、何なんこの悪趣味な部屋！？

「それにしても、さっきのジャックめっちゃ可愛かったな〜超ビクビクしてて顔も赤くしちゃってさ。フードで必死に隠してたけどさあ、あの店員さんにバレてたんじゃない？」

「知らんわそんなん……てか、何この部屋」

「んー、ジャックが好きそうな部屋」

「俺は別にこんな部屋好きやない！！」

コイツが連れてきた部屋は、どう見てもアブノーマルな部屋。いくつもの手錠や鞭、悪趣味なデザインのアイマスクにロウソク。他にも、「それ何に使うん？」って感じのたくさんのアイテムたち。まあ、SMプレイ用の部屋やなって感じやった。

「でもジャック、さっき店員さんの前でコレ挿れられてて凄い興奮してたよね？」

「………してへん」

「興奮してないのに、こんなになってるんだ？」

「………っ♡」

……正直、めっちゃ興奮した。バレたらどうしようとか、イッた時も、声出てへんかなとか。

「………こんなんで興奮するようになったのも、全部お前のせいやし」

「…急に可愛いこと言うじゃん。ついに自分がドMだって認めた？」

「そこまでは言うてへん！！」

「はいはい」

コイツ……恨みがましく見つめていると、徐に手錠を手に取った。

そして、それを俺の手にかけ、妖しく笑う。

「今から目一杯可愛がってあげるからな、ジャック」

いつもより低いその声に、俺の身体は甘く疼いた。

ある方のイラストから関西弁ジャックちゃん概念を受信しました！！陰キャ美形関西弁でムチムチでビッチで隠れMなジャックちゃんがモブ彼ピッピにいじめられてると大変良いなと思いました(小並感)

ジャックちゃんにはいくらでも性癖を盛っても良いとされている。ワイの古事記に書いてた。