モデルのペペさん×大学生デイビット 後編(R18)
モデルのペペさん×大学生デイビット 中編(R18)
上記の続きです
⚠現パロとそれに伴う捏造設定
⚠キャラ崩壊
⚠デイビットがカントボーイ
⚠性描写アリというか、ほぼそれだけ
⚠デイビットがとてもよく喘ぐ
以上が駄目な人、18歳以上じゃない人は逃げてね
大丈夫な人は楽しんでもらえれば幸いです
「昔、野球をやっていたんだ」
デイビットらしくない要領を得ない話題に悟る。やはりこの話はデイビットにとって重要なことだ。絶対に茶化してはいけない。私は黙って続きを促すことにした。
「父と一緒に観に行った試合に影響を受けてエレメンタリースクールの頃に始めたんだ。練習すればするほど上達できるのが嬉しくて、あの頃は楽しくて仕方がなかった」
デイビットは昔、お父様に連れられて行った遺跡調査で事故に遭って記憶障害を負い、そして時を同じくしてお父様まで亡くしていると以前教えてくれた。お母様もデイビットを出産して間もなく亡くなっていて、天涯孤独な身の上だと聞いていたから過去を追求する気にはなれず、自分から話してくれるまでは聞かないことにしていた。
だけど、こうして話してくれるということは私に聞いてほしいのだろう。それだけ心を許してもらえたということだ。私はただ耳を傾けることしかできないけれど、少しでもデイビットの心が軽くなるのであればそれでいい。
「父はオレの体のことを心配していたが練習には付き合ってくれた。野球を始めたのをきっかけに友達も増えたのもあって、オレはその頃、体のことなんて大して問題じゃないと思っていたんだ。だが、成長するに連れてチームメイトと齟齬が生まれてしまった」
「それって……」
「ああ、男友達の猥談にオレは何も反応できなかった。そもそも体の造りが違うから彼らの話題についていけなかったんだ。それが積み重なってお互いに居心地が悪くなった。だからオレはチームを抜けて野球を辞めた」
淡々と語られた言葉に、なんと言えばいいのか分からなくて沈黙してしまう。さっき『生でいい』と言った彼に感じた違和感の正体に触れて、遣る瀬無くなる。間違ってはいたけれど、デイビットは彼なりに一般的な感覚というものを考えて、私を気持ち良くしてくれようとしていたのだ。それはあまりに危うかったけれど。
「医者からも父さんからも、この体の特異性は何度も聞かされていたから頭では理解していたんだ。でも実生活でオレは誰とも同類にはなれないと気づかされた。オレは男ではない。女としても未成熟なままだ」
慰めの言葉なんて無粋だ。きっとデイビットもそんなものは求めていない。
「その後父を失って、オレは理解者を完全に失ったと思って生きてきた。その上、1日に覚えていられる出来事が減って、誰とも信頼を築けなくなった……今日のことだって本当は全部覚えていたいのに」
私には彼の味わった孤独をなくすことも、彼の負った記憶障害を治すこともできない。だから、せめて彼が抱えていたものを吐き出せる場所になりたくて、そっと抱きしめる。
私よりも厚い体が今は頼りなく感じられて、胸の奥がきゅぅと苦しくなった。彼は今、涙こそ流していないけど、きっと傷ついた心は泣いている。背中をポンポンと叩いて、せめて体温をわけてあげてから、今度は私が口を開く。
「ねえ、デイビット。私もね、実家の道場を破門されてるのよ」
「鴉郎、それは……」
驚いて顔を上げるデイビットに微笑みかける。私も自分の過去を彼に語ってこなかった。けれども、きっと今が話すべき時だから。
私の実家である古武術道場は山奥にある、封建的で頭の硬い奴等ばかりの窮屈な世界だった。幼い頃から武の才能を見出だされていたものの、私の性は彼らに理解できるものではなく、優秀なのに子が残せないと嘆かれ、蔑まれて過ごしてきた。長く続いた一族の面汚し。無能であればさっさと勘当できたものを。そんな扱いだった。
「まあ、私自身、あんな閉鎖的で陰気臭い所に縛られるつもりはなかったの。自立できる年になってすぐ、邪魔する奴等を全員ブチのめして寺を飛び出しちゃったのよねーッ!」
「……ハハッ」
明るく笑い飛ばす私につられ、ようやくデイビットも笑ってくれて安心する。
「あの時はこの先どうなるのかも分からないまま、ひとりで飛び出して不安だったけど、今なら胸を張って言えるわ。私の選択は間違えてなかったって」
「それはモデルとして成功したから――」
「それもそう。だけど一番じゃない。私を受け入れてくれる人――アナタに出会えたからよ」
あれから、私は新しい世界で新たな友人たちに出会えた。そして、性別や立場の違いを超えて、こんなにも深く愛し合える人ができた。
真っ直ぐに見つめると照れたように視線を逸らされる。
その仕草に愛しさが込み上げてきて堪らずキスをした。そのまま何度も啄むようにバードキスを繰り返すうちにだんだん熱が籠もってきて、次第に舌を絡ませる深いものへと変わっていく。
ちゅぷッ、くちゅッ、れる……ッ、水音を立ててお互いを求め合う。デイビットの腕が遠慮がちに腰に回って、抱き寄せられた。
密着したことで昂りつつある私のモノがデイビットの鍛えられた腹筋の割れ目に擦れ、それだけで気持ち良くなってしまう。
――もっと触れたい。
――もっと深く繋がりたい。
その一心でデイビットの下腹部に手を伸ばすと、すでにソコは柔らかく濡れていて、さっきまで私を受け入れてくれていた場所から透明な雫が溢れ出しシーツの色を濃くしていた。
「ふぁっ、あろうっ……」
「もうこんなにして……可愛いわ、デイビット……」
指先で優しく穴の縁を撫でれば、キュンとヒクついて更なる刺激を求めるよう戦慄いた。
「あ、ああっ……そこ、ダメだ……また、おかしくな……ンあァアッ!!」
「ダメ?イイじゃなくて?」
ダメと言いながらも体は正直で、私はデイビットの中に中指を埋めていく。
「はう、あ、ア、ああ……う、うう……」
「大丈夫?痛い?」
「い、いや、平気、だが……」
「じゃあ、もう一本ね」
人差し指も一緒に入れ、二本の指でナカを広げるようにして解していく。
「ひゃううう!?あ、あ、ああああッ!広げる、な、だめぇ……あううううううう~ッ!!!」
グチュッグチャッヌヂュルルルッ、卑猥な音を響かせながら二本の指でかき混ぜるように動かす。私に愛されたばかりのソコは貪欲に法悦を求め、私の指を迎え入れる。喘ぎ声もさっきより遠慮がない。理性に縛られず快感を追えるようになってきたらしい。良い傾向ね。
「うぐぅ、あ、あああッ!!やめっ……お腹が、苦しいぃ……ひっ、あッ」
ビクンッと背筋を仰け反らせて悶える姿はとても扇情的だけど、苦しそうな様子にちょっと心配になる。こんなに感じていて大丈夫なのかしら。そう思いつつも頬を赤らめて喘ぐ彼が魅力的で手を止められない。
「ごめんなさい、苦しめるつもりはないの。でも、もう少しだけ我慢して……」
「ひぅ、うぅ……わか、た……」
健気に返事をする姿が可愛くて、思わず額に口づけを落とす。すると、デイビットの方からも唇を寄せてきた。
「鴉郎、好きだ……」
「ええ、私も大好き」
どちらからともなく顔が近づき、そっと触れるだけのキスを交わす。しばらく唇同士で触れあってから、一度リップ音を立てて唇を離す。そうして、試しにちょっと焦らしてみようかしらと彼の顔をじっと見つめる。
「鴉郎……続きはしないのか?」
「……」
「鴉郎……?」
黙って見つめていると不安げに首を傾げられた。眉をキュッと寄せて困ったように見つめてくる。
それが、なんというか、すごく……可愛い……!!! 普段のカッコイイ彼からは想像できないくらいギャップがあって、それが堪らない。キュンキュンする。
私は衝動のままに彼の上に覆い被さって、涙の滲む薄藤色の瞳を見つめて告げる。
「ねえ、デイビット。アナタはひとりじゃないのよ」
「鴉郎……」
「これからは私が傍にいるわ。ずっとアナタの味方よ。アナタが覚えていられなくても私が忘れない」
「んっ、鴉郎……!」
首筋に軽く歯を立てるとデイビットは小さく声を上げて身を震わせた。
私に食べられるのを期待して待っているみたい。なんて可愛い生き物なんだろう。
早く食べてしまいたいけど焦ってはいけない。ゆっくり味わわないともったいないもの。
「だからね、デイビット。怖がることは何もないのよ」
私がアナタを守るから。アナタが私を受け入れてくれたように。
そう言ってから、今度は舌先を這わせて肌の感触を楽しむように舐め上げる。汗でしっとり濡れた肌はほんの少し塩辛い。
「あ、うぅ、う……」
「デイビットはどこもかしこも美味しいのね。クセになりそうだわ」
そのまま胸の突起を口に含んで吸い付く。
「あッ、や、やだぁ、吸うな……!」
「どうして?こんなに硬くしてるのに」
「だって、恥ずかしい……」
恥じらう姿もいじらしくて興奮してしまう。もう片方も指先で摘まんで弄ぶ。
「あ、あ、あぁ……ッ」
「デイビット、気持ちいい?」
「きもち、い……?わからない……オレは、おかしくなってしまったのか……?」
「フフッ。大丈夫、それは正常な反応なの。ちゃんと感じられて偉いわね」
頭を撫でると嬉しそうに微笑み返してくれる。
「もっと気持ち良くなりましょう」
乳首への愛撫をなるべく止めないように、反対の手で蜜を流す秘所に、素早くゴムをつけた自分のモノで狙いを定める。
「ねぇデイビット。私のこと、またココで可愛がって?」
しとどに濡れたソコに先端をつければチュッとキスするように縁が吸い付いてくる。デイビットの体が私を求めているのだと興奮が止まらない。
「あっ、あ……待ってくれ、またっ、気持ち、良くなる、心の準備がっ……あああッ!!」
そんなこと言ったってアナタのココは私を何度も受け入れてくれて、もう準備万端でしょう。
ズブリと先端を泥濘んだ肉の隘路に埋め込むと同時にデイビットが一際高い声で鳴く。
「はー……凄く熱い……溶けちゃいそ……ッ」
「ふあ、あ、あああ……うぅ、あぅ、うううッ!!」
ずぷっ、ぐぷぷぷ……ッ!腰を押し進めていくと少しずつ奥へ入っていく。私を受け入れてくれるデイビットの中はとても熱く蕩けていて、それでいてキツくて心地好かった。
「あ、あぁ……入ってくる……あろうのが、あぁ……あ……」
「うん、入ってる。全部入ったわよ……」
「ほんとう、に……?あっ、すごい……あ、あぁ……」
うっとりと呟かれた言葉に私の心臓は鷲掴まれる。
どうしようもないほどの愛しさを感じて、私は彼を強く抱き締めた。
「あろう……?」
「好きよ、デイビット。大好き……」
想いを伝えてからゆっくりと腰を動かす。最初は浅く抽挿を繰り返し、徐々に深くなっていく動きに合わせて粘着質な音が激しさを増していく。
「あ、あぁ、あ……あッ、あ……あぅう~ッ!!」
「うッ……すごい、締まる……ッ!もうイっちゃったの?」
「ひゃう、うう……ごめん、な、さッ……あうぅ~ッ!!」
「謝らなくていいの。むしろ嬉しいわ。私でたくさん感じてくれてるのね」
「う、ん……あぅ、あ……あッ、あッ!!」
パンッ!パチュンッ!と激しく肌を打ち付ける音とデイビットの甘い声が部屋に響く。その度に結合部から溢れ出した愛液が飛び散ってシーツを汚した。
「あぅ、あぅッ、あッ、あぁッ!あろう、あろぉッ!!」
「デイビット……!」
「ん、ちゅ……んむぅ、う……んン……」
喘ぎながら必死に名前を呼ぶ彼に答えるように口づけを交わす。舌を絡ませ合ってお互いを求め合うようなキスはまるで獣が肉を貪りあうような激しいもので。
「ん、んんぅ……んんんん―――ッ!!!」
ビクビクッと体を痙攣させて絶頂を迎えるデイビットに合わせてして私も果てた。
「あっ……あぁ……ぁ……」
ドクッドクンと脈打ちながら吐き出される精液を薄いゴム越しに受け止めた彼は、やがて糸の切れた人形のようにベッドに沈み込んだ。
ハァ……ハァ……と断続的な呼吸をする彼に寄り添う。
「大丈夫?」
「ああ……」
汗ばんだ額に張り付いた金髪を払い、頬に触れると擦り寄ってくる。今度は猫みたいで可愛い。思わずクスリと笑うと、デイビットは不思議そうに首を傾げた。
「何か、おかしいか……?」
「いいえ。ただ、幸せだなって思ったの」
「そうか……オレも、すごく幸せな気分だ……」
そう言って微笑んでくれた彼の笑顔は、自分の秘密を告白し懺悔するように俯いていた時とは全く違って、心から安心しきっている表情だった。
「ねえ、デイビット。これからもずっと一緒よ」
「ああ。ずっと一緒にいよう」
これから先、何があってもアナタのことは守ってみせる。だから、どうか私から離れないで。ずっと側に居て。ずっとずっと私を愛して。
「愛してるわ」
そう言ってもう一度キスをした。
「……オレも愛してる」
照れ臭そうにはにかんで返事をする彼が愛おしくて堪らない。
この先もずっと、ふたりで幸せになってやりましょう。
だから恐れないで。
私だけの愛しい人。
End.
・蛇足
「それで、どうだった?」
「何がだ?」
「セックスよ。できれば感想を聞きたいの」
正直あれだけ善がってくれたのなら答えは分かり切っているけど。だってハジメテなのに凄く感じてくれていたもの。恋人としては彼の官能的な姿が見れてとっても嬉しい。だけどデイビットの口から直接感想が聞きたい。ああ、私ってこんなに欲深くて悪趣味だったかしら?
デイビットは顔を赤く染め上げ、視線を逸らした。
「……すごく、きもちよかった」
恥ずかしがりながらもきちんと答えてくれる彼に愛しさが込み上げる。
「またしたい?」
「……うん」
小さく呟かれた肯定の言葉に口元が緩んでしまう。
この子はどこまでも素直で可愛いらしい。
私はもう一度だけキスを落としてから、シーツの中で彼を抱きしめた。
最後まで読んでいただいて有難うございます