モデルのペペさん×大学生デイビット 前編(一応R18)6/29加筆修正

モデルのペペさん×大学生デイビット 前編(一応R18)6/29加筆修正


⚠現パロとそれに伴う捏造設定

⚠キャラ崩壊

⚠デイビットがカントボーイ

⚠性描写アリ(今のところ本番はナイ)

⚠中途半端なところで終わる(6/29 追記 続きができました)


以上が駄目な人は逃げてね




一目惚れして紆余曲折の末に結ばれた彼は、どんなことでも卒なくこなす、いわゆるハイスペック彼氏だ。幼い頃に遭った事故による記憶障害をものともせず、最小の行動で最大の結果を叩き出す。大学では天才的な頭脳で様々な論文を発表し、教授からも一目置かれているらしい。おそらく彼はヘテロセクシュアリティだろうから……と半ば諦める形で思っていたのだが、それ以前に彼、デイビットは人を公平に見る視点の持ち主だった。デイビットは私を私と認めてくれて、ひとりの人として好いてくれた。

そんなデイビットと付き合うことになって3ヶ月が経つけれど、未だにその魅力に私は慣れない。むしろ日を追うごとに好きになるばかりだ。

ふたりきりのとき、あの静かに響く凛々しい声で本名を呼ばれると鼓動が急激に速まるし、普段は無表情な整った顔立ちで優しく微笑まれると顔から火が出るほど恥ずかしくなる。でもそれ以上に嬉しいのは私を抱きしめてくれるときだ。普段はあんなにも冷静沈着な彼がふたりだけでいる時はいつもより強く抱いてくれて、彼の体温を感じるたびに愛されていることを実感できる。そしてそれがとても心地良い。

そう、プラトニックな接触でも私は十分に満足していると始めは感じていた。しかし次第に物足りなさを感じるようになった。理由は単純明快で、彼にもっと触れてほしいと思うようになったからだ。

しかしデイビットは『そういう雰囲気』になると、さり気なく私を躱して逃げてしまう。最初は照れているのかと思っていたけど、何度も続けばどうも違うらしいということは嫌でも分かる。

「どうして?」と訊いても、ただ「すまない」と言って俯くばかりだ。私はそれが悲しくて、そして不安で仕方がなかった。もしかして私って魅力ない? それとも他に好きな人でもできた?

そうやって悶々と悩んでいるうちに段々腹が立ってきた。何よ! はっきり言いなさいよ!!……あぁダメね。こんなんじゃ嫌われちゃうわよね……。

そう思うと自分が情けなくなってきて、もういいわと半ばヤケになって彼に迫ることを決めた。それで駄目だったら別れるべきなのかもと思いながら、私はオフの日にデイビットを自室に誘ってみた。

勇気を出してソファでふたり隣りに座って、手を繋ぎながらテレビを見ながら過ごしていたとき、「ねぇ……」と少し甘えたような声色で呼びかける。すると彼はこう答えた。

「どうした、妙漣寺?」

普段よりも柔らかい口調で本名を呼ばれる。この声も好きだ。人と関わる時、私はモデル業で使っている名前を名乗るけど、限られた相手に本名を伝えている。もちろんデイビットもそのひとり。

「ううん、何でもないの」と答えると、「そうか」と言って手を握り返してくれた。そしてそのまましばらく沈黙が続く。今更怖気づいてどうするのと心の中で自分を鼓舞して、また声をかける。

「ねぇ……名前呼んでくれない?」

「妙漣寺」

「そうじゃなくて、ね?」

「……鴉郎。これでいいのか?」

「ありがとう!ふふっ、なんだかくすぐったいわね」

名前を呼ばれた嬉しさと照れくささで思わず笑みがこぼれる。しかしその直後、私の中で欲望と希望的観測が鎌首をもたげた。

(……今ならイケるかしら?)

そう思ったときにはもう遅かった。気付いた時には既に私は彼を床に押し倒していた。

「鴉郎?」

彼は困惑した様子で呟いた。それも当然だろう。今までこんな風に自分から積極的に動いたことは1度もなかったのだから。

「ごめんなさい。でもね、やっぱり足りないのよ……。あなたに触れられるだけじゃ満足できないの。私、アナタの恋人だもの。本当はもっともっとアナタのことが知りたいし、もっと深く触れ合いたい」

でも……駄目なのよね?きっと私には言えない理由があるんだわ。でもこのまま何も変わらないのは嫌。贅沢は言わない。せめてペッテイングだけでもしてみたかった。

「だからお願い。触って」

デイビットは黙ったまま何も言わなかった。だけどその瞳の奥に宿っている確かな熱が、彼が葛藤していることを教えてくれる。あとひと押しだと直感的に理解した。

「ね、お願い。デイビット」

自分にできる最大限の可愛い声を出して懇願すると、彼は震えた声で「すまない」と言った。彼らしくない震えた声。それだけで私の胸は悲しみでいっぱいになった。

「私こそ急に変なこと言ってごめんなさいね。嫌だったでしょ? 無理しないで。もう大丈夫だから」

そう言って離れようとすると、今度は逆にデイビットに引き寄せられてしまった。

「え!?ちょっ、ちょっと!」

慌てて抵抗しようとするけれど、怯えるように強く抱きしめられて身動きが取れなくなってしまった。

「違うんだ。君は何も悪くない。ただオレに問題が有るだけだ」

彼はそう言うと私の耳元で囁くように続けた。まるで懺悔のようだった。

「オレでは君を満足させることができないんだ」

そう言って彼は小刻みに震える手で私の手を取ると、彼の股座に私の手を触れさせた。えっ、そんな大胆な、と思う間もなく違和感に気がつく。そこは男性ならあるはずのモノの感触が無かった。服越しに伝わるもの。代わりにあったのは女性特有の膨らみだけだった。

「……嘘でしょ?」

彼は申し訳なさそうな顔をしながら小さくコクリと頷いた。

「ごめんなさい!私、てっきり……」

「謝らないでくれ。隠していたのは事実だ。いつか話さなければいけないと思っていた」

彼は私を安心させようと優しく微笑むと言った。

「実は生まれつき男としての機能が無い。あるのは女性器だが未熟なものだ。つまり君はオレとセックスをすることができない」

「……」

「すまない」

「どうしてアナタが謝るのよ」

「これはオレの問題だ。それに、このことを言えばキミが離れていってしまうかもしれないと思った。だが結局は同じことだったな。本当に――」

「それ以上言ったら怒るわよ?」

私は彼の言葉を遮って、彼の頬に手を添えてキスをした。そして彼の目を見つめながら、はっきりと自分の気持ちを伝える。

「ねぇ、聞いて。確かに驚いたけど、私はあなたのことを嫌いになったりなんか絶対しないわ。むしろ嬉しいくらいよ。だって私はどんなことがあっても、これから先ずっとアナタのことを愛し続ける自信があるもの。……ねぇ、私はこんなにもあなたを愛しているのよ。だから私を信じて」

そう言い終わると、彼は何かに耐えるような表情で私を強く抱きしめた。

そして絞り出すようにして「ありがとう」と言うと、今度は自分から口づけてきた。舌こそ絡めないものだったけど、それはいつもより情熱的で、息をする暇もないほど長く続いた。

やがてどちらともなく唇を離すと、彼は私に訊ねた。

「セックスはできないが、こうやって触れ合うことを許してくれないだろうか?」

「……ねぇ、もしかして緊張している?」

「あぁ、正直かなり……初めてなんだ、こういうのは」

「意外ね。アナタみたいな人が未経験だなんて」

私がクスリと笑うと、彼は拗ねた子供のような顔をして抗議してきた。

私はそれを宥めながら、彼の首筋に軽く吸い付くようなキスをして、そのまま舌でなぞるように舐めた。すると彼は身体を大きく震わせた。それがとても可愛くて、つい意地悪したくなった。

そのまま鎖骨まで辿り着くと、吸い付いて少し強めの刺激を与える。すると彼は我慢できなくなったのか、私を引き剥がして睨んできた。

その反応が面白くて、調子に乗って何度も同じ事を繰り返すと、とうとう彼は私の両肩を押さえつけて制止させてきた。

「もう止めてくれ」

怒ったようにそう言う口に、私は人差し指を押し当てて黙らせる。そしてそのまま彼の耳に口を近づけると、吐息を吹きかけるようにして囁いた。

「ダメよ、まだ止めちゃ。夜はまだまだ長いんだもの。もっと楽しみましょう?」

そう言って私は笑ってみせた。

「でもセックスは――」

「あら?できるわよ」

「……え?」

驚く彼に微笑んで、股の間で硬くなった私のモノを彼の股間に軽く押し当てる。密着する互いの体。伝わる体温。そして布越しでもきっと伝わった確かな存在感。

「そ、れは、つまり……」

普段明確な答えを口にするデイビットには似合わない歯切れの悪い言葉。きっと頭の中はパニックになっているに違いない。

そんな彼を落ち着かせるために、また耳元で囁いた。

「『自分が抱かないといけない』って思ってた?」

図星だったようで、彼は黙ったまま小さく頷く。

「ふふっ、可愛いわね。でも大丈夫。アナタが心配することは無いわ。私が全部教えてあげる。だから安心して身を委ねてくれればいいの……それとも嫌?」

そう言って彼の手を握り締める。彼の返事を待つ。すると彼は観念したかのように溜息をつくと、顔を真っ赤にして私の手を強く握って言った。

「嫌なわけがない。頼む、オレに全てを教えてくれないか?」

「もちろん喜んで」

今度は触れるだけのキスをした。最初は緊張していたデイビットも、唇を合わせるうちに積極的に舌を絡めてきて、こちらの動きに合わせてくれた。それがまた可愛くて仕方がない。

口付けを交わしたまま右手を服の中に滑り込ませると、彼はピクリと身体を震わせた。そして胸元まで手を伸ばすと服越しに鍛えられた膨らみに触れる。ビックリして硬直した体を解すように揉み込めば、次第に力が抜けて柔らかい弾力が指に返ってくる。続けると彼は小さく喘いだ。

(可愛い)

普段とのギャップもあって凄まじい破壊力だ。このまま続けたい衝動を抑えつつ唇を解放すると、二人の間に銀糸が伸びて切れた。荒くなった息を整えながら視線を落とすと、彼の薄藤色の瞳には涙が滲んでいた。頬は紅潮し、半開きになった口からは熱い吐息が漏れている。

その扇情的な姿を目の当たりにして理性が崩れかけたところでハッとする。いけない、やり過ぎてしまったかもしれない。

「ごめんなさい。ちょっと急ぎすぎたかしら?」

しかし返事はなかった。その代わりデイビットは表情を変える。彼はうっそりと私に微笑んだ。幸せそうな蕩けた笑顔。初めて見る顔だった。

「ねぇ、今アナタがどんな顔してるか分かる?」

思わず訊ねると、彼は恥ずかしそうに目を逸らしながら言った。

「分からない」

私はクスリと笑うと、彼を抱き寄せた。そして優しく頭を撫でながら言った。

「すごく素敵な顔よ」

「そればどういう……?」

「さぁ?自分で考えてみて」

「意地悪しないでくれ」

「やーよ」

私はそう言って笑うと、もう一度彼の顔を見た。そして、やっぱり可愛いなと思った。

「ねぇ、お願いがあるんだけど。もちろん嫌なら断って」

「何だ?」

「下、見せてもらってもいい?」

私の言葉に一瞬固まったあと、恥ずかしそうに頭を振った。

「あらダメ?さっきは触らせてくれたじゃない?」

「あれは布越しだったから……」

少しからかい混じりに尋ねればデイビットは拗ねたような声を出した。その姿が愛おしくて堪らない。やり過ぎだったかしら。安心させてあげようと潤んだ目尻にキスを送る。

「もちろん嫌ならいいの。今日はこれでおしまいにしたって」

「い、嫌じゃない。でも……」

恥じらうように身を捩る姿が初々しい。そんな彼の様子に駄目だと思いつつ段々興奮してきた。

「ここは嫌だ」

そう言われて私はソファに彼を押し倒していたことに気がついた。私としたことが興奮して忘れていたみたい。反省しつつ体を起こす。

「じゃあベッドに行きましょうか?」

私が微笑むと、彼は戸惑いながらも首を縦に振る。

「あぁ」

恥ずかしげにキュッと眉を寄せた表情だったけど、その言葉に迷いはなかった。






つづきは皆さんの心の中にあるはずです

6/29 追記 続きができました

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