ムラクモ、ミクモ 略歴
嵐堂ムラクモ
ヤクモの父。
強面の大男だが、性格は気さくでフレンドリーかつ天然気味。
見た目も性格も正反対ながらヤクモとの仲は良好。
妻はましろの叔母で、姉のまひると同じく仕事で海外を飛び回っている。
義母に当たるヨヨとも連絡を取り合っており、ヤクモが隠そうとしているプリキュアの事情も当初から知っていた。
ヤクモからアンダーグ帝国について聞かれてもはぐらかすので何か隠しているのではないかと疑われていたが、300年前にアンダーグ帝国を離れている為現在の状況を知らないだけである。
アンダーグ帝国の王子だった頃の本名はカイゼル・アンダーグ。
幼いながらアンブレランスを用いた戦いを得意とする強力な武闘派として知られていた。
アンダーグ人らしく力を振るうことに喜びを感じる性格だったが、姉カイゼリンがスカイランドとの戦いを止めるべく自ら重症を負ったことで父カイザーと同じく改心。
偶にキュアノーブルと手合わせして発散しつつ平和を噛みしめていた矢先、カイザーがスキアヘッドに暗殺される。
スキアヘッドは取り乱すカイゼリンを落ち着かせてからカイゼルをも始末するつもりだったが、父の死因を訝しみ単身スカイランドに赴いたことで結果的に難を逃れる。
スキアヘッドとしてはカイゼリンの憎しみを煽れれば目的は果たせるため『父と姉を見捨てて逃げた』ということにしてトンネルを閉じて放置された。
スカイランドでもカイザーの死の真相は突き止められず、アンダーグ帝国にも戻れぬまま時空の裂け目に吞み込まれソラシド市に流れ着き、紆余曲折を経てムラクモを名乗り妻と結ばれた。
根無し草の生活が長かったためサバイバル技術に長けており、ヤクモのキャンプ趣味はその影響。
息子達プリキュアと祖国アンダーグ帝国の戦いは暫く静観していたが、敗北し居場所のなくなったカバトン達には所有しているアパートを斡旋するなど密かに面倒を見ている。
姪に当たるミクモは自宅で引き取り、ヤクモやプリキュア達と共に人間世界での生き方を教えた。
スキアヘッドが参戦すると、息子達の身の安全と過去の真相の手がかりを求めて戦闘に現れるようになるが肝心のスキアヘッドが逃げ回る為追究できずにいる。
最終決戦ではカバトン達が開いたトンネルを通りスカイランドの防衛戦に参加。
その後カイゼリンと300年ぶりの再会を果たし、ミクモを再びカイゼリンの元へ返した。
相変わらず息子とソラシド市で暮らしているが、カイゼリンから頻繁に子育ての相談を受けている。
ミクモ
スキアヘッドがカイゼリンの細胞から作り出した人工生命体。
金髪の巻き毛で、エルやエルレインに酷似している。
アンダーグ製のプリキュアを作り出す目的だったが十分な力を発揮できず出来損ないの烙印を押され、曲がりなりにもカイゼリンの娘ながら冷遇を受けていた。
周囲を見返すべく教育係のミノトンと共に技術を磨き、アンダーグエナジーの糸を用いた戦い方を確立させる。
その後、キュアクラウドの覚醒に共鳴して力を発現させ、一気にカバトン達以上の強さを得て折り畳み型のアンブレランスをも使いこなすようになる。
ヤクモに執着し、自らの思い通りになるパートナーにするべく彼を洗脳するが、ソラとの絆の前に失敗。
アンダーグエナジーを暴走させて襲い掛かるが、クラウド スカイフォームとスカイ クラウドフォームにアンダーグエナジーを完全に浄化され一切アンダーグエナジーが使用できなくなる。
以降は嵐堂家に引き取られ、幼少期に受けられなかった家族や友人との愛情を知った。
ヤクモには引き続き好意を寄せつつもソラには敵わないと認めており、憎まれ口を叩きながら内心では2人を応援している。
カイゼリンがスキアヘッドに利用されていたにすぎず、自分に辛く当たっていたのも(父の仇と思い込まされている)エルレインに似ているからだと知ってからは
完全に許してはいないもののある程度の理解を示し、冷え切っていた態度を軟化させた。
現在はカイゼリンとの仲に悩みつつも力の有無に捉われないアンダーグ帝国の未来の為勉強中。
ミクモにとってもソラシド市は大切な場所になっており、ヤクモにトンネルの開き方を教える名目でミノトンを連れてよく嵐堂家を訪れる…が、その際にミラーパッド越しに母と話すムラクモを目にすることもしばしば。