ミチカケル/三日目
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三日目。
一日目は掃除と大量の買い出し。二日目はアスレチックで運動。
いくら私達が若いといっても二日連続であれらをこなすとなると体に多少ガタがくるのは当然だろう。
初日や二日目に普通にセックスしてたらこんなもんじゃなかったかもしれない。まさか、ルフィはこれを見越して!? ……なんてわけないか。前からやりたい事だったんだって言ってたし。
そんなわけで今日は一日部屋でごろごろすることになった。
買い出ししてるとこういう時気兼ねなくだらけられるから、初日に済ませておいてよかった。それが原因である事はこの際置いておこう。
暇つぶし用に用意したマンガや新聞に連載されているシリーズ物をまとめた書籍を読んでお互いに感想を言い合ったり、考察したり。
お昼は軽く済ませて、またごろごろ。こうしてると牛……つまりはオデブになるとかいう話もあるけど、私もルフィも常日頃からダンスや運動で新陳代謝が高いのかこういう風にごろごろしてても太ったことは無いのだ。……ルフィはなんかたまに大量に食べて膨らんでた気もするけど、消化も早いのかすぐいつもの体系に戻ってるんだよね。ルフィ七不思議のひと……いや、七つで収まるのかなルフィって。絶対収まらなさそう。
そうして益体もないことを思い、時たままたルフィとあれこれお話して気づけば夜。
なんだか、お婆ちゃんとお爺ちゃんになって縁側で日向ぼっこしながらお茶を啜るような……本当にのんびりとした一日だった。
夜ご飯を食べて片付けして、今日もプレイの続きをする。
初日と二日目はルフィからだったけど、今日は私からだ。
性器を触らないという条件はあったけど、どっちが先に動くかは確か決まってなかったはずだ。
ルフィの顔を両手で掴み逃げられないようにしてキスをする。昨日のお返しと言わんばかりに今度は私がルフィの口内を蹂躙する。
抵抗するかと思ったルフィは素直に受け入れている……いや、抵抗はしている。
触れ合いとキスだけという条件を守ってる私に対してルフィもその条件内で対抗してきた。
ズルイ、今は私が攻めている番なのに。
首筋から這うようにして肩に手が回って掴まれる。
もう一方の手はお尻から背中を這い上がってくる。
触れるか触れないか、肌を滑らせるように動かされるルフィの指に体がゾクゾクと震えてしまう。
負けない、こうなったら意地でもルフィをその気にさせて、我慢した二日分いやそれ以上搾ってやる。
そうしてお互い攻め合い続けたが……根を上げたのは私の方だった。息継ぎも惜しむかのように攻めに攻めて攻め続けたのに。いや今思えば逆効果だったかもしれない。
攻めに集中するために目を閉じていた。昨日ルフィに言われた感触と音に集中してくれという言葉が頭に浮かんだのもあっただろう。
口内の感覚を余さず認識しようとしていたため、当然それ以外の刺激……つまりはルフィが私の肌に触れるたびどうしてもそちらに意識がいってしまう。
脳に絡みついてくる肌の感触と、大きくて、熱くて、力強いルフィの指や手の感触を振り払うように攻めようとするが、一度存在感を持ったその感覚はぬぐい切れずにこうして息も根も上げてしまっている。
息を整えようとするが昨日よりも動悸が激しい。なんでこんなに胸が苦しいんだろう。
そんな私を落ち着かせるように優しく抱きしめ、ウタ、大丈夫。大丈夫だ、ウタ……と囁くルフィにすごく安心する。……でも普段でもそんなことされたらドキドキしちゃうんだから、動悸はなかなか収まらない。
もやもやというよりはドキドキした気持ちのまま寝る準備をする。
いやもう、これホントに寝られるのかな私。寝不足は色々と悪い結果につながるからそれだけは勘弁して~! と不安だったが、目を瞑り横になってるうちにいつの間にかちゃんと眠れていたようで安心した。