マナーは相手を追(も)いやるための物
紅衣のスレ主閲覧注意です!
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僕は今霊術院にいる、正確には京楽紅衣の過去の霊術院だが。
『月島、俺は今から十一番隊長と決闘してくる。これ以上無意味な殺生をするのやめてほしいからな』
「無茶じゃないかい…?」『無茶でもやるんだ。』
あの男は昔は半裸が精々だったらしい...そしてかなりチャランポランで随分と甘い性格をしている。織姫を囮にしたのはやはり正解だったらしい。
幾らか年月が経ち...彼は死神としては一時前線から離れて貴族の礼節に関する塾を開いたらしい。彼にそんなものが務まるのかと思っていたがかなり好調なようだ。
『久しぶりだな月島!こっちにいるのが生徒の「綱彌代時灘」君と「霞大路しおり」ちゃんだ!』
「こんにちは、時灘君としおりちゃん」
二人は値踏みするように少しだけこちらを見つめた後に挨拶を返した。確か霊術院にいた時にしおりという女の子は見たことがあったはずだ。
『月島さんは先生にとってのどんな人なんですか~?』としおりちゃんが聞き
『俺の"恩人"だよ!色々世話になったしな。』『へぇ...』『ふーん』
二人は特に興味が無さそうに返事をした。
何度か塾を行き来して紅衣と会っているとしおりちゃんが
『月島さん...実は話したいことがあって...』
ともじもじしつつ少しばかり暗がりの人の目がつかない方を指さした
そこへ向かった僕は『畏れよ──「空穂葛」』
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『この男はなんだ...?私の夫となるべき男にベタベタと。なにやら持っている刀も浅打ではないし、調査せねばならんな』
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『霞大路、この男は?』『好きに調べてくれ。あの男を嗅ぎまわっていたし明らかに異質な能力だ。薬※¹で意識を奪っているから死なせないようにな、時灘』
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『面白いことが分かったぞ霞大路...この世界は京楽紅衣の記憶ないし過去を覗いた結果らしい』『ほう...ならどうする?』『我々の本懐はここでは成しえない...なら盛大にコイツに嫌がらせをしてやろうじゃあないか!』
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しおりちゃんの声がした方を向いた。
だがそこにいたのは、"全裸で股間が光っている"の紅衣だった。
『ようやく...見つけた!生きててよかった...月島!』
どういうことかわからなかった僕が聞けば、既に数百年が経過していた。僕の主観ではただあの時声の方向に振り替えっただけだというのに。
そこからは通常通り恩人として僕は過ごした...だが体の違和感が拭えない。それでも僕は銀城のためにやらねばならないんだ。
※¹斬魄刀名「空穂葛(うつぼかずら)」能力『一体のみ対象に意識を奪う。奪われた人物からは時が飛んだように感じる。(藍染にも効く強度)』実際は斬魄刀の能力で意識を奪っています。まぁ薬も併用している設定ですが。