マスターの恋人になる徵姉妹

マスターの恋人になる徵姉妹


「ねぇ、徴弐ってマスターのことが好きでしょ?」

「!!?……気づいてたの…?」

どくん…といやな心臓の音が鳴る

一番気づかれてはいけない人に気づかれてしまった、と徴弐はいやな汗が噴き出す。

「わかるわ、誰でもない妹の事なんだもん」

…口の中が乾く、徴弐はつい目をそらした。

「…私…ごめんお姉ちゃん…お姉ちゃんがマスターの事好きだって知ってるのに

…知ってるのに私、お姉ちゃんのこと好きなのに…」

好きな人の好きな人を好きになってしまった。

そのことに目をつむっていたことを看破され徴弐は泣き出しそうに話す。

「いいわ、私徴弐ちゃんの事大好きだもの」

ゆっくりと徴弐を抱きしめる徴側

大好きな妹を奪われたのか大好きなあの人が奪われたのか

まだわからない、どっちも大好きだからだ。本当に。

「………ごめん、ありがとうお姉ちゃん。お姉ちゃん…」

大好きな姉を裏切ったこと大好きな姉がそんな汚い妹を優しく許してくれること

二つの事実が徴弐の心に突き刺さる

「……マスターの所にいこっか」

「…うん」

二人とも好きなマスターの所に行くとは思えないほど重い足取りでゆっくりとマスターの所へ向かった。

…「そっか徴弐が私のことを」

マスターの所へ行った徵姉妹、徴弐は自分の思いを伝えた。

「うん、わかった」

立ち上がったマスターは徴弐を抱き寄せる。

「わ…!あ…❤」

ガシ、とつかまれて徴弐が無駄だと一瞬でさとる、そして抱き寄せ徴弐は唇を奪われた。

ああ、よかったと徴側は思う。私にはあの人がいる。

過去に自分と思いあった彼、夫詩索が

そんな中妹のものを横恋慕など許されない。ずるい徴側(私)の思いなど伝わらないほうが幸せなのだと

涙を流す資格はない、こんな涙を見せてはならないとすぐに後ろを向いて離れる。

ガシ、とつかまれた、離れられなかった。

捕まえた人は、マスターだった。

「ねぇ、わがまま言っていいかな?

わたし徵姉妹をどっちも恋人にしたい」

「あ……だ、だめだよ~マスター、浮気はダメよ?私は詩索が」

「徴弐、私はわがまま言ってるから、徴弐もわがまま言って、恋人同士なんだから公平にしよう」

「!、私…私!お姉ちゃんが好き!私マスターもお姉ちゃんも好き」

「あ、あら~…徴弐ったら…わがまま…でも」

「私徴側が好き」

「!」「好き」「や、」「徴弐」「あ、わ…私も好き!」「徴弐ちゃ」「好き」「私のほうが好き!」「やめて」「好き❤」「好き❤」「やめ…!」「「好き❤」」「「好き❤」」「「大好き❤」」

だめだうれしいうれしいうれしい!!!❤❤❤

マスターも徴弐も好きって言ってくれるのうれしい自分もどっちも好きだから大好きだから両耳から入るスキが徴側の心をうれしいで犯す

「徴側❤」あ、と徴側は思う前にマスターの唇が徴側の唇に重なる

「お姉ちゃん❤」マスターの唇が離れ、徴弐の唇が重なる。

だめだうれしいから逃げられない、頭が溶けスキから逃げられない

好き好きスキ好きスキ好きスキ「徴側❤」「お姉ちゃん❤」「「大好き❤」」

「し、しゅきぃ……❤❤❤」

「徴弐❤徴側❤」「マスター❤お姉ちゃん❤」

「…マスター❤徴弐❤」

ああ、なんて優しい都合のいい三角関係

二人はマスターのもとで離れない。

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