マスク
※うるティ×ホーキンス
※捏造有
※微エロ(R-15くらい)
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ホーキンスはあれから一気にうるティとの距離が密接になり、満更でもなくその日々を享受していた。が、超新星として名を連ねた彼がそれだけで満足するはずもなく、また百獣海賊団に屈する形の現状に燻ったままだ。
うるティとのやりとりはむしろ親密になっている。毎朝見かけるとページワンの背中にくっついていた彼女が今度はホーキンスの背中を独占する。いくら他の筋骨隆々な輩に比べて細身とはいえ、立派な男性である彼にとってはその衝撃は蚊が止まったようなものだ。
──本音を言えば、小型犬が飛びついてきたくらいの威力がある。
これではどちらが愛玩動物ではわからない、と思いつつホーキンスはまた彼の胸の奥底でわだかまったものが一回り大きくなった。若い女性は互いの身体を触れさせあうスキンシップが激しいと聞いていたが、それは彼相手でも変わらない。
夜の密事をしているのだから今更と思いつつ、ひとつ、うるティがあの愛らしいマスクを外さないのだ。どういう事情からか、幼い頃からページワン共々あのマスクをしているらしい。
(……人の隠したいことを暴くのは、)
悪趣味だ。たとえ、タロットカードで占いをするホーキンスといえども、いくら百獣海賊団の飛六砲といえども、相手は二十歳そこそこのうら若き乙女なのだ。