ポルクス〔オルタ〕

ポルクス〔オルタ〕



真 名:ディオスクロイ・ポルクス〔オルタ〕

クラス:バーサーカー

性 別:女性

身 長:175cm

体 重:57kg

好きなもの:兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様

嫌いなもの:兄様以外のモノ全て

出 典:ギリシャ神話

地 域:欧州

属 性:混沌・中庸・天

一人称:私

二人称:お前

三人称:人間



概要

異界と化した孤島に召喚されたバーサーカークラスのサーヴァント。兄妹一組の英雄ディオスクロイの、妹ポルクスのみが激情を伴って降臨した姿。

その相貌はセイバークラスで召喚された際と大きく変わっていないが、その眼は輝きを失い、左目に至っては漆黒色に染まっている。兄と同じく黄金に光を反射する髪も毛先に向かうに連れ色素が薄れ、灰色に近くなる。

なんと言っても一番の相違点は、「常に共にある筈の兄が居ないこと」。半身が存在しないため、真名もディオスクロイではなくポルクスとなっている。



真名

ギリシャ神話に登場する双子の英雄の片割れ『ポルクス』。ディオスクロイは「ゼウスの子」を意味する。元来は古き双神であったが、後世の伝説においては純粋な神ではなく、半神人の英雄とされた。兄カストロも神の血を引かぬ人間の子とされ、神霊として零落。不死性を失ったことで、矢に穿たれて死んだ。バーサーカーのポルクスは、兄が死んでからゼウスに嘆願し、己も星に召されるまでを全盛期として召喚されている。双子座が指す通り二者一体こそ絶対とするディオスクロイが、何故妹一人での現界など起こりえるのか。それはまさしくこの時が「ポルクスの全盛期」であるからに他ならない。双子の英霊として呼ばれるディオスクロイは、純粋な人間である兄カストロと霊基を共にするために神核が低下している。不死の肉体、ゼウスの血を持たないカストロがあることで、霊基の半分以上が人間のものなのだ。しかし、この瞬間。霊基の半分を占める兄が介在せず、半神ポルクスのみが在る状態は、ディオスクロイという英霊の生涯において最も神性、不朽の肉体の純度が高まった時であると言える。言えてしまう。

結果として、兄の亡骸を抱え、深い絶望と喪失感に打ちひしがれたポルクスが単一の霊基で呼ばれ、二度と別れてなるものかと誓った兄と再び引き裂かれてしまった。

その精神性は目に見えて異常。基本的に会話は噛み合わず、意識は兄にのみ向けられている。兄を自分と分かち、乏しめ、あまつさえ殺した人類は憎悪の対象であり、カストロを真似るように棘のある尊大な物言いで接する。それと同時に、自らを兄の元へ行かせぬ神性にも激しく嫌悪しており、その元凶である主神ゼウス並びに神々にも怨念しか向けていない。

そして何より、兄が居なくても英霊として成立してしまえる己が憎くて仕方がないのだ。

定期的に不安定な精神から意識が乱れ、存在しない兄がいるかのように振る舞うことがある。虚空に向かって嬉しそうに話しかけ、ふとした事で己が一人であることを思い出し、自分の理想と現実との乖離に錯乱する。

仮に彼女がカストロと再会できるとすれば、同じ場所にカストロも召喚されるほかないが、しかし兄が召喚されるという事は、その傍らには兄と共に呼ばれた幸せな自分がいるという事で…

もし、出会ってしまった場合。兄様と共に在る自分を認識したならば、どんな事態が引き起こされるかはポルクス自身にもわからない。


ステータス

筋力:A

耐久:A++

敏捷:B

魔力:C

幸運:E-

宝具:B


カストロの不在によって低下するステータスは、狂化スキルが補っている。兄を不要と断じられたようで忌々しく思っているが、限りなく低い幸運に関しては「やはり兄と在らぬ自分は不完全なのだ」と少し嬉しい。



保有スキル

狂化(B)

「狂戦士」のクラス特性。本来は理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。兄を深く傷付けられると意思疎通困難なまでに狂乱し、攻撃性の塊となるというのがセイバーで召喚された際の特性。バーサーカーの場合、単一での召喚が生前の兄との死別を想起させ、「我らは二人で一つ」という絶対的な前提が破綻し、現実を受け止めきれず常に狂っている。


忘却補正(C)

人は忘れる生き物だが、神は決して忘れない。例え再び巡り合えたとしても。それで一時気が紛れたとしても。貴方から流れ落ちる血が、人の証が、今も眼に焼き付いている。


女神の神核(A)

生まれながらにして完成した女神であることを現す、神性スキルを含む複合スキル。神性スキルを含む他、精神と肉体の絶対性を維持する効果を有する。あらゆる精神系の干渉を弾き、肉体成長もなく、どれだけカロリー摂取しても体型が変化しない。古き双神ではなく「単一の女神」として現界するが故に有している。残された女神は、半身を失ったその瞬間に囚われたままでいる。


航海の守護者(B)

船にて旅ゆく者たちへの守護をもたらす。女神の存在は、困難を乗り越える希望として周囲の人々を賦活させる。「嵐の航海者」に似たスキルであり、本来は「軍略」と「カリスマ」を含む複合スキルである。


魔力放出(光/古)(A)

海上にゆらめく光たる「聖エルモの火」そのもの。聖人系サーヴァントの一部が有する亜種魔力放出とは似て非なるスキル。光の形態をとった魔力を放出し、戦闘力を増強する。


主神の星でなく(A)

二者一体の存在として星座となった双神ではなく、「人」とは異なり悠久を過ごす「神」の在り方を示すスキル。古き神であったこと、ゼウスの子として不死性を持つこと。双子の在り方でなく、その一篇を示す。

彼女のみが、主神ゼウスの子である。



宝具

旧神賛歌(ディオスクレス・ディオスクロイ)

ランク:B

種別:対人宝具

レンジ:0~3

最大補足:1人

ポルクスが己一人のみで繰り出す剣撃と打撃の入り乱れた絶技。悲嘆、哀情、絶望、狂気が生み出す破壊衝動が宝具の域にまで押し上げている。真名解放時には、ポルクスは古代の神としての神格をほぼ完全に取り戻し、一時的に神核が最高ランクのものとなる。神霊規模の魔力を行使した上での攻撃は、物理的・魔術的なあらゆる障害と防御とを無視して対象を粉砕する。

「旧き神」が誰を指すのか、それはポルクスのみが知る。


光盾無き星の光剣(テスティアス・ベータポルクス)

ランク:B

種別:対人宝具

レンジ:0~3

最大補足:1人

ポルクスが使用する剣。星の光と輝きを武装へと変えたもの。ポルクスは兄の象徴たる光盾を有することができない。

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