ボーダープレゼント大交換会⑤

ボーダープレゼント大交換会⑤


岡崎姉「いらっしゃい、愛。それから、水端隊のみなさんも。確か、うちの隊で最後でしたね。……あっ、私のプレゼント、秋鹿先輩が当てたんですね。お気に召しましたか?」

秋鹿「ああ、とても気に入った。感謝する」

岡崎姉「それはよかった。……どうしたの? そんなに秋鹿先輩を見つめるなんて」

岡崎妹「……私がお姉ちゃんのプレゼント貰いたかったのに」

岡崎姉「全くこの子は……。家族みんなでお祝いした時に、ちゃんとあげたじゃない」

岡崎妹「そうだけどそうじゃないの!」

金城「これ、最初の方でも似たような流れになってたよね」

水端「そうだね。ふふ、愛は本当にお姉さんが大好きなんだね。恋はとても優しくていいお姉さんだから、大好きになっちゃう気持ちもわかるな」

岡崎姉「あまり愛を刺激するようなこと言わないであげてくださいね。それで、プレゼントでしたね。私がもらったのは、お兄さんの方の坂田くんからの、アイスクリームのギフト券と、アイスクリーム専用スプーンですね」

水端「ちょっと前話題になってた、アイスが溶けて食べやすくなるスプーンだね」

岡崎姉「そうです。スプーンは私が使わせてもらうとして、ギフト券の方は量が多いですし、家族や隊員と分け合おうかなって思ってます」

仁科「いいの? 恋がもらったものでしょ?」

岡崎姉「私だけじゃ、チケットを全て消費する前に、期限が切れてしまいそうですから」

早乙女「改めて見ても、本当にすごい量だね……! さすが御曹司」

仁科「恋がそう言うなら、ありがたく使わせてもらおうかな。私は煙崎さんから万年筆をもらったよ。普段使いするにはちょっと重いし、手入れも大変そうだけど……一生使える物だから、結構嬉しいかも」

緋川「双海がもらわなくてよかったわね。すぐにペン先インクでガッチガチに固めて、二度と使えなくなりそうだわ」

鷲尾「ははっ、違いねえ。ペン先潰して壊すってのもあり得るよな?」

緋川「あはは! そっちもありそうですね」

双海弟「は? なんで俺今いきなり二人同時に喧嘩売られとるん? なんなん? やるんやったら二人まとめて叩き潰したってもええけど?」

岡崎「その前に、一虎くんがもらったプレゼントも紹介してね」

双海弟「へいへい。俺は桜のドーナツの引換券が当たったわ。ま、俺は全部自分で使い果たしたるけどな」

早乙女「ご、ごめんね。ぼくがもっと、たくさん用意してたら、みんなに分ける分も、あったかもしれないのに……」

双海弟「アホ、そういう意味やないわ。なんや、さっきから変にビクビクしとる思たら、そないなこと気にしとったんか。桜が何枚用意するとかやないねん。例え恋と俺のチケットの枚数が逆やったとしても、そのチケットが俺の手にある限り、全部俺のなんやから俺が全部使う。それだけの話や。桜は関係あらへん」

早乙女「か、一虎くん……!!」

鷲尾「感激するな、正気に戻れ。コイツが欲張りだってことをコイツ自身が懇切丁寧に説明してるだけで、今の話特に感動要素なかったぞ」

金城「やっほー辰則。辰則は何もらったの〜?」

鷲尾「俺か? 俺は景治の猫型ペーパーウェイトだ。マグネットとしても使えて便利なんだが……」

秋鹿「ほう、いい物だな。良かったじゃないか」

鷲尾「そうなんだよ、いい物なんだがよ。性能にケチつける気はねえが、見た目が可愛らし過ぎてな。ちょっと使いにくくってな。まあ、隊室でしか使わねえだろうし気にしなくていいかと思ったんだが」

双海弟「……あははっ、ほんま、ふふっ、似合うとるわ、くふっ……!」

鷲尾「一虎がクソうぜえからどうしたもんかなって」

金城「ふふっ、言われてみれば、こっちも結構ミスマッチでおもしろっ、あはは!」

秋鹿「岬がまたツボにハマってしまったな」

鷲尾「クソッ、お前まで笑うんじゃねえよ!」

岡崎妹「最後は桜ちゃんだね。桜ちゃんは何をもらったの?」

早乙女「えっとね、実は愛ちゃんたちと一緒に見ようと思って、まだ開けてないんだ」

水端「結構大きな箱だね。誰からだろう?」

緋川「うーん、パッと出てこないもんですね、最後の一人が一体誰かって」

金城「今回見せてもらったの、総勢45人だからね〜。なかなか覚えきれないよね〜」

早乙女「えへへ、実は二階堂さんからなんだ。何が入ってるのか楽しみだね! じゃあ、さっそく開けちゃうね! ……えいっ!」


岡崎姉「……こ、これはまた、なんというか……」

仁科「えっ……本物……?」

秋鹿「ふむ……この色合いと、静香の出身地を鑑みるに……おそらく九谷焼の茶器だろうな」

双海弟「なんやそれ? 有名なん?」

鷲尾「俺も詳しくは知らねーが、ど素人の目から見ても、明らかに高くて上等な品だぜ、これ。プレゼント交換なんかに出していいやつじゃねえよ」

早乙女「……ぜ、絶対、隊室に置いちゃダメなやつ……。絶対、一虎くんか鷲尾さんが、絶対絶対すぐ壊しちゃうもん……」

岡崎妹「あはは、そんなに信用ないんだね……」

岡崎姉「逆方向の信頼はされてるみたいだけどね」

水端「ふふ、大トリがしっかり大トリ然としていて、なかなか面白かったね。岡崎隊の紹介も終わったし、これでプレゼント大交換会も終了かな?」

岡崎姉「そうですね、皆さん本当にお疲れ様でした」

水端「こちらこそ、ご協力いただき本当にありがとう。それじゃ、メリークリスマス!」

岡崎姉「今日はありがとうございました、メリークリスマス!」

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