ホンバン①
「いっっっ!!?」
ブツン、と自分の中から何かが切れる感覚がした。予想はしていたが、いざ味わうと顔を顰めてしまう。
そんなウタの姿にルフィは不安な表情を見せる。
「ウタっ、どうしたんだよ……!? そんな顔して! ……え」
ルフィは自分の内股に生暖かい液体が付着したことに気付く。
「血が、出てるぞ……! なあウタっ! やっぱりやめた方がいいって!!」
「もう……ルフィは大袈裟だなぁ。こんなの、全然大したことないよっ」
ウタはルフィの頬を撫でながら、安心させるように微笑む。それでもルフィの表情は晴れない。ウタの股からの出血とそれに伴って歪んだ顔を見て、グスグスと泣いている。
「でもよぅ……! それにこのまましたら、赤ちゃん出来るんだろっ? おれ、まだ学生だし……負担にしかならねェよっ」
「大丈夫。私が、パパになったルフィと子供をちゃんと養うからっ。私、結構なお金持ちなんだよ?」
犯されているにも関わらず、未だに自分を思いやってくれる優しいルフィに、ウタは心がキュンとした。
「ルフィ。顔あげて?」
「? ……んん」
ルフィの顎に手を添え、顔を上げさせる。そして指で唇を開かせ、そこに舌を捩じ込んだ。
ルフィは抵抗する姿勢を見せず、それを受け入れる。
涙を流しながら舌を交わす姿は、待ち望んでいたことが実現し喜んでいるようにも見えた。
「ねぇるふぃ。もっとわたひを、きもひよくひて? そうすれば、いたみなんてひえるから……」
濃厚なキスを交わしているウタにそう言われ、ルフィは恐る恐る手を動かす。背中を摩ったり、腰回りを両手で掴んで撫でたり、お尻を揉んだりした。
頼りないその姿に幻滅することはなく、寧ろウタは好印象を抱く。キスを止め、ルフィの頭を胸に抱き込む。我が子を守る母親のように。
可愛い、いっぱい愛す、絶対ルフィの赤ちゃんを産む。そんなルフィに対する思いがウタに湧いてきた。
くちゅっくちゅっ
「んっ…はぁ……だんだん、気持ち良くなってきたかもっ♪」
そのお陰で、痛みが次第に快楽へと変わる。膣は潤い、ルフィのモノが動くたびに粘り気のある水音を鳴らし始めた。
「あぁ……っ、あったかくて、ヌメヌメして、気持ち良い……!!!」
「そう? ならもっと気持ち良くしてあげるねっ」
そう言って下半身に力を入れる。するとルフィは胸の中で、情けない声を上げ、縋り付くようにウタの背中に腕を回した。
「うあぁ!? もう出る!!」
「えっ?」
ドクッ!ドクン!!
「んんっ♡♡ …はぁっ♡」
突然された膣内射精にウタは身体を震わせる。ルフィの両頬が汗で濡れたウタの生乳に叩かれる。
痛くはないが、まるで早漏を咎められているように感じ、ルフィは情けなくて顔を上げられなかった。
「もう……ルフィ、出すの早いよ?」
「….…ごめん」
「全く。別に怒ってないってぱ……よく出せたね。偉い偉い」
背中をポンポンと叩かれ、頭を撫でられる。ルフィは自分の息が荒くなっていることに気付く。
ウタもぴくりと顔を上げ、少し頬を紅潮させる。そして自分の臍から下を摩った。
(ルフィの、中でおっきくなってる♡ 甘やかされるのが好きなんだ♡ 本当に可愛い奴♪)
膣内を押し広げるように、ムクムクとルフィのモノは大きくなっている。
本人は認めないだろうが、2歳年上で身体が女らしく成長した異幼馴染に、イケないことをしている最中に甘やかされていることに興奮したのだろう。
無論、ウタはそれを察したようだが。さらにルフィを興奮させたいと思ったウタは、ズボンにあったスマホを手に取った。
「……ねぇルフィ。これ、見てみて?」
「ぅん……?」
画面には先程テレビで見た、ウタのパフォーマンスが流れている。ルフィは首を傾げた。
「いつもの歌もダンスも上手いウタだろ……?」
「っあはは! うん、ありがとう。相変わらずルフィは純粋だね? 子どもみたいで可愛いぞ♪」
「おれは、こども、じゃねェ……!!」
「ふ〜ん。じゃあ、こういう思いを抱いたことある?」
どうやらSNSに上げられた動画だったらしい。そのコメント欄を見て、ルフィは目を見開いた。
『ウタエッッロ。脇エッッッロ!! ライブ終わった直後の汗で蒸れた脇を舐めたい』
『本当、こいつドスケベな身体してるよな。何このデカい乳と尻。男を満足させるために生まれてきたようなもんだろ。乳は吸わせろ、尻はバックの時に揺らして満足させろや!』
『真っ白な太ももが眩しい。舐めまわしたい』
「いやー。匿名とはいえ、凄いこと書かれてるよね〜……ルフィ?」
「何だよこれ……!!」
ルフィは歯を強く噛む。
「こいつら、歌じゃなくて身体だけを見てる……! ウタは真剣にやってるんだぞ!! ウタもダンスも凄いのに! くそっ……! くそぅ……!!!」
「……ありがとう。ルフィ。やっぱりあんたは優しいね……」
顔を歪めて泣き出すルフィを抱き締めるウタ。
「でもねルフィ。いいんだよ? ルフィなら。私をそういう目で見て、私で興奮して……いい?」
ウタはルフィの両腕をとる。そして、まずは自分の両腕を上げさせる。ルフィの眼前に汗が滴る毛のひとつもない、ウタの脇が現れる。
「今ルフィは私の脇を好きに出来て」
『ウタエッッロ。脇エッッッロ!! ライブ終わった直後の汗で蒸れた脇を舐めたい』
「あぁ……」
次にルフィの掌はウタの大きなお尻を掴んでいた。滑らかで弾力があり、触るだけで気持ちよかった。
胸板にはウタが上体を傾け寄りかかってきたことで、その双丘が押し潰される。胸一杯にその柔らかさと体温が広がる。
「お尻は今ルフィが掴んでいて、おっぱいはルフィの胸で形を変えているね……」
『本当、こいつドスケベな身体してるよな。何このデカい乳と尻。男を満足させるために生まれてきたようなもんだろ。乳は吸わせろ、尻はバックの時に揺らして満足させろや!』
「うぁっ……あぁ……!」
そして太ももで、優しくルフィの腰を挟む。それを何度も繰り返し、むちむちっとその感触を教え込む。
「太腿も、ルフィの腰を挟んでいる」
『真っ白な太ももが眩しい。舐めまわしたい』
「やだっ……やだぁっ……!!」
ルフィは自分が嫌になる。SNSのコメント欄に嫌悪感を抱いたのに、自分も、ウタの身体に興奮してるのだから。
その証拠に、ルフィのモノは今までで一番大きくなっていた。ウタは満足げに、ぶるっと身体を震わす。
「……はぁっ♡ おっきぃ♡♡」
「ごめん……ごめん、ウタァ」
罪悪感で泣き出すルフィと対照的に、ウタは恍惚とした表情で息を吐いた?そして女子のように泣くルフィを抱き寄せ、その顎を肩に乗せる。
大丈夫、大丈夫と頭を撫でた後。ぐいっと顔をルフィの耳元に動かす。
「オトナの世界に、ようこそ♡」
「〜〜〜ッッッ!!!」
ドクッ!ドクドクッッ!!
耳の近くで呟かれた一言に、ルフィは再びウタの中に、子種を解き放つのだった。