ホットミルク

ホットミルク

アクかな好き

カーテンの隙間から入ってきた光で目が覚める。眠たい体を起こし隣を見ると彼女の…有馬かなが寝ている。彼女の何も纏っていない姿を見て(昨日…やったんだよな…)と思い返す。寝ている彼女を起こさぬよう俺はベッドを降りた。


服を着て洗面所で顔を洗い台所へ行く。朝ごはんの準備(…と言っても軽いものだが)をしているとペタペタと歩く音が近づいてきたのが分かった。

「ふあ〜…おはようあーくん。」

「おはよう有馬。ホットミルク作ってるけど飲むか?」

「ん…飲む…」

有馬はまだ眠そうに目を擦る。服は自分のがすぐ見つからなかったのか俺の服を着ていた。まだ眠そうな感じとダボッとした服を着た様子が可愛かった。


「はい、ホットミルク。」

「ありがとう。」

ホットミルクができあがり俺達2人はソファーに座り飲み始めた。ちょっと熱かったのか、有馬は両手でホットミルクの入ったカップを持ち息をかけ冷ましてる。そんな様子も可愛かった。2人がホットミルクを飲み終えると

「…昨日のこと覚えてる?」

と有馬が話しかけてきた。

「…ああ、覚えてる。」

と返した。

「そっか。」

と言い、有馬は笑顔を見せた。それにつられて俺も笑みが溢れた。なりゆきから始まった関係、それでも大切な関係をこれからも守っていきたい。

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