ホシノの置き手紙
拝啓、小町小吉先生へ
実は私、大人が嫌いだった。あまり信じてなかった。
初めてシロコちゃんがアビドスの砂漠で拾って来た小吉先生を見た時、「なんだか怪しい大人が来たな」って思ってた
だって何日もアビドスを迷ってたって言うのに全くブレのない足取りをしてたから怪しく思えたし、怖かったんだ。おじさん色々あって大人を信用できなかったからさ、最初はカイザーのスパイ何かだと思ってたんだ。
でも先生はアビドスのために親身になってくれた。最初はツンツンしてたセリカちゃんも、他のアビドスのみんなも先生の事を受け入れた。
だからこそおじさんは最後まで、この手紙を書く時まで心の底で先生を疑ってた。もし裏切った時に躊躇いなく引き金を引けるようにするために。
でもそんな覚悟要らなかったみたい。
ねぇ先生。おじさんね、先生なら私の代わりにアビドスのみんなを守ってくれるって確信できたんだ。
私、最後に先生みたいな大人に会えてよかった。
貴方ならきっとアビドスも、アビドスのみんなも良い方向に導いてくれるって信じているから。
約束だよ、小吉先生。