ペパアオハルネモ
出会いは突然だった。アカデミー入学のその日、これからどんな学園生活が始まるのだろう?なんてワクワクドキドキしながらポケモンと一緒に歩いた先にて。
見た目は明らかに自分より歳上。でも話してみると案外年齢差なんて気にならなくって、こっちもついタメ口になっちゃった。
初めて会った時と仲良くなってからと、印象はくるくる変わったけれど、今は気さくで優しい人だなって思ってるよ。
それと欠かせないのが、とにかく一生懸命な人だってこと。
ひたむきなその瞳はとても眩しく映ったけれど、奥深くではとても寂しそうな色をしていたのをよく覚えてる。
そして、その寂しそうな色が消え去った瞬間に一番傍にいるのが自分であったことが何より嬉しかった。
それから課外授業が終わり、いつもの日常に戻った頃。
学校最強大会に参加したりお部屋に招かれたりして、また少し距離が近づいた。
「対等、かぁ…。嬉しいな。」
たしかに言われたんだ。
「きみだけはわたしとずーっと対等でいてほしいな!/オマエとは対等でいたいから……欲張りにいくぜ!」
ってね。
ぼく/わたしだって対等でいたいって思ってる。これから先の未来でも、永遠に。
そう、永遠に。……なんてね。対等を永遠にしたいのなら、なによりまずは異性として意識してもらわなきゃなんだけど。
今の関係だって大好きだけど、たとえばキミ/あなたはぼく/わたしが女/男だったとしても、きっと同じ関係を築いていたと思うから。
これからどんどんぼく/わたしらしさをみつけていくから、見ていてほしい。
ハルト/アオイとして、いつの日か胸を張ってこの言葉を紡げる瞬間が来た時、キミ/あなたが隣で笑っていますように。