ベッド「ん゛ほぉお゛ぉ♡逝っちゃうぅ゛ぅ♡♡」バキィ

ベッド「ん゛ほぉお゛ぉ♡逝っちゃうぅ゛ぅ♡♡」バキィ


「セックスでベッドを壊したサーヴァントは君達が初めてだ。おめでとう記念すべき第一号と第二号くん」

晴信と景虎が互いを求めあった結果、ベッドは寝台としての役目を果たさなくなってしまった。要するに床板とベッドフレームが真っ二つに折れた。強化魔術なんてかかっていない、ごく普通の量産型ダブルベッドである。色々な欲望を持て余した戦闘系サーヴァント二人の激しい動きに耐えられる強度を有していなかったのだ。

「ええと、その、つい盛り上がりすぎて……」

「備品を壊すつもりは無かったんですよ。本当に」 

「そういう行為をするのは構わないけど自分たちのパワーを考えてね。新しい寝具は今日中に入れるけど何か希望はある?」

「寝心地が良くて頑丈な普通の布団がいい」

「私も同じく」

「ふむ、『なんでもいい』とほぼ同義か。提供する側としてはそれが一番困るんだけどなあ」

マットレスの固さと厚さ。枕や掛け布団の中身。カバーの柄。

納品後にぐちぐちブツブツうだうだ文句を言われるより『ここはこうしてくれ』『枕の中身はこれ、カバーの柄はこれ』と細かく注文をつけてくれた方が数段マシだ。ダヴィンチが生きていた頃からそれは変わらない。

「とりあえず強化魔術は掛けさせてもらうよ。閨事の度に寝具を入れ替えるのは勿体無いからね」

「……おう」

「晴信が張り切りすぎるのがいけないんですよ。昨日なんて私の「はいはいちょっと黙ろうな!」

「……………」

ダヴィンチは心の中で特大のため息をついた。


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