ヘボコンに出場した話

ヘボコンに出場した話

TOCATTI


はじめに

これはFediverse Advent Calendar 2022の11日目の記事です。


皆さんおはこんばんちは.はじめましての人ははじめまして.試される大地北海道を愛するTOCATTIです.

アドベントカレンダーの記事を書くに当たり過去の記事を読み返していたら,昨年の私の前日の記事(執筆者:輩原にするさん)の中で

にするがボコボコにされるまで
わたしの次はTOCATTIさんが書く予定です。どんな記事なのか楽しみですね!(๑>◡<๑)

と触れてくださっていたことに今更ながら気付きました.何回も読んでたのに…見落としててすみません(´;ω;`)


さて

前置きはこの辺にして本題に入りましょう.

タイトルの通り,私は今年開催されたヘボコンに出場しました.ヘボコンが何なのかっちゅー話はリンク先でも見といてください.(そっちのが私の説明よりずっと良く分かる)

技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)2022、7/31(日)開催! :: デイリーポータルZ

これを見ればヘボコンが分かる

マストドンにデイリーポータルZの記事を流しまくるBOTアカがあり,それをフォローしてたら開催の案内を見付けたので軽い気持ちで応募したのが始まりです.以前からヘボコンのことは知ってたので楽しそう,参加してみたいとは思ってました.


構想段階

ヘボコンに出場する以上,ヘボいロボットを作らねばなりません.当初はあまりにヘボすぎて戦うことすらできないロボットを作ろう(そしてあわよくば賞をもらおう)とも思っていましたが,初戦敗退で賞も獲れなかったら悔しいしウケ狙いで滑ったらわや恥ずかしいので,それなりの戦闘能力を持たせつつもヘボさを追ったロボットを作ることにしました.

ヘボ要素は後からどうにでもできるので,まずは攻撃方法や移動方法を決定しなくてはなりません.ヨドバシアキバに2か月以上も通い詰め…嘘です数回見に行ってパッと決めました.

・恐竜のラジコンで噛みついて引き倒す:カッコ(・∀・)イイ!けど難しすぎる

・オフロード系の車のラジコンでどうにかする:お値段が高い(ケチ)

・ピンポン玉みたいなのを飛ばすやつ:移動と攻撃の操作が別で忙しそう

結局モータか何かで回転あるいは直線的な動きを発生させて攻撃,移動はタミヤの無限軌道(一般的に言うキャタピラです)キットを取り付け遠隔操作,というシステムを製作することにしました.

で,私のことをご存知な方ならわやご存知でしょうが,私は試される大地北海道を愛してやまない人間なので,キムンカムイことヒグマのパンチで敵を殴ることを思いつきました.

そこが決まれば後は連想ゲームのように続きます.試される大地北海道と言えば雄大なる大自然,大自然の前には人間もロボットも等しくなすすべもなく打倒されるのみ.つまり試される大地北海道が誇る雄大なる大自然をロボットに詰め込めば,敵はやはりなすすべもなく打倒されるのみ.もはや抗う意思すら微塵も湧き起こらず,私の勝利は必然であろう,と.方針がここで固まりました.そしてその試される大地北海道・全179市町村(2022年7月31日現在)の期待と祈りを一身に受けたロボットであることから「試される大地北海道 Mk.180(マークワンエイティ)」と名付けられました.


製作段階

私は元々エンジニアですからプラモとかはお手の物.攻撃を担当する回転機構と移動を担当する無限軌道をちゃちゃっとお手軽に組み上げ,数回の動作テストを経てチェック完了.ヘボコンの名に恥じない,実にいい加減な製作で切り上げ,さっさと大自然部分をどうするかのイメージに取り掛かりました.

こちらもぱぱっと軽く考えて

・オフハウスで100円で売られていた熊のぬいぐるみ(当初はヨドバシアキバで新品買おうとしたけど高かったのと,いくらぬいぐるみでも買ってすぐ解体するのは忍びなかった)をボディに

・アンテナショップで買ったラベンダーポプリとマリモのキーホルダーを取り付け

・試される大地北海道の春夏秋冬写真はカメラのキタムラでプリント

として,これらを全部瞬着やホットグルーや両面テープで雑に取り付ければいっかー,で決定.しかしアイディアが固まりパーツも揃えたら後は楽勝と高をくくっていた私は日々の業務の多忙もあり,この大自然部分の組み上げを先延ばしにしてしまいました.結果,前日(厳密には当日の未明)に泣きそうになりながら接着したり穴開けたり切ったり乾かしたりして,何とか私のヘボいロボット「試される大地北海道 Mk.180」を完成させたのでした.

ちなみに試合前に解説の方が「絵葉書」と紹介していましたが,私が試される大地北海道にて自分で撮った写真であって絵葉書ではないです


大会当日

流石に遅刻や迷子だけは避けたいと大会についてのFacebook記事を読んでみると,そこには出場予定のロボ紹介も載った直前レポートが…み,みんな私よりヘボいじゃないかΣ( Д ) ﻌﻌﻌﻌ⊙ ⊙

慌てて100均に走り,ラベンダーの造花を買いました.当初は昼ご飯のため入店した星野珈琲でこっそり接着しようと思いましたが,人目があって恥ずかしいのと出禁になったら辛いので会場でくっつけることにしました.

会場では瞬着でラベンダーの造花をさっとくっつけたり敵情視察したり写真撮ったり試運転して周囲を威圧したり(しかし効果は無かった)しながら過ごしました.内容はやっぱりYouTube見てください.

しかし前述したように無限軌道のキットもちゃちゃっと製作してしまったため,これが仇となりました.2回戦試合中,移動用のモータから出力された回転を無限軌道へと伝達するシャフトのイモネジが緩み,片側の軌道が空転するようになってしまった(見た目では正常に動いているように見えるのでなおのこと混乱しました)のです.後に優勝するロボットの波状攻撃を受け且つ無限軌道は機能不全,私に勝ち筋はもう残されておらず,2回戦敗退という結果に終わりました.言い方を変えれば1回戦突破ですヤッタ\( ^ω^)/ヤッタ

また,試される大地北海道 Mk.180の動きをじっくり見た方はお気付きかと思いますが,試される大地北海道 Mk.180のアッパーカットはあまり相手に当たりません.リーチが短いからです.

リーチを伸ばすには単純にヒグマの腕を長くすればいいわけですが,回転運動である以上,腕の回転領域内に支障物を存在させるわけにはいきません.しかしリーチを求めてこれ以上腕を伸ばすと,ヒグマの腕と無限軌道とが干渉してしまうのです.対策としては腕の回転機構をもっと高い位置へ移動させる,腕を回転させるシャフトを長いものに変えて外側に移動させる,などがあるのですが,重心が移動することでロボットの安定性が低下する恐れがあったこと,そして時間が足りなかったのと面倒臭かったのでやりませんでした.決して作り終わってから判明したわけではありません.ホントだよ!?


感想

「祭りは準備が1番楽しい」なんて言ったりもしますが,ヘボコンは準備も試合も観戦も全て楽しかったです.ガチでゲラゲラ笑ってました.

そしてヘボコン参戦のことをトゥートしたところ予想を遥かに超えるマストドナーが応援してくれたことが何より嬉しかったです.Fedibird鯖缶ののえるさんがトゥートしてくれたのが特に大きく伝播したんだと思います.のえるさんを始め応援してくださった皆様,どうもありがとうございました.

この日の激闘を噛みしめながらビールを味わう試される大地北海道 Mk.180


その後

ハードフルな職場に勤めながら特に変わりない日常を送っています.試される大地北海道 Mk.180は自宅の机の横に今も佇み,次なる敵を打ち倒そうと虚空を睨み続けています.その調子で弊社もぶっ壊してくれんか.あー転職したい.

あと「エンジニアなんだからヘボコン出ちゃダメじゃねーの」と思う方がいるかも知れませんが,私はラズパイもいじれないへっぽこエンジニアなので⊂(^ω^)⊃セフセフです.CかBASICでハローワールドが精一杯です.電子回路ははんだ付けくらい.3Dプリンタとかも使ったことなくて,ハードはもっぱら旋盤かボール盤です.(NCとかフライスは無理,そして業務では使わない)


明日はatsuchanさんが投稿予定です.どんな記事なんでしょうね.

ではぽやしみ~( ˘ω˘)スヤァ…

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