プリチュアおじさんの逆襲 3
一時間後。
空が真っ赤に染まる夕暮れ時に、校門を背に二人で歩く誰かの影。
それは、まぎれもなく学生のカップルであった。
そいつらはガキどもの間で流行っている黒いつぶの入った謎のジュースを手に持ち、歩きながら二人で飲んでいた。
男のほうは俺の存在にも気づかず呑気に大あくび。
対して女のほうはというと、男に背中もお腹も預けすぎで警戒心はゼロ。
髪色や髪型は、確かにあいつらと一致。
近付いて観察すると、あの腹立たしいイチャイチャした雰囲気までそっくり。
将来美女になりそうな可愛い女子に対して、男子はチビで細くて女顔で弱そう。
あの男のどこが魅力的で惚れて付き合ったのか分からず、嫉妬をさせてくる。
間違いなく俺の方が、顔の美しさはともかく男前ではあるよな。
しかも頭から若者特有のサラサラふわふわした髪を生やしやがって生意気だ。
女の方は可愛いから勘弁してやるが、あの男の髪を全部むしり取って俺たちの仲間に入れたいね。
無害そうな雰囲気を出しやがっても、きっと制服の中では好きな女子の匂いを嗅いでアソコがガチガチになってるんだろう。
あんな貧弱な身体じゃ、どうせ挿れる前から押し倒されて終わりだが………おっと、そんなことはどうでもいいんだった。
まずは話しかけないと話にならん。
「あっ、お前らは!あの時俺の邪魔しやがった………」