ブリーフィング:リ・ブランチ殲滅

ブリーフィング:リ・ブランチ殲滅


「これよりアーキバスとベイラム そして連邦生徒会シャーレ捜査部による合同ミッションのブリーフィングを行う!!」

「皆さんご存知の通り相手はリ・ブランチ エデン条約調停式の際、アリウスと共に襲撃を行ったブランチ その後進にあたります」

アーキバスとベイラム 星外企業の代表二社の発言から会議が始まった

「今回は殲滅作戦となります 標的はレイヴン シャルトルーズ キング ハスラー 我々アーキバスはシャルトルーズを引き受けましょう」

「なんで俺がレイヴンの相手じゃないんだ!!」

「第一主席殿落ち着いてくれ」

「理由ならありますよ フロイト リ・ブランチの襲撃時の機体を見るに奴は正面戦闘に特化した機体 ならば機動力のあるV.Ⅳと貴方を軸にして戦えば容易に潰せる」

「しかしなぁ 相手は子供だろ?」

「キヴォトスを破滅させる可能性のある子供ですがね 故に今回ばかりは手を抜いてなどいられません」

第一主席フロイト氏が膨れ面になるのと同時にベイラムの代表のミシガンさんが声を上げた

「我々レッドガンの目標はキング!機体は4脚ベースの射撃特化機体だ!遠慮はいらん!!全力で叩き潰せ!」

「イエッサー!!」

「チッ めんどくせえな」

「ガキでも関係ねぇ 全力で潰してやる」

「久しぶりに腕がなりますネェ?」

「お前たち油断はするなよ」


「じゃあ私達はハスラーをやろう 要はビジターとレイヴンの戦闘に合流させず、叩き潰せばいいんだろ?出来るね?チャティ」

「任せてくれ ボス」

「フッフッフッ私たちに背中は任せてください ご友人」

「腕は信用してるがお前には背中預けたくねぇな まぁキヴォトスの危機だししょうがないよな」

各部隊が各々の標的を決めた後ロニーいや621が話し始めた

「俺はレイヴンをやるが一人助っ人がいる 入ってくれ」

そういうと扉から見覚えのある少女が入ってくる それはプレナパテスとクロコ達と共に来た生徒 もう一人の621 ムツヒであった

「ウォルターの猟犬は一匹じゃない」

「私の先生が繋いでくれたこの場所を失いたくないしクロコを守りたい だから私にも協力させて」

そうしてぞくぞくとリ・ブランチを始末する方向で話が進む中、私はずっと考えていた事を発言した

「"あの子達を保護するってわけにはいかないのかな?"」「"あの子達はブランチによって洗脳教育された子供達で…"」

そんな私の言葉を聞いてスネイルさんやミシガン総長 ロニー達が一つため息をつき答えた

「貴方の職務上、子供を守りたいというのはわかりますが今回は不可能です」

「先生の指揮のおかげで死傷者は無かったとはいえ街への被害は甚大だ ブランチの襲撃のような被害を防ぐ為にもアレは諦めた方が良い」

「俺たちはあいつらについて知らなすぎる 街を破壊したという事実がある以上、憶測だけで見逃すなんて事は出来ないんだよ それに甘さだけじゃあいつらを止めるのは無理なのは先生も身をもって知っているだろう」

そう言われ思わずウォルターさんやスウィンバーンさんの方を見るが二人は目を瞑りながら黙って首を振り 私は大人しく席に座った


会議も終わり、一度オフィスに帰る事にし帰路につくとその道中に一つの影が見える

その影は街灯に照らされ姿を見せた

「お久しぶりですね 先生」

その人物はゲマトリアのAMだった

「今回は忠告に来させて頂きました 先生の事ですからどうにかリ・ハウンズの事を助けたいと思っているのでしょう」

奴はまるで知っていたかのように話した

「先生には悪いですがアレは諦めなさい もはや貴方の守るべき生徒でなく自由と破壊の申し子と化したアレらを救う手立ては存在しません」

「それに貴方はキヴォトスにおいては学園というジャンルを繋ぎ止める楔なのです」

「"どういう事なの?"」

質問には答えず言いたいことを言い切りAMは再び闇に消えていく

そして完全に闇に消えた後再び声がした

「貴方が死ねば奇跡の物語は終わるのです くれぐれもその事を忘れられぬよう…」

そうして私は胸にまたモヤモヤとしたものを抱えながら帰路についた

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