フランスのフェイカー
【元ネタ】史実
【クラス】フェイカー
【真名】ジャンヌ・デ・ザルモワーズ
【性別】女性
【身長・体重】159cm・44kg
【外見】ジャンヌ・ダルクに瓜二つの女性。本物より目つきが悪く、装備も全体的にくすんでいる。
【属性】中立・悪・人
【ステータス】筋力:C 耐久:C 敏捷:C 魔力:D 幸運:A+++ 宝具:A
【クラス別スキル】
単独行動:A+
マスターからの魔力供給を絶ってもしばらく自立出来る能力。
ランクA+ならば、宝具の使用などで膨大な魔力を必要としない限りは単独で行動可能。
フェイカーは生前からパトロンを見つけるのが得意だった為、マスター契約が解除されてもすぐに新しいマスターを見つけ出して再契約してしまう。
偽装工作:A-
自身の外見やステータス、及びクラスを「ジャンヌ・ダルク」と全く同じ物に偽装出来る。
元から見た目が瓜二つである事に加え、ジャンヌの知人はおろか肉親すら騙した逸話を持つ為『真名看破』も無効化できるが、ジャンヌ・ダルク以外の存在に成り済ます事は不可能。
また、「生前に本物のジャンヌ・ダルクと秘密を共有した人物」に自身の正体を問われるとボロを出してしまう。
【固有スキル】
軍略:C
多人数を動員した戦場における戦術的直感力。聖女を僭称した後にも軍を率いて戦い、本職の軍人に「ジャンヌ・ダルク本人である」と認められる程度には活躍した経験がある為それなりの知識は有している。
聖女の威:C
「聖女ジャンヌ・ダルク」の絶大なネームバリューに由来する擬似的なカリスマ。
自軍の能力を向上させる他、軽い擦り傷を治療する程度の奇跡を行使できる。
ただし真名が露呈した時点でこのスキルは封印され、加えて本物の聖人相手には最初から効果が無い無用の長物と化してしまう。
悔悟者の救い手:EX
宝具『委ねられし罪悪の炎』のミニチュア魔術。「聖女ジャンヌ・ダルクを見殺しにした」というフランス国民達の罪悪感を晴らす手段として意図せず機能した事から、霊基の消耗と引き換えに他者が「自身の罪によって受けている」呪いや罰、及び憎悪を肩代わりできる。
但し、相手が本心から罪悪感を抱いていなければスキル自体が行使不可能となる欠点を持つ。また、スキルを使っても対象が抱いている罪悪感自体は消えない為、完全な「償い」を行わせる事は出来ない。
【宝具】
『かの聖女はここにあらじ(イミテーション・リュミノジテ)』
ランク:E~C 種別:対軍宝具(自身) レンジ:1~10 最大捕捉:不明
ジャンヌ・ダルクの宝具「我が神はここにありて」の偽物。
神や天使の祝福ではなく、自分を「かの聖女の再来である」と信じ込む民衆や自軍の兵士達の信仰心によって味方を守護し、士気を向上させる結界宝具。
自身に対する信仰心の強さに比例して付与される防御力やパワーは上昇するが、最大でもCランク留まりな上、よりランクが上の宝具には全く通用しない。
しかし、オリジナルの宝具よりも本体にかかる負担が少ない為、宝具を発動しながら動き回れ、連発も可能という利点がある。
『委ねられし罪悪の炎(パードン・フロム・ラピュセル)』
ランク:A 種別:特効宝具 レンジ:- 最大捕捉:一国全体
スキル『悔悟者の救い手』の元となった対国宝具。
手にした旗槍を大地に突き立て、「国」を構成する人々が犯した罪に由来する罰や呪い、及び彼等に向けられる憎悪の概念を全て吸収し、自身の霊基ごと焼き滅ぼす。
神罰すらも全て肩代わりして国その物を完全に浄化する事さえ可能だが、代償として一度この宝具を発動すればフェイカーは即座に消滅する。
【解説】
ジャンヌ・ダルクが火刑に処された後にフランス中に現れた「自称ジャンヌ・ダルク」内の一人。本名は「クロード・デュ・リス」といい、既婚者で二児の母であったとされる。
聖女を名乗って貴族や騎士達から金品や武器を受け取る、オルレアンの住民から謝礼金を騙し取ってバックレる等の悪行を成した典型的な詐欺師であるものの、ジャンヌ・ダルクの実兄やジル・ド・レェ元帥に「ジャンヌ・ダルク本人である」と認められたりジル元帥と共に軍を率いて戦った事もある奇妙な人。
最終的に偽者である事がバレて逮捕されたにも関わらず御咎めなしで許され、その後は夫と子供達と静かに余生を送ったと言われている。
【解説】
とにかく金品に目が無く、信心深さの「し」の字すらない俗物。顔立ちだけは清楚な美人だが、どことなく漂う胡散臭さとふてぶてしさで全部台無しになっている。
しかし根はオリジナルよりも感性が一般人に近い小悪党であり、「子供達を養うため」というある程度同情の出来る動機で詐欺に手を染めている辺り本物の悪党とは程遠い精神性の持ち主。
むしろ「ジャンヌ・ダルクの家族たちが金銭的支援を受けられるよう取り計らう」「戦場ではジル元帥が褒める程勇敢に戦い抜く」など要所要所で彼女なりに関係者を気遣い、筋を通そうとする等オリジナルと同等かそれ以上に生真面目なのかもしれない。