両親騒げど赤子は眠る
「んんっ……エルキュール様……溜まってらっしゃるんですね……♡」
ご無沙汰なのだから無いといえば嘘になる。とはいえ子育てに忙しいフェニアに無茶をさせたくないと、エルキュールは我慢するつもりだったが抱き着かれた際にとうとう止まらなくなった。
「エルキュール様のおっきな手で触られると、あんっ……♡」
子供が生まれたからかミルクを貯め込み始めた乳房を優しく揉みほぐすと、フェニアは身動ぎして甘く悶えた。フェニックスの魔石の影響なのか、スタイルは崩れる様子もない。本人はエルキュールと一緒に老いていけるのか少し心配になっているそうだが。
「えるきゅーるさまの、あついものが……あたって……んあっ♡」
フェニアの柔らかい尻肉にズボンを激しく押し上げて主張する愚息を擦り付ける。薄いマタニティドレスの感触は滑らかで、するすると手を伸ばせば容易く胸元に潜り込ませられた。
このままいいか?と囁やけば熱を持った緑の瞳を潤ませてフェニアは頷く。
「んっ……ちゅぷっ……んんっ♡えるきゅーる、さまぁっ……♡」
口付けを交わしながらベッドに移動する。我が子の眠るベビーベッドがすぐ傍だが、それを考える余裕もないくらい身体は盛り上がっている。
スカートを捲りあげ、彼女の秘部に手を這わせればすでに出来上がっていたようだ。軽く陰核を弄んでから挿入をと考えたところで……
「あら、起きちゃったようですね」
盛り上がってきたところで泣き始めてしまう我が子。そこでハッとしたエルキュールは危ない危ないと胸を撫で下ろした。
流石に欲望のまま赤子のすぐ近くで行為を行なうなんていくら何でもヤリ過ぎだろう。
「お腹が空いちゃったんですねー♡よしよし♡」
そう言いながらフェニアは手際よく娘に母乳を与えていく。すっかり手際もよくなっており、フェニアは母親をちゃんとしているのだ。
だが彼女は少しだけ悪戯な笑みを浮かべると、エルキュールにベッドに寝そべったままでいるように言ってきた。
従えば彼女は赤子を抱いたままエルキュールに跨ると、そそり勃つ肉槍に腰を降ろしていく。
「んっ、くぅぅ〜〜んっっっ♡えるきゅーるさまは、そのままで……んんっ♡」
赤子を抱いて授乳したまま腰を揺らすフェニア。あまりのことに固まっていたエルキュールはいつものように彼女の処女膜を破ったところでハッとする。
何をやってるのか?と言えば、フェニアはくすりと笑って。
「えるきゅーるさまに、きもちよくなってほしくて……ちゃんとガマンできますからっ……んくっ♡」
そう言いながらキツキツの膣で腰を揺らすフェニア。
そんな大胆な母親に抱かれているというのに、赤子はマイペースに授乳されている。フェニアのたまに大胆なところまで受け継いだのかもしれない。
「よしよし、おいしいっ……ひぅっ……ですかぁっ♡いま、ままはっ……ぱぱにがんばって、ごほーししてますっ♡」
淫らなことを口走りながら腰を揺らすフェニアに対し、エルキュールは快楽に従って凶悪な性欲を振りかざしたい欲求などを必死に抑えている。
「だい、じょーぶですからっ……ぜんぶわたしに、おまかせくださっ……ひあんっ♡」
自分の中でエルキュールの肉槍がイイトコロに当たったのか甘く仰け反るフェニア。それでも赤子は抱いたままなのは、流石と言えるだろう。
そのまま淫らなことを腰つきにエルキュールが抗えずに射精した頃には、授乳も終わっていたようだった。
「さ、さすがに、だいたんすぎましたね……♡」
そう言いながらベビーベッドに我が子を寝かしつけるフェニア。授乳しながらの騎乗位は彼女も流石に疲れてしまったのだろう。
しかし彼女は忘れている。エルキュールが一旦興奮すればしばらくは止まらないということを。
「ひゃんっ♡え、えるきゅーるさま?こ、このじょうたいで?ま、まってくださっ……ふあああ〜〜〜っっっ♡♡♡」
ベビーベッドに手をかけた状態で後ろから肉槍を突き込まれるフェニア。
ゆっくりとしたペースで騎乗位をしたからか、互いに焦らされていたのもあるのだろう。すっかり敏感になった身体は強い快感に悶えてしまう。
「えるきゅーるさまっ♡あかちゃんに、みられちゃっ……ああんっ♡」
あんだけやっておいて今更だろ!とエルキュールに耳打ちされながらケダモノのように犯されていくフェニア。
ベビーベッドを襲う断続的な振動や、両親の嬌声や子供にはとても見せられない光景が繰り広げられるが、彼等の娘はスヤスヤ眠っていたという。