フィニッシュ

フィニッシュ


 獣じみた息遣いと、水っぽい音。

 月が見降ろす夜の公園は、ただそれだけが支配していた。


「オ゛ッ゛♥️ オ゛ッ゛♥️ ホォッ♥️♥️♥️」


 ルフィに腰を叩きつけられる度、ウタはそんな声を上げる。

 だらんと垂らした舌からは涎を滴らせ、その目はうっとりした様子であらぬ方向を向いている。

 ルフィ自身によって自らの膣内を抉られる感覚は、彼女にとっては極上の悦楽のようだ。


 一方、ルフィもまたウタの肉壺を犯す恍惚に酔いしれていた。

 彼女の膣内は突けば突くほどに締め付けが増していき、うねうねと蠢いてルフィの肉棒に甲斐甲斐しく奉仕する。

 それに気を良くしつつ、ルフィは尻を掴んでいた手を離して、ウタの大きな胸を揉みしだく。


「きゃうっ♥️」


「ははっ、相変わらず胸が弱ぇなお前」


 身を捩るウタに、ルフィはニヤニヤとした笑みを浮かべて言った。

 何十回何百回と抱いただけあり、ルフィはもうウタの弱いところを全て知り尽くしている。どうすれば彼女が悦ぶのかも。


 片手で胸を揉みながら、もう片方の手をウタの口元に持っていく。

 そうして、指先で舌をそっと撫でてやりながら、ルフィは告げる。


「ほらウタ、しゃぶってみろ」


 目の前に自身の指を差し出してやると、ウタは一も二もなく食い付いた。

 ちゅぱちゅぱと音を立てて、無我夢中でルフィの指を舐めしゃぶる。


 これもまたウタの悦ぶことの一つだった。

 “犬”になってからの彼女は、ルフィの身体を舐めたり口に咥えたりすることを特に好むようになった。

 今のように後ろからしている時に指を持っていってやると、それはもう幸せそうにしゃぶってくるのだ。


 ウタの舌が舐め回してくるのを感じて擽ったい。

 必死に吸い付いてくるのが愛おしくて、少し意地悪したくなってしまう。

 そこでルフィは、腰の動きはそのままにコソコソとウタの耳許で囁くように言った。


「なあウタ、さっきは危なかったな? もうちょいであのおっさんに見られるところだったぞ」


 途端、快楽に耽っていたウタがピクリと反応を示した。


「お前が機転利かせてくれたお陰で何とかなったけどよ、もし見られてたらどうなってたんだろうな? 写真とか撮られてたりしたかもしんねえな? それをネタに関係迫られたり……ッてえ!!」


 しかし、途中まで言いかけた辺りでルフィが大声を上げる。

 ウタが舐めていた指に歯を立てて噛んだのだ。

 恨みがましい涙目で、こちらを睨んでいる。


「……あー、ごめんな? 悪かった。ちょっと嫌なこと言っちまった」


 ルフィは胸を揉んでいたもう片方の手を離して、ウタの頭をそっと撫でる。


「心配すんな。もしそんなこと言ってくる奴がいても、おれが全部ぶっ飛ばしてやる。何があってもお前を守ってやるから、機嫌直してくれ」


「くぅ~ん……」


「だって、ウタは今までもこれからも、ずっとずっとおれだけの“犬”なんだからな。誰にも渡さねえ! お前は一生おれのもんだ!!」


「きゃんっ♥️」


「気ぃ直してくれたか?」


 肯定するように、ルフィの指の歯形の付いた部分を優しく舐めるウタ。

 ルフィはふっと口許を緩めて、


「そんじゃあラストスパートかけっからな! イキたくなったらいつでもイけよ!!」


 これ以上ないほど腰の動きを激しくした。


「ウタ……ウタ……!」


「ンオッ♥️ オォオオオオオオオオッッ♥️♥️♥️♥️」


 今までのはお遊びだったんじゃないかというくらいの腰遣いに、ウタはあっという間に臨界寸前まで到達してしまった。

 もはや雄叫びめいた絶頂の声を聞いて、ルフィもフィニッシュを決める。


 そうして、ウタの一番奥にルフィの欲望が解き放たれた。


 先ほどのウタからの奉仕で、一度出した後とは思えないほどの量の白濁液が、どくどくと音を立てて注がれていく。

 ウタの肉壺に収まり切らない分が二人の結合部から溢れ出て、公園の地面にポタポタと滴り落ちた。

 ウタは恍惚の表情だ。ルフィもまた。


 しばらく余韻に浸ってから、ようやくルフィは自身の陰茎を引き抜いた。

 同時、力尽きたようにウタがその場にへたり込む。


「はーっ、すっげえ出た。こんなに出たの久しぶりかも知んねえ。外ですんの癖になっちまうかもな」


 そう呟いて、未だ座り込んで肩で息をするウタに目を向ける。

 秘部から精液を垂れ流し、幼少の思い出の場所たる“ひみつきち”にもたれ掛かる彼女の姿はどこまでも背徳的かつ扇情的で。

 ルフィはたった今吐精したばかりにも関わらず、またしても情欲が沸き起こってきた。


「おーい、ウタ。何休んでんだ?」


 ルフィは自らの飼い犬に声をかける。

 犬はゆっくりとこちらを向いた。とろんとした夢見心地な彼女の前に、ルフィは元気を取り戻した自分のそれを差し出す。


「好物の“ジャーキー”、まだまだあるぞ? ちゃんと最後まで味わえよ」


 大好きなご主人様からの命令を受けて、犬はわんっ、と甘え鳴きをした。

 主従の夜の散歩は、まだ終わりそうもない。

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