ファーミンに脳を灼かれた一般人たちが勝手にファンクラブを作る話
※SSですらない箇条書きで読みにくい
※強火幻覚・キャラ崩壊
上記ご注意ください
「俺は一度、死にかけたことがある。誰かに助けてもらったんだが。恩人のことが、どうしても思い出せないんだ・・・」
「その話、詳しく聞かせちゃくれないか。実は私も似たような経験がある」
過去にファーミンに助けられた、謎の恩人を探す人同士が偶然酒場で出会い、酒の勢いで《正体不明の恩人を探す会》が発足
探す中で、同じように恩人が思い出せない人が何人も出てくる
子供の飛んでった風船とってあげるなどの軽い手助けから、ガチで命を救われた人まで、二十人ほどが集まる
ここまで来ると、なんらかの魔法を使っている一人の人物がいると確信。お互いのエピソードなどを語り合ううちにファンクラブの様相になってきたので《透明の人(ジョン・ドゥ)後援会》に改名
活動内容は3つ
・ジョン・ドゥ(仮)を思い出すための情報収集と試行錯誤
・同じような体験をした者を、会へ勧誘する
・ジョン・ドゥ(仮)に倣い、名乗らず無償で人を助ける
時折増える入会者を交え規模を拡大しつつ、正体不明の恩人に焦がれるあまり熱が暴走し始める
みんなの断片的な記憶を集めて集計したり、二線魔道士が頑張って認識阻害魔法を一部突破したり、何とか特徴的なアザの形だけ思い出して共有することに成功
喜びに沸き《星涙研究会》に改名。お祝いをして、会の記念日を制定する勢い
ここまでの流れをファーミンは全く感知していない
時は流れて、イノゼロ戦後
今まで一強に押さえつけられていた中小犯罪組織が活発化しており、対応に追われる魔法警察
そんな中、正体不明の秘密結社があると噂に。活動目的も内容も規模も不明ということで、慎重な調査が検討されファーミンにも話がいく
同時期、更生バイト中のボーンが興奮した様子の一般人に絡まれて、ウンザリするが様子が変。感涙までしている相手の話をちゃんと聞くと、どうにもオリジナルと間違えられてるらしい?途端に興味が出てきたので、案内されるまま付いていくことに
秘密結社?に潜入したら、もてなされてるボーンがいて思わず胸ぐらを掴むファーミン(更生中なので、もし犯罪組織と関わってたら、即監獄行きのため)
「お前、ここで何してる」
「ちょうど良かった。全員注目!ホンモノのお出ましだ!」
へらりと笑ったボーンが、ファーミンの認識阻害魔法具のメガネを奪って解除
一瞬水を打ったように静まりかえり、大きな歓声が上がる
ビックリファーミン、爆笑ボーン
「お前のファンクラブだってよ」
「な、何?」
ものすごい盛り上がりを何とか収めて、聞き取り調査
会員たちは崇めてた存在からの問いに何でも素直に答える
どんどん宇宙猫状態になっていくファーミン
会の詳細が判明し、報告を受けた魔法警察・魔法局からボランティア団体兼ファンクラブとして無害判定を受ける
ずっと宇宙猫から戻らないファーミン
周囲は話を聞いて爆笑・苦笑など様々な反応
一部の暴走する舎弟の管理に苦労しているドゥウムは共感してファーミンに肩ポンする
それを見た下の弟たちは、ああはなるまいと決心し頷き合った