ビースト抜け殻テスカ概念

人類悪 霧散──
“人間”に成り下がったテスカトリポカ。
神〈システム〉としてのあり方を歪めてまでマスターに肩入れし、権能を使いすぎた末路。
権能で捏ねられた肉体は今にも朽ちそうになっており、ところどころにヒビが入っている。
平等で、冷徹で、それであり面倒見の良い全能神の精神はとうに失われた。
今の彼はマスターに全てを捧げ、よく笑い、よく泣き、よく甘える、まるで無知な幼子のよう。
しかしわずかに残った神性が、彼に黒曜石の獣“冠”を授けた。
其れは己が役割さえ失った銘も無き獣、ビースト██。
身長/体重:180cm〜無限・??kg(可変の為)
出典:████神話
地域:カルデア?
属性:混沌・善 性別:男性
通常時の体重は122kg。そのうち蛇部分が70kg、角が左右合計20kg。肉体(上半身)は権能使用の時に臓器をほとんど使い、骨も捧げてしまって、黒曜石で代用しているので32kgになっている。
自分の名前や役割など、全てを忘れたビースト。“人類”に「テスカ████」と呼ばれたため、自らを「テスカ」と名乗っている。その名に意味がないことを知らぬまま。
下半身が黒曜石の鱗を持つ蛇となっており、その鱗一枚一枚に運命を映すが、太陽だけは映さない。
【クラス別スキル】
○獣の権能:E
対人類、とも呼ばれるスキル。
このビーストは“人類”に敵対する意思はないため、低ランクとなっている。
“人類”と関わりのあるものからのダメージを軽減する。
○単独顕現:-
このスキルは“すでにどの時空にも存在する”在り方を示しているため、カルデアが生み出したイレギュラーである彼が手にすることはない。
また、彼は“人類”からは離れない──どこにもいかないし、いかせないのだ。
○█の心臓:C
何度権能を使いつづけ、内臓を失っても、唯一残した臓器である心臓。
その行為が功を奏したのか、心臓ある限り彼は少しだけなら神の権能を行使することが可能になった。
しかし彼はいつか、この心臓をあなたに捧げることだろう。
その日が本当の彼との別れの日。
○ネガ・トナリ:A
全てのものが抱える『運命』を否定する権能。
テスカトリポカの未来を見通し、万象の流れを操作する権能の派生。
この権能が存在する限り、このビーストに攻撃を与えるのはほぼ不可能。
敗北する者に勝利を、勝利する者に敗北を。戦い続けるものには平穏を、平穏に生きるものには戦争を。
──そして、死に行くものには生を。
『ただひとりに告ぐ終焉』
ランク:EX 種別:対人宝具
レンジ:1人 最大補足:1人
ロストサン・シバルバー。
永遠に戦禍に身を投じる“人類”を嘆く故の宝具。
運命から“人類”を解放し、ずっとそばにいてもらうため。
地上のあらゆる物理法則を支配し、“人類”を自身の定めた摂理に従わせる。その時自身もその摂理の影響下に縛られるが、彼はそれを気にしない。
テスカトリポカが神ではなくなった時、彼の認知器官は壊れてしまった。
彼の目に映る“人類”はマスターひとりだけ。己を見失った青年は“人類”、すなわちマスターへの献身に縋る。
それはいつしか愛に変わり、それは愛するマスターに戦いを強いる世界への憎しみと変わり果てた。
彼はただ、マスターに幸せになって欲しかっただけなのだ。
彼にとって唯一の人類であるマスターへの愛は人類愛と同義。故に彼は人類悪へとなってしまった。
以上の真実をもって彼のクラスは決定された。
煙る鏡など過去の名。
其は神が行き着いた、人類を愛するゆえの大災害。
その名をビースト██。
七つの人類悪からは外れた異物(イレギュラー)、“盲目”の理を持つ獣である。