ヒーローの日

ヒーローの日


かな「もう12時回ったわよ。」

アクア「そうだな。」

かな「もう『アダルトの日』じゃなくなったわね。」

アクア「…そうだな。」

今日…もう昨日か。昨日いっしょにお風呂に入ってお互いの体を洗いあった。「イチゴ見つけた。」とか最低な発言したあーくんを一度叩いた。風呂上がりにはマッサージをしてくれた。腕やふくらはぎや足の裏を中心にしてって言ったのにお尻と太ももと胸を重点的に揉んできた。受注ミスだぞ。…まぁそれは受け入れたのはここだけのナイショ。なんだかんだ仕事が多かったせいかマッサージでいい感じになったところでアダルトの日は終了。私もまだまだ物足りないがあえて終わりの雰囲気を出してみよう。ここからあーくんがどう動くのか楽しみだ。

アクア「…『いい色の日』だから。」

かな「色の日?」

アクア「1月16日の語呂合わせで。色といえば恋人だったり色事だったりそんな意味を持つからな。今にぴったりだ。」

かな「本当に?自分で考えたんじゃないの?」

アクア「…」

図星なのか口をすぼめて横を向く。久しぶりに見た可愛い姿に口元が緩む。

かな「ふふふ。」

アクア「笑うなよ。」

かな「そう言えば今日は『ヒーローの日』らしいわよ。」

アクア「ヒーローの日?」

かな「そっ。1月16日の語呂合わせでヒ(1)ー(1)ロー(6)の日。」

アクア「結構無理やりだな。」

かな「そうね。でもいい響きよ。あーくんにもぴったり。」

アクア「俺に?」

かな「今日あまで私を救ってくれた。その時からあーくんは私のヒーロー。本当に今日あまの世界に入ったみたい。」

アクア「有馬…」

しばらく音が無くなる。

アクア「今日あま読んでて今日みたいなこと考えてたのか。えっちだな有馬は。」

かな「おい!」

アクア「ふふふ。」

まったくこの男は…と思いながらも体を寄せる。まぁ仕方ない。どうしょうもなく好きなのだ。このヒーローを。

かな「さて、ヒーロー様は私をどんな色に染めてくれるのかしら。」

アクア「…きれいなアクアマリン色に染めてやるよ。」

かな「そんなセリフじゃ落ちないわよ?私以外。」

そう言い口づけをする。英雄色を好む。夜にきれいな青空が広がる。

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