ヒーローとは

ヒーローとは

モテパニ作者

ソラ「皆さんにとってヒーローとはどんな人を想像しますか!?」

ある日みんなが集まっている時ふとソラがそんな事を聞いてきた。

みんなとは言ったが今日拓海は用事でいない。

彼は元々家の手伝いなどでそこそこ忙しいのでそれはまずまずある事だった。

ましろ(ソラまし)「わたしにとってのヒーローはソラちゃんだよ♪」

ましろ(常識人)「(あのいろいろ好き勝手するわたしと結構意見が合うの複雑だよ)」

真っ先に答えるましろ(ソラまし)を尻目にあまねは疑問を投げかける。

あまね「急にどうしたソラ?」

ソラ「急、確かにそうかもしれません。ですがこれだけ多くのプリキュアがいるんですから一度聞いてみたかったんです」

のどか「ヒーローかぁ、やっぱり困ってる人を助けられる人かなぁ…?」

ゆり「どんな困難にも負けない目に映る誰もを助けられる強いヒーローには憧れるわ」

らん「うーん、ソラっちの求めてるのとは違うかもだけどらんらんはタテモッティ様みたいな自分の言葉をみんなに届けられる人に憧れるなー。言い換えるならみんなに好かれる人気者かにゃ?」

その他にもいろいろな意見があったが、基本的には似た意見だ。

まとめると人を助ける、強い、人から好かれる。

ましろ(まし拓)「白タキシードが似合う人がヒーローだと思うよ」

ましろ(同人作家)「背景描くの手伝ってくれる人ってヒーローだと思うよ」

ましろ(妖精)「(運命に導かれし勇者…)」

ましろ(常識人)「ごめん、わたしは黙ってよっか」

中にはややおかしなものもあったが。

ソラ「なるほどなるほど、ゆいさんはどう思いますか?」

ゆい「んーあたしかー?」

そして最後にゆいに話が周ってくる。

ゆい「人にご飯をあげて元気にしてくれる人かな」

ゆいは笑顔でそう答えた。

ここね「ふふっ、ゆいらしい」

あまね「まさにごはんは笑顔だな」

ソラ「なるほど…やっぱりわたしの知らないヒーロー像があるんですね!」

〜〜〜

ゆい「てことが今日あってね」

拓海「ふーん」

そしてその日の夕方ゆいはソラ達との会話を拓海に話していた。

ゆい「拓海は?ヒーローって言われたらどんな人想像する?」

拓海「俺か…」

拓海は少し考えて

拓海「…困ってる人をみんな助けるだとかどんな困難にも負けない強さとかに憧れる気持ちはあるけど。そんな大それたもんより俺は目の前の一人の笑顔を守れるような、そんなヒーローが理想だ」

ゆい「…そっか」

拓海の言葉に微笑みを浮かべながら応えるゆい。

拓海「にしてもお前は本当にわかりやすいな。ご飯くれる人って」

ゆい「うん!だから拓海もあたしにとってヒーローだよ」

拓海「…えっ?」

ゆいの言葉に思わずとぼけた反応をしてしまう拓海。

てっきりゆいの祖母のよねさんを指していると思っていたのに。

ゆい「覚えてる?あたしが泣いてる時拓海がおむすびを握ってくれた時の事」

拓海「…忘れるわけないだろ」

それはブラペの正体が判明した時の事。

いろいろな感情が溢れて涙を流したゆいにどうしていいかもわからずおむすびを握って渡した時の事。

泣かしたのは拓海本人だし褒められるような事だと思っていなかった。

ゆい「あの時から…ううんずっと前から拓海はあたしにとってヒーローだよ」

拓海「…そっか」

拓海はその言葉に嬉しそうに微笑む、先程のゆいのように。

その後二人はしばらく二人だけの時間を過ごす。

ゆっくりおむすびでも食べながら


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