ヒヨ搾り

ヒヨ搾り


「う……うぅ……」


 最新号の雑誌を片手に廃墟へやってきた先生は、聞き覚えのある苦しげな呻き声を聞いた。


「ヒヨリ! 大丈、夫……」


 声が聞こえてくる部屋に慌てて入った先生の目に飛び込んできたのは、上半身をはだけて胸に手を添えたヒヨリだった。


「うわっ、ごめんヒヨリ!」

「せ、先生?」


 入ってきたとき以上の勢いで先生が部屋を飛び出すと、ヒヨリの驚いた声が追いかける。


「ごめんね、声もかけずに入っちゃって! 雑誌を持ってきたんだけど今日は帰るね!?」

「あ、ちょっと待ってください!」


 衣擦れの音ののち、ヒヨリの顔がひょこりとドアから覗く。


「えへへ……申し訳ございません。お見苦しいものを」

「謝るのは私で、ヒヨリは怒る立場だと思うんだけど……」

「ですが、あんなよく分からない汁で汚れたものをお見せしてしまうなんて」

「汁……?」

「はい。最近胸の先っぽから白い汁が出るようになってしまって、放っておくと苦しいんです。絞ると多少マシにはなりますが。えへへ……これも悪いことをした罰なんでしょうか」


 ヒヨリの言葉に先生はその胸に目を向ける。大きく張り出したそれは、よく見ると頂点の部分の服に染みを作っていた。


「ヒヨリ、病院に行こう」

「え、ですが病院なんて」

「雑誌をあげるから」

「うぅ……またそんな餌で……。私は先生の言うことを聞くしかないんですね……」


 いつものように絶望した顔で呟くヒヨリの手を取り、先生は電話を取り出し歩き始めた。


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「ひとまず大きな異常がなくてよかった」


 病院での検査結果は「軽い栄養失調と母乳が出ていること以外に異常はなし」というものであった。


「つらかったら絞るように、ですか。することは今までと変わりありませんね」

「そ、そうだね。……よかったらご飯食べる? この時間だとファミレスか牛丼になると思うけど」


 気まずさから話題を変える先生の言葉にヒヨリはにへらと笑いながら「いいんでしょうか……?」と首を傾げる。


「ここまで連れ出したお詫びもかねてだから」

「そ、そうですか……。あ、でもその前にちょっと絞ってきますね」


 ヒヨリはそう言うと裏路地に足を向ける。


「ちょ、ちょっと待って。ヒヨリ、外で絞るつもり?」

「は、はい。実はもう結構つらくてですね……すみません」

「待って待って! 外はまずい! ええと……とりあえずあそこに入ろう!」


 先生はちょうど1ブロック先にあったビジネスホテルを指差した。


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「はぁー……」


 先生は椅子に座ったまま大きく息を吐いた。

 ホテルの一室を借りて生徒と二人きり。完全にアウトである。誰かに見つかっていなければいいな、と他人事のように先生は考えた。


「あのー先生。困ったことがありまして……よろしければ来ていただけないでしょうか」

「う、うん。今行くね」


 バスルームからのヒヨリの声に、先生は立ち上がりドアを開ける。


「ってうわぁ! ヒヨリ、服!」

「すみません、お見苦しいものを……ですが困ったことというのが胸のことでして」

「……どうしたの?」

「痛いくらい張っているのに絞っても出ないんです。今まではぽたぽたと出ていたんですが、今は全然。それでご迷惑だとは思うのですが……絞っていただけないでしょうか」

「それは……」


 先生はそむけていた顔をゆっくりとヒヨリの方に向ける。ヒヨリはいつものようににへらと笑っていたが、痛みのせいか目に涙が浮かんでいた。胸の先にはその大きさに比べるとかなり控えめな薄桃色の乳輪があり、乳頭は割れ目に埋もれていた。確かに母乳が出ている様子はない。


「……わかったよ、ヒヨリ」

「申し訳ございません……」


 先生はヒヨリとともに空の湯舟に入った。ヒヨリを抱きかかえるように股の間に座らせ、下半身にはバスタオルを重ねて被せた。


「それじゃあ触るよ」

「お願いします、えへへ……」


 先生はゆっくりとヒヨリの胸に触れた。確かに張っている。ヒヨリが自分でどうにかしようとした跡なのか、若干赤くじんわりと熱を帯びていた。


「んっ……」

「痛かった言ってね?」

「痛いのには慣れてますので」


 先生は乳輪の外側に指を添え、ゆっくりと揉みこみ始めた。


「んぅ……ひぅっ。んぁ……」


 じわ、とヒヨリの胸から母乳がにじむ。しばらく先生の手はヒヨリの乳輪周りを揉み続けるが、じわじわとしか母乳は出てこなかった。


「ごめん、ヒヨリ。まずは左の胸から重点的に絞っていくね」

「はひ……ぁっ……。おねがい、ひまひゅ……」


 体をぴくぴくと震わせながらヒヨリは頷く。先生は右手をヒヨリの左胸の頂点に添え、左手はヒヨリの左胸と脇の間に差し込んだ。そして左手でそこをゆっくりとさすりながら、右手で乳輪の周りを揉みこむ。


「んひっ……あっ、あぅぅ……♡」


 むくむくと左胸の乳首が割れ目から出てきた。胸の大きさに見合わない小粒なものであったが、ぴゅるりと白濁した母乳を吐き出した。


「ひゅぁっ♡」

「続けていくね」

「はぃ……ぃうっ♡ んくっ……んぁああっ♡♡」


 先生が揉むたびにぴゅる、ぴゅるとヒヨリの胸は健気に母乳を吐き出した。一番上のバスタオルがぐしょぐしょになるころ、先生はようやく手を止めた。


「あへっ、あひゅっ♡ ……んぅっ♡」


 ヒヨリはぐったりと先生に身を預け、びくびくと体を小さく跳ねさせていた。首筋や耳は真っ赤に染まっており、吐く息は荒い。

 左胸の乳首は小さいながらも固く勃ち切っており、先生の手が動いていないのにも関わらず、ヒヨリが声を漏らすたびに母乳を漏らしていた。いまだ割れ目の中に乳首が隠れたままの母乳でぱつぱつに張っている右胸とは対照的であった。


「……次は右の胸だよ」

「はへぇ……? えへ……」

「……行くよ」


 先生は左と同じように右胸も揉みこんでいく。すぐに右胸の乳首も顔を出し、溜まった母乳を吐き出し始めた。


「おひっ♡ ぅあぁ♡♡ あひゅぅ……ッッ♡」


 カクンッとヒヨリの腰が大きく跳ね上がった。腰を落としたあともカクカクと断続的に体を震わせる。ヒヨリの胸の上につぅーと透明の涎が垂れた。

 先生はしばし手を止めていたが、無言でまた手を動かし始めた。


「ほォー、ほォー……ひぅんッ♡♡ しぇんへ、まっ……ひぁっ♡♡」


 ヒヨリの胸は明らかに母乳の出がよくなった。出てくる母乳も粘度の高いものになり、胸の先から滴り落ちる。

 先生は手をヒヨリの両胸に当て、大きく動かした。


「あひぇ♡ なん、うきゅぅ♡♡ んあっ♡ んっ、くぅン……ッ♡♡」


 先生はヒヨリの胸をさすり、搾り、扱いた。

 いよいよ出てくる母乳が少なくなったころ、先生は手を止めた。ヒヨリはひゅーひゅーと息をしながらそのことを感じ取った。


「まだ残ってる感じはある?」

「ひょっと、らけ……」


 ヒヨリはふやけた頭で考えることもできず、問われたことに正直に返答する。先生は「……そっか」と言うと、ヒヨリの胸の根本を鷲掴みにした。


「んきゅっ♡ あぇ……?」


 そして一気に先端に向かって扱き上げ、最後に乳首を摘まみ上げた。


「おへえぇぇっ♡♡ あひゅっ♡ ひゅっ……っ♡ っ♡」


 乳首からびゅるりと最後の母乳が噴き出した。ヒヨリはおとがいを上げ、何度も体を震わせたのち、ふっとそのヘイローを消した。

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